紙の本
気迫溢れる筆致が魂を揺さぶる。
2022/06/11 07:51
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
釈迦もキリストもその教えを説くにあたり、巧みなる比喩や物語を用いて民衆に語りかけた。
優れた教えも言葉や物語がなければただの理論に終わって人々に根付くことはない。
著者は、ファンタジーの手法を用いて現代の物語と言葉の本質に迫ろうとしている。
その気迫溢れる筆致が魂を揺さぶる。
紙の本
久々の現代ミステリー?
2017/02/09 12:28
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投稿者:ずんのすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにはミステリーと書きましたが、いわゆる謎解きのミステリーではなく、不可思議な現象が起きるという広い意味でのミステリージャンルに入るんでしょうか。
個人的には宮部さんの作品は登場人物に感情移入しすぎてしまうと、せつなくなったり、逆にもどかしくなってしまうので、時に読みにくい場合があるのですが、この本は色々な視点から物語が語られ、また読み進めていくうちに少しずつ不可思議さが分かってくるので、興味深く読み進められます。
まだ上巻しか読んでいないのですが、これからどういう結末になるのかがとても楽しみです。
紙の本
宮部節炸裂。
2016/01/30 20:10
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「火車」「理由」から始まるミステリ系長編。
「ICO」「ブレイブ・ストーリー」などのファンタジー長編。
そのどちらも入り混じったような不思議な感覚の上巻。
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
引退した老刑事のくだりは宮部みゆき節で良かったんですが、ファンタジーとからみだしたらちょっと今一つになりました。
せっかく老刑事を出してきたのだから、そちらの手腕をもっと見たかった気がします。
紙の本
難解になりつつ
2015/11/28 03:29
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
殺したしたいを悦檀する事件が連続して発生。読み始めれば当然、ミステリである。それも怪奇もの。さらに進んで、そうか「英雄の書」の続編かと。が、上巻の終わりあたりからファンタジーの要素が出始め、下巻はどうなるのかと、期待半分、不安半分だったが―
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怪奇現象に見えることも理屈で説明のつく普通の
ミステリと思っていたので、びっくり。
さらに、都築氏や孝太郎クンの展開は、目を疑って
しまった。
下巻でそれがどうなっていくのか、気になって
しかたがない。
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相変わらず内容を知らずに読み始めて「ええっ!そっちにいっちゃうわけ!?」と落胆するも、『英雄の書』の続編なのかと気づいて若干持ち直すw
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話が直接つながってるわけじゃないのですが、できれば『英雄の書』を読みなおしてから読んだほうがよかったかもしれないと思った。ユーリやアッシュなど世界観が思い出せたと思う。
『英雄の書』を読んだときは“小説家宮部みゆきがこれを書くんだ!”と思った者ですが、今回はその衝撃はなかったものの、ネットの世界等、今の世界が反映されています。
すごい調べてるんだろうなぁと思いました。なんかいつも書いてますが、ものすごくリアリティを感じます。きっとネットの世界ってこうなっていて、だからこそ、いつ現実の世界で起きても不思議はないという恐怖というか不安…。
下巻もあと少し。一気に読めそうです。
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面白くて一気に呼んだ。英雄の書の続編。英雄の書より分かりやすく頭に入ってきやすい。
今のネット社会が恐ろしく脆いものだと思わされた。
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最初は丁寧なので、後半急激な感じ。わざと?
都築おじさん、下巻で再登場して頑張って欲しいな。
ゲームをしているような感じ。
ゲームを読んでいる不思議な感覚。
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『英雄の書』の続編。
前作同様に、今作もジャンルを跨いだエンタテイメント。前作と異なっているのは、主人公の年齢が高い分、より、世の中との関わりが深くなっているところだろうか。
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上巻の入り口からサスペンスかミステリーの具合が宮部みゆき作品よりも強くて「なんだよ、スゲーたのしみ」と読みすすめたら「スティーブン・キング?」ってくらいのファンタジー要素がぶちこまれるけれど、ファンタジー要素が入ってもバカバカしくない物語世界でミステリー小説のように楽しめる
けれど、純ミステリー小説じゃないから読まず嫌いしてるひともいそうなのが残念
「英雄の書」の6年後の設定だということを検索して知りました。まだ読んでません
読んでないけれど「悲嘆の門 毎日新聞社特設サイト」と同じくらいに物語に関係無いことは確かです
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夢中になって読みました
現在の社会で起こっている事件や
気がついていない問題、
見ないふり考えないふりしていること
こわいなと思いながら読み続ける
ファンタジーと思える世界は隣り合わせで
決してファンタジーではないのだけど
そこに逃げ込むわけには行かない
わたしも、ペガサスの翼を持った
勇敢な人の姿でありたいと思ふ
苫小牧の刑事が「したっけ、ねえ」と言ったのは
なんだか唐突で、言う?言う?北海道弁だけどさと
少し受けてしまった
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日本を縦断し、死体を切り取る戦慄の殺人事件発生。
ネット上の噂を追う大学一年生・孝太郎と、
退職した刑事・都築の前に、“それ"が姿を現した!
二人は “動くガーゴイル像”の謎に挑む。。。
人の心に渇望が満ちる時、姿を現すものは?
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面白かった!
自分の想像を超える話に、どういう事だろうと反問しながら読み返し読み進んだ。
人の発する言葉は音であれ文字であれその人に蓄積されてその人を培っていく。
言葉があって物語を紡ぐのか、物語があるから言葉が生まれ出るのか、そんな根源的な話が現代社会の生活に絡んでくる。
ミステリーなのかファンタジーなのか、ネット社会で生きていく私達への警鐘なのかもしれない。
常識ある人達の存在や人間の無償の愛情に救われる思いがする。