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2015/02/17 23:27

投稿元:ブクログ

働く女性の短歌。多くの歌があまりにも赤裸々に「本当のこと」すぎて鼓動が早くなった。戦っている。静かで壮絶な短歌だ。

短歌は鑑賞者にとって鏡のようなところがあるから、自分にはとりわけ感じられてしまうのかもしれないが、幼い子とふたり向かい合った時に感じる「途方もなさ」。子への愛情と孤独と不安が入り混じる夜があることを、浅羽佐和子さんはさらけ出している。

働く母である自分と、子のいる風景を俯瞰して短歌の形式に巧みに落としこめる観察眼には優しさと冷たさが同居する。観察する自分が、母になろう母であろうと懸命に足掻く自分を冷静に見つめている。その眼は嘘を許さない。孤独や諦め、不安を歌に詠む。迷い続けているのが分かる。その事こそが、希望を与え、読む人を救うのだと思う。

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