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表紙写真の時計は1億4000万円。安いモデルでも500万円はする高級時計リシャールミルのインタビュー本。
機械式時計の本質、つまりゼンマイと歯車だけを使って、どこまで正確で堅牢で軽く使いやすい時計を作れるかというのがおそらくブランドの中心で、インタビューから溢れるその情熱と、トゥールビヨン搭載でもぽーんと投げても大丈夫な時計の丈夫さは、素直にすごいと思います。
けど、それ以上の凄さは、この本からは(少なくとも私には)理解不能でした。「見た瞬間、トゥールビヨンの美しさが…!」とか言われても…。実際私、友人のリシャールミル見せてもらっても、「やっぱりおもちゃっぽい」の感想しかなかったもの…。トゥールビヨン見慣れてる人にはわかるんだろうし、私みたいなのはそもそもターゲットじゃないんだろうけど…。
寝るときもつけちゃうなんてユーザーの声を聞くと、そんなに惚れ込めることに羨ましくなっちゃうけれど、自分で理解できていないものに1000万も払う余裕もないので、私は素直に別のメーカーの時計を使いつづけることにします。
読み物としては、とっても面白かったです。