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勤めてる出版社がジャーナリズム系なので、こういう「好きだけどいままで避けてきた本」にも手を出してみないと、と思って読んでみた。
いや、ノンフィクションの分野でここまでの立ち位置を築くって、やはりすごい。「誰も言わないけど、大切なこと」を伝えているように思う。少しずつ、こういう本にも触れていきたい。まず、もっと読む時間をつくらないと。
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ノンフィクションルポライターの佐野眞一による一冊。
彼の経歴は全然知らなかったが、この本を呼んで彼の著書を呼んでみたいと思った。
ただ、最後の盗作騒動の弁明は若干見苦しく感じた。
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ノンフィクションのテーマが見つからない。絵になる人物のいない時代。とありましたが、確かに絵になる人物は見当たらなくなりましたね・・・。政界、財界、文学界・・・、みんな小粒な感じが。ただ、私にとっては、羽生善治、藤井聡太、絵になってます(^-^)
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2020年4月10日読了。
「ノンフィクションは死なない」佐野眞一
●開高健「ずばり東京」(ノンフィクション)
大江健三郎
「芽むしり仔撃ち」「セブンティーン」
●「番屋会」(勉強会)
→高野孟、美里泰伸、吉岡忍、足立倫行、
山根一眞、花田紀凱
●本田「誘拐」
→1963年に起きた「吉展ちゃん誘拐殺人事件」
を追った作品。
●神戸の長田区は在日朝鮮人が多い。
★欧米ではいまやエージェントは当たり前の存在で
あり、日本では幻冬舎がこうちた動きを見せてい
るが、まだなじみが薄い。もう少し砕いて例える
なら、集英社が「ジャンプ」でデビューした作家
に対し、マネージメントを含めて囲い込むのと
少し似ている。出版社の社員編集者がエージェン
ト機能をもったらどうかと構想していたのであ
る。
これが意外な形で現実化した。講談社にいた若手
編集者が2012年に独立して自分たちで
「コルク」というエージェントを立ち上げた。
優秀な30代の講談社の編集者2人が退社し、
阿部和重、安野モヨコ、伊坂幸太郎(海外著作権
のみ取り扱い)、小山宙哉、三田紀房(一部作品
のみ)、といった売れっ子の書き手を引き抜いて
の独立だった。
これは出版社にとって大変な衝撃だった。
「コルク」と契約している作家に仕事を依頼する
場合、出版社や電子書店はエージェントの「コル
ク」と交渉する。これは電子書籍時代を見据えた
もので、今後も同様の形態のエージェントは増え
るだろう。
★P212〜
堤清二は旧制成城高校(現・成城大学)を経て
東京大学経済部に入学したが、その直後に同級生
だった氏家齊一郎から勧誘を受けて日本共産党に
入党した。氏家はのちに渡邉恒雄の朋友として日
本テレビ会長などを歴任する読売グループの重鎮
となる人物だが、氏家もまた、東大の一年先輩だ
った渡邉から勧誘を受けて日本共産党に入党して
いた。その後、共産党が所感派、国際派へんと分
裂するなか、堤は国際派の東大細胞に属したこと
で党中央から除名されるなど、“東大共産党の最
後”を知る人物となった。
この段階ですでに、堤、氏家、渡邉という、
その後の日本の基盤を担う三人の人物の名前が出
てくる。東大共産党人脈を辿る数々の重要人物が
でてくるのだが、これはある種の戦後の群像で、
おもしろいテーマだと思っている。
紙の王様が渡邉なら、電波の王様は氏家である。
網野善彦は歴史学の王様で、流通の王様が堤清二
という具合に、この4人が戦後日本の首根っこや
基盤を担うという役割を果たしたことは間違いな
い。
●日蓮宗は江戸末期から明治に至るまで激しい弾圧
を受けた宗教である。それが徐々に花開いてくる
のは大正時代、つまり富国強兵を推し���めた日本
が列強入りしてからだった。日本が世界に冠たる
国だというところから日蓮が再評価され、現代に
つながっていくのだが、その過程が石原莞爾の誕
生であり、北一輝の誕生に繋がっていった。
●朴烈事件(1923年)
→大正の大逆事件と言われたこの事件では、
朴と内縁の妻である金子文子に死刑判決が下さ
れ、恩赦により減刑されたのだが、二人ともそ
れを拒否し、金子は刑務所内で縊首自殺を遂げ
たとされる。
その裁判の過程で朴の膝の上に金子が座ってい
る、いわゆる“怪写真”が流出する。これは政府
の転覆を計画する北の意向を受けて流出された
ものだと言われていて、撮影者は予審判事の立
松懐清だと言われた。この怪写真の存在は
「立松が朴と金子から自白を得るために特別待
遇した」証拠とされ、立松判事は責任を取る形
で免官されてしまう。
●鬼面人を威す
…見せかけの威勢を示して人を驚かす事の例え。
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●全体的にダラダラと言い訳が続くのでそれは不要
●回顧録の部分が面白い。本当はそういうのを読みたい。懺悔録など誰も求めてはいない。
●ノンフィクションの引用の難しさはわかる。横着はしてはいけないが、過敏になり過ぎるのもどうか。
●猪瀬直樹と関係があったのは面白い。特に猪瀬直樹の考察は非常に良かった。あの部分だけ抜群に文章が光っていた。もうこの本はそこだけ読めたらいい。
●いつかそんなことを沢山書いた回顧録を出して欲しい。