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物語はだいぶ整理されただろうか。凪の経緯を詳らかにするエピソードを挟んだことで、それぞれの立場はかなり明瞭になった。
ぼやかしが多いのはいつものことで、果たしてパーフェクトワールドとは何なのか、だとか疑問は増える一方であるが、一応舞台は整ったと見ていいだろう。
次の巻か、その次の巻あたりに大きな動き(あるいは終わりに向けての大きな流れ)が生まれてきそうな気配である。
余談だが、今回のカラーの挿絵は本当に美しい。先輩はだいぶ前からキュート路線で表紙なんかに描かれていたが、この一枚は特に素晴らしいところだった。
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それぞれの過去が、想いが明らかにされて、
それぞれが抱える「ひとりぼっち」があぶりだされてきた感じ。
誰もが孤独を抱えている。誰もがひとりぼっち。
「ひとりぼっちで地球を侵略する話」だと思っていたけれど、もしかしたら
「ひとりぼっちが地球を侵略する話」なのでは? と思ったりしたけれど深読みしすぎだろうか。
それにしても、この巻も表紙が素敵だ。
コミックでも帯はつけておく派なんだけれど、この作品に限っては帯を外してしまうよ。
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先輩復活(気味)。そしてオルベリオと地球の関係が明らかに…なるけど、それより凪がヤバい。
いわゆる岬一のカウンターキャラ、敵側に立つ地球人としてのキャラだと思っていましたが、そんなもんじゃない。
もっとどうしようもなく切実な…人間らしい苦悩と欲望の権化でした。
正直、ここ最近で最も「こわい」キャラクター。
恐ろしく利己的だと思うけれど、その根幹は何か理解できそうな気がしてしまう。一つ裏返れば愛だし、その逆は何もかも否定する虚しさ。
彼が感情を露にする時、そこには激しい怒りとともにギリギリの危うさが見えるようで、やはり「こわい」。
ある意味、岬一より純粋で人間らしい、とすら思えます。
だから、好きになれないけれど、でも哀しくて放っておけない。
凪を救う手段は考えられなくもないけれど、それは何だか安易な逃げのようにも思えて悩ましいです。
岬一とぶつかりあって削りあって、何かが見えればいいんですけどねぇ…。
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漫画喫茶で読みました。
大鳥先輩の存在が皆の記憶から消えかけたり、
オルベリオとエラメアとアルシャの関係だったり、
凪側の10年前の話だったり。
秘密基地の入り方、ちょっと分かりづらいな。
歩幅は関係ない。
けど、決め方が大鳥先輩の歩幅で大鳥先輩の気になるものがある場所までの歩数なので、ピッキングするためには大鳥先輩の歩幅が必要になるってことかな。
地球の封鎖は144代オルベリオ王が青年の頃にやっている。
意図は不明。
オルベリオとエラリオは連星の兄弟星で、オルベリオの方が3億年ほど古い。
オルベリオ80億年前には既に鳥が飛んでいるくらいに生命が反映している。
実際は、まだ惑星の寿命まで数万年くらいの猶予があるらしいけど、既に惑星は存在していない。
ちなみに地球は現時点で46億年(寿命は90億年と言われている ※)。
太陽は47億年(寿命は100億年と言われている)。
宇宙は137億年とのこと。
地球での生命の誕生は38億年前。
とはいえこの頃の生物なんてマジで生物なの?レベル。
鳥類の誕生は2億年前以降らしいので、40億年以上の年月が必要になる。
よってオルベリオ80億年前に鳥が飛んでるってことは、オルベリオの年齢は120億歳くらいか?
宇宙が誕生して20億年もしないうちに誕生した、めちゃめちゃ古い星ってことになる。
※ これは自分が子供の頃に聞いた話。
地球は恒星ではないため外的要因以外で消滅する可能性が低いので、太陽の膨張に飲み込まれて寿命を迎えるとされる説の方が多いっぽい。
つまり99億年くらい。
店名は「てんのうみ」じゃなくて「あまのうみ」なのね。