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この10年、15年の世界の「愚行」を写真とコメントで振り返る。
この本で言われる「愚行」に対しては、異論反論が世間にあると思う。
ただ、終章の頭にあるように「ぼくたちはなんだかすべて忘れてしまう」、のだ。
「他者の、時に自らの記憶の破壊と忘却」は「他者への想像力の欠如」へつながる。
様々な事件、出来事、思い返すきっかけは多く持ちたいものです。
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ブログで非常に気になり読んでみる。
決して好んでみようとしない、
しかし向き合わねばならない問題・光景を、
次々と鮮明な写真とともに突きつけられる本。
正直いって読後感は心地よくはないです。
しかし、前を向いて立ち向かわねばという力を湧きださせらる本。
現代社会を生きて行く、人間であるのなら、
一度は開いてほしい一冊。
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前作の写真に語らせるシンプルな手法と比較して、編者の思想や哲学が色濃く出ている。文章で主張し意向に沿った写真が選択され些か食傷気味になる。最後の原発区域のダチョウの写真のような、読み手側に何かを考えさせる写真は少ない印象だ。本書も良作だが個人的には前作のほうが好みだ。
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他レビューの意見に同感、前著より格段に落ちる。言葉で語るな、写真で語れ、という姿勢を感じる前著に比べ、個人思想丸出しの文章と構成、写真も説得力・情報量の無いポートレイトのような写真。
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前著「百年の愚行」は論より証拠、つまり写真中心の構成であったが、今回の「続」は逆で、論じる構成。ゆえに愚行の「見方」「考え方」「感じ方」が寄稿者の声としてヒシヒシと伝わってくる。戦争、テロ、虐殺、弾圧、差別、格差、メディア、環境、エネルギー、核といった諸問題が、一見個別の愚行に見えて、実は人間の愚かな連鎖行為であることを改めて認識させられる。
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20世紀を振り返る「百年の愚行」の続き、21世紀(2001-2014)を写真と共に振り返ります。
21世紀になり改められて良い時代になっていれば、この続巻は作るつもりもなかったようです。
全巻より文章が多め、写真も半分程度で構成されています。
我々が生きている現代のことが綴られているので、内容の全てが記憶に新しいです。
これからの時代、我々人類が何をするべきなのかを問う一冊。
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かつて「百年の愚行」を大型の写真集で眺めた。
21世紀も15年過ぎ、前書から時代は大きく変わったが、愚行はいっそう狂気を帯びるばかりなのだという感じがする。
ソーシャルメディアも、対立を乗り越えるためには役に立たず、むしろ対立を悪化させているというのがギラッド・ロータン(データサイエンティストZ)の結論である。
愚行とその連鎖の要因「速度と効率の追求」「他者への想像力の欠如」「他者の、ときに自らの記憶の破壊と忘却」