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日本国家の神髄 禁書『国体の本義』を読み解く(扶桑社新書)

日本国家の神髄 禁書『国体の本義』を読み解く みんなのレビュー

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みんなの評価3.6

評価内訳

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3 件中 1 件~ 3 件を表示

2015/01/10 02:36

投稿元:ブクログ

戦後GHQが禁書指定した「国体の本義」の本文を全て掲載しながら筆者が解説する。

国体とは何か、そこに過去から未来まで変わらず存在し続ける日本の真髄こそが国体であり、国体の理解こそが今の日本に必要だと論じる。


というわけで読み終わった。正直、本文は読みづらかったのだが内容は何となく把握した。

戦後70年経った今、国体の本義というテキストには現代人の意識からは乖離した部分があると思うが、現代にも必要とされる思想も書かれている。
読んで思ったことを書いていこうと思う。

まず、国体の前提として、国体の本質は天皇を中心とした祭祀共同体である。そして高天原の御代から日本は神々の国であり続けるということ。

この前提が現代人の意識から乖離しているように感じる。

「神の国発言」で森総理が失脚したのは懐かしい話だが、この事からは「日本が神の国である」という思想に一般的日本人は忌避感を感じたという事だ。

竹田恒泰の「なぜ日本は世界でいちばん人気があるのか」を胡散臭く感じるのに似ている(俺だけ?)。

初詣には神社仏閣へ参り、それでなくても常日頃から神社に参り二礼二拍手一礼をする。
そういった日常的に行う習慣を指して「日本は神の国であるから、あなたも神社に行くのだろう」と指摘されると、それは違うと思う。さして意味は無く、ただなんとなく、そうするのだ。

そして、天皇は日本の象徴とされる。それはそうなんだろうと思う。しかし、日本の中心は天皇なのかと考えると違うと思う。

一般的日本人は普段天皇の事を考えることはない。だから、そう思えないのだ。


では日本の中心とはなんなのか。それはその時代の人たちが拠り所としたものではないのかと思う。

明治より前は知らないが、明治政府が国体を書き記してからは天皇が、戦後に心の拠り所としての天皇を失った人たちが頼ったのは経済発展という夢だろう。

そして、経済発展して伸び切った日本には拠り所が無くなった。日本の中心、拠り所の欠如がマイナス成長の原因ではないかとも思う。

一部の人たちが拠り所にしたのは新自由主義だったり、拝金主義だったり、しかしながらそれらはまやかしに過ぎなかった。

長くなってしまったが、国体の本質が天皇を中心とした神の国という意識は、すでに現代人の意識とは乖離していると思うし、その意識を取り戻そうとも思わない。

橘玲の「(日本人)」では日本人こそが超個人主義的だと指摘する。俺にはこの考えのほうがしっくりくる。
拠り所という人を束ねる存在を失った日本人が超個人主義に生きているから少子化、単身世帯の増加が起きているのだと思う(まさに俺)。
一旦手にした個人という楽な状態を手放そうとはしないのだ。


国体のテキストから現代に必要だと思ったのが「外来文化を土着のものとする思想」だ。

西洋文化に勝てないと悟った明治政府が国体に書き記したのは、決して排外主義ではない。先進的技術を取り入れつつ国力を増強する方法だった。

何故それが出来るのかは内田樹「日本辺境論」より、辺境民だから外来文化を独自に変えても知らないフリが出来るから、という理由が合っていると思う。

日本には無かったSocietyという概念を「社会」と訳すなど、明治期の日本は異文化を咀嚼して日本の文化にする力があった。

しかし、現代日本ではその力が失われている。外来語を単に横文字にしてありがたがっている。

グローバル化の本質は、地元ルールの適用を断じて許さないことだ。世界は均質化の方向に動いている。
アメリカが作ったルールをありがたがっている間に、日本独自の力が失われてグローバル化の波に飲まれて沈んでいる最中である。

異文化を咀嚼して日本のものにする。この力を取り戻すことが重要だろう。


そして、教育についてよいと思ったことがある。

「なんで勉強しなきゃいけないの?」小学生のころ、誰もが疑問に思うことだろう。

将来困るから、自分の可能性を広げられるから、様々な理由があるが、その理由は個人のために収束する。

では、勉強して、いい学校に入って、いい会社に入ると良いのだろうか。
全くそんなことは無かった。結局、今までの勉強が活かされているとは全く思わない。

「国体の本義」で書かれているのは、学問は世のため、人のために行うというもの。
これこそが「何のために勉強するのか」に対する答えだ。

世のため、人のための勉強という意識を小さいときから教育することは必要だ。知力の飛躍的向上につながる。

そして、ここに日本の問題の解決策があるように感じた。

日本こそが超個人主義であると述べた。それは拠り所がないからだ。
次の拠り所は世のため人のため「社会的繋がり」にあるのではないか。

シェアハウス、ソーシャルワーカー、日本でも社会的繋がりを求める萌芽がある。

人の役に立ちたい、と思い合う心が停滞した日本を救うのではないか、と思うのだ。


うわぁ、長くなった。そんなわけで、以上。

2016/01/10 09:21

投稿元:ブクログ

佐藤優に関するシントピックリーディング。
キリスト者である佐藤氏がどのように愛国者的世界観を持っているのか興味があって読む。私もキリスト者であり日本が大好きなので、内容に大いに期待。

ジムで読了。
個人的には日本がそれだけ国体の具現化、神話のビジュアル化である皇統を精神的にも実質的にも尊んできたのは、天皇家がダビデの王権だから(つまり預言の成就)だと思った。天皇家がどれだけ世界にとって特異な王権であるのかが分かり、更にキリスト者として学んでいきたいと思った。とりわけ北畠親房の「神皇正統記」をもっと知りたい。



下記に付箋を貼った箇所の要約をのせる:

12-13:昭和3・7・11年のオリンピック三段跳びで日本人が大活躍。それを「日本人の偉さの研究」という本に代表される精神論(和式便所が踏ん張る姿勢が西欧より立派な人を作った)で美化される風潮
「国体の本義」はそんな風潮を技術立国に修正すべく論じられた官僚主導の本。

14-15:イスラエルには成文憲法がない。しかし母系で国籍を認める法規はある。イスラエルの国歌理念が分かる。

16:大東亜戦争の意義はアジア解放という意味ではあった。しかし「国体の本義」が米英二帝国との戦争回避に失敗したことは直視すべき。

29-30:北畠親房「神皇正統記」には「大日本(おおやまと)は神の国なり」という言葉がある。日本の民族主義を象徴する言葉。

38:政治エリートが「国体の本義」にとどまれば戦争は回避できたのではないか。

67-68:プロテスタント神学者、魚木忠一によると平田篤胤の復古神道を元にしている日本人は創造の神についてはすんなり理解している。それゆえキリストをかえって受け入れなくなっている(元々の概念なので)が、創造心を理解できる土壌には感謝すべきなのではないか、とのこと。

87:佐藤優氏は国家に殉ずる気はあるが、官僚に騙され利用されるようであってはならない、という。

105:小泉竹中は本気で日本を新自由主義化しようとした。あれだけバブルで踊っていた国民がこのときは踊らされなかった。日本人にある天のイメージは高天原。佐藤氏はこの高天原が日本人の深層意識にあり、集団的な拒否反応ができたのではないかと述べる。

124:天皇に対する忠は西洋のような契約ではない。

129:我が国体は神話によって担保されている。天皇が天地開闢の神々とつながっているという事が、日本人の信仰。

160:個人よりも日本人としての和、そして日本人としての種が先行する。

182:皇統を失った日本は抜け殻。(これはダビデの王権ゆえの信仰か?)

255:キリスト教の神、あるいはそれ以前のヨーロッパの神々は現代の国家とは難の関係も持たない。それに対して日本の天皇家は国家開闢以来の神話とつながる。

288:著者は「国体の本義」を解き明かす本書によって読者を「高天原」に誘いたいと述べる。

292:花道に現れているように日本には主体と客体の流動性、支配と被支配の対立の融和がある。

324:皇統の存在によって目に見える形で国体が存在するのが日本。

2015/05/30 06:53

投稿元:ブクログ

思想には、中道はなく右翼と左翼しかないという言葉が印象的。
「国のために死ねるか」どの国のインテリジェンス教育でも叩き込まれる考え方。
親日保守という生き方。

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