紙の本
ライバル
2018/07/09 13:15
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投稿者:ぼぶ - この投稿者のレビュー一覧を見る
付き人にライバルが現れたかもしれません。黒猫のと付き人が今後どうなるのか気になって仕方がありません。推理よりも付き人と黒猫の関係がどのようになっていくのかが気になって仕方ありません。
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黒猫シリーズの最新作。
ミステリとしては『日常の謎』に分類されるが、今回は日本とフランスで謎解きが同時進行するというスケールの大きな内容だった。難を言うなら、そのスケールの大きさに比べて、謎が可愛らし過ぎるというところだろうか……。
黒猫シリーズ以外も読んでみたいと思っていたら、ハヤカワ以外の版元からぽろぽろと単発の本が刊行されていて、次の文庫はシリーズ外作品になりそうだ。
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相変わらず考察が深い。場所と時間を隔てて、微妙に絡み合う2つの謎。決して醒めているわけではないけど、静かに紡がれる恋。こんな恋の形もあるんだと、教えられる本。
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仏と日本、環境が違う二つのカップルの恋。
一見全く関係なさそうなことがある一人の人物が共通点となり交錯する。
片や終わったと思っていた恋が時間をかけ実るが、片や終わりを迎え形を変える恋。
恋にはタイミングが殊に重要なのだと改めて思った。
実ろうが実らなかろうが、「いま」を生きていてその中にはかつての時間を感じる事ができ、二人の時間もそこにはあるのである。
恋はある世界では終わり、ある世界では終わらない。
自分が生きている世界、感じている世界ではどちらになるのだろうか。終わろうが終わらなかろうが二人の世界は私の中で生き続けるのだろう。
今離ればなれになっている彼らはどうなるのだろうか。
彼女の気持ちは決まり、もう逃げ出さないらしい。
どうか終わらない世界でありますように。
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■離ればなれになったふたり。彼と彼女の時間は再び重なるか。
黒猫の渡仏から半年後。付き人は博士論文に挑む日々のなかで、作家・綿谷埜枝の短篇に出会う。ポオ「アッシャー家の崩壊」の構造を持つその短篇を研究するには、
消えた薔薇の謎を解く必要があった。一方、パリで研究を始めた黒猫は恩師の孫娘マチルドから、亡き父がよく聞いていた音楽家の音色が変わった原因を調べてほしいと頼まれる。ふたりは初めてべつべつに推理するが、そこには意外なつながりが……黒猫シリーズ第3弾
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2015-138
離れ離れになった二人のが出会った謎が繋がってくる。
最後のすれ違いにヤキモキしてしまった(笑)
次は二人の恋も動くのかな?
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前作の長編は今一だったが、本作はかなり楽しめた。実質的には中編2作品。このくらいの長さが心地よい感じかな。
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黒猫らしい理屈もあり、美学の講義もありだが、
3組の男女の恋愛を描いた恋愛小説の要素が強いのでは。
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「黒猫」シリーズは、読んでいて情景がふっと浮かんでくることがよくある。
視覚的な感覚を刺激されるのかもしれない。
静かな佇まいと美しい情景・・・。
このシリーズの楽しみのひとつにもなっている。
予想外のところから切り込んでくる黒猫の解釈も面白い。
単なる読書ではなく研究者として作品を捉えている黒猫には、まったく違った様相が見えているのだろう。
楽しいから物語を読む。
そんな単純な楽しみ方だけれど、「黒猫」シリーズでは意外な解釈を聞くことが出来る。
彼の美学講座は、付き人でなくても魅了されるものに違いない。
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(内容)
黒猫の渡仏から半年後。付き人は博士論文に挑む日々のなかで、作家・綿谷埜枝の短篇に出会う。ポオ「アッシャー家の崩壊」の構造を持つその短篇を研究するには、消えた薔薇の謎を解く必要があった。一方、パリで研究を始めた黒猫は恩師の孫娘マチルドから、亡き父がよく聴いていた音楽家の音色が変わった原因を調べてほしいと頼まれる。ふたりは初めてべつべつに推理するが、そこには意外なつながりが…シリーズ第3弾。
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恋 時間 今
切ない、お互いを思う気持ちがありながら叶わなかった恋、過去、でも今も目の前に浮かぶその時のこと
芙蓉の花
この恋を芙蓉で結んだのがなんとも美しいと思う。
プロローグのもやもやはエピローグで鮮やかに回収されました。
2017.4.19
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とても良いものを読んだなと。二人の違う視点の中で重なる点や美的時間、植物の使い方など展開に良い意味で使われるガジェットとされていてすばらしい。ラストは今まで説明されてきたことを盛り込んで甘く仕上げている。文句なしですな。
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久しぶりにこのシリーズを読みました
黒猫の講堂での講義の時には背中がゾクゾクしてしまったのは私だけですかね(笑)
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図書館で薔薇がテーマなコーナーにあったのを借りる。シリーズの途中だから詳細はわからないけど(;´∀`)読めた。主要人物があだ名だったり、語り手の名前あるのか?見落としてる?ちょっと癖のある設定みたい。最終的には関連のあった二つの恋を解き明かしてた。お互い待ってるだけじゃあ平行線のままなのね。しかも引きずったままって。
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付き人と黒猫、それぞれが日本とフランスで庭園・植物にまつわる謎を解いていく話。そこにアッシャー家の崩壊の解釈を付け足した感じ。しかし皆いろいろ拗らせすぎじゃない…?やっぱり綿谷埜枝の相手は唐草教授じゃん…回りくどすぎない?? アッシャー家の崩壊の解釈は面白かったけど、「えっ赤い月は火星の影響???」で終わってしまった。惜しい。途中で出てきた館の時計が止まってるミステリ、なんだっけ…館シリーズではないか…