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ヒトラーと第三帝国 新装版 みんなのレビュー
- リチャード・オウヴァリー (著), 永井 清彦 (監訳), 秀岡 尚子 (訳), 牧人舎 (訳)
- 税込価格:2,420円(22pt)
- 出版社:河出書房新社
- 発売日:2015/01/22
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紙の本
簡略に過ぎる
2022/12/24 00:42
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第三帝国の最初の被害者は「ドイツ人」なのは明白なのに、第三帝国の価値観を裏返しにしたようなヒトラーとドイツを同一視して書かれているから、却って第三帝国時代が見えづらくなってしまう。2頁見開きの項目に簡単な説明の付いた地図帳みたいな本に詳しい注釈を求める方が無理な話しなのかもしれないけれど。
「零時」の後のイギリス軍政下のドイツ人警官が警棒を持ってイギリス軍将校の査察を受けている写真が掲載されているが、雇用するにあたっての「非ナチ化の適格審査」とは、この時代のドイツ人なら記入を求められたアンケートを指すのだろうか。「増補 普通の人びと」には「東方」に派遣された警察部隊で勤務していた警官のアルバムの写真が使われているが、イギリス軍政下の警察官として勤務した時の写真で終わっている。ユダヤ人や民間人などの虐殺に関わっていたとかユダヤ人狩りにでも関わっていたとかが明白な人物でもない限り、実際は分からなかったら雇用してしまったのだろうが。イギリス軍は第11軍司令官としてユダヤ人虐殺の命令を下したエーリヒ・フォン・マンシュタインをソ連に引き渡すどころか丁重に扱い、アメリカが彼を法廷に引き出す事を求められて「良好な健康状態」なので渋々と戦犯裁判にかけ、刑務所では妻と秘書が同伴していたから、「非ナチ化の適格審査」を確認する側の観点も問題がありそうだ。
この本に掲載された警官の服装は鉤十字を外しただけで第三帝国時代そのままのように見えるが、「増補 普通の人びと」に掲載された警官の服装とは違うから、「1945年7月」というキャプションは間違っていないだろう。デーニッツ提督の写真には「1945年4月」とキャプションがあるが、元帥なら金筋が4本なのに3本だから、彼が海軍大将時代のもの。中でもビックリするキャプションは、シャルンホルストは北海沖海戦で撃沈されたのに「アラビア海」では、Uボートならともかく、シャルンホルストのような大型艦が1943年にそんな海域まで出撃できたのか、になる。
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