紙の本
元祖・輝く女性
2020/05/25 18:41
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性の解放のために生涯を捧げた、市川房枝の生きざまに迫っています。国境を越えて飛び回る行動力と、時代の流れに立ち向かう強い意思に胸を打たれました。
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市川さんのことは何となく知っているけど、説明しろと言われたらできなかった。大正の頃に単身アメリカに渡って各地を飛び回る行動力はすごい。家族や周りの人に大きな援助を受けて上京しておきながらすぐに逃げ帰ったり、数年単位で仕事をころころ変えるのはどうかと思うけど、今と違って社会情勢も不安定だし、結果として大きな仕事を成し遂げたのだから必要な経験だったのかもしれない。
このポルトレシリーズ、中高生向けっぽく簡単にまとめてあって、さらっと読める。でも、丁寧に作ってある印象。長谷川町子からオードリー・ヘップバーンまで幅広い人選だけど、どういう基準で選んでいるんだろう?
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婦人参政権の為に奔走し、政治家となった後はクリーンな政治を目指し人生をかけた市川房枝。
かの人の生涯を一体どれだけのひとが知っているのだろう。
独裁のキナ臭さが世界を覆いながらも、フェミニズムの波も感じる今、若い世代に読んで欲しい。
巻末の辻元清美さんのエッセイも良かった。
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市川房枝という名前と政治家というぼんやりとしたことは知っていたけど、改めて市川房枝の功績を知ることができた。生まれ育った境遇や親の価値観に左右されがちな子供の人生だが、市川房枝という人は目の前の状況から学び取ることに長けていたように思う。そして、自分以外の人間を思い遣る想像力にも長けていたのだと。
今では当たり前の女性の参政権だが、それが出来る以前の日本における男性・女性の役割や考え方など、先進国にしてはまだまだ歴史が浅く、若者、とくに男性に知ってほしい内容だと思った。
平塚らいてうより好感が持てるし評価されるべき。
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「大人と子どもの間で立ち止まっている中高生に向けて、ポルトレを創刊します。ポルトレとはポートレート、肖像。あなたと同じように、悩んで、戸惑って、たくさん失敗して、だけど自分の人生を自分の力で切り開いていった、世界中の人たちの姿をポルトレは写しとっていきます。いまは、自分を肯定できないかもしれないけれど、わたしたちはあなたを未来そのものだと思う。だから、あなたの人生をほんの少し前へ進めたい。」
中・高校生向き の伝記、評伝シリーズ。
現在より遥かに女性の地位が低かった戦前に、周囲の反発や無理解を乗り越えて婦人参政権運動に取り組み、女性の地位向上につとめた運動家の生涯。解説 辻元清美
内容説明
「平和なくして平等なく、平等なくして平和なし」日本の民主主義を推進した女性の軌跡。
目次
第1章 農家に生まれて
第2章 怖いもの知らずの少女
第3章 女性運動に身を投じる
第4章 戦争と婦選運動
第5章 平等と平和を求めて
巻末エッセイ「市川房枝さんと私とあなたの「バトンリレー」」(辻元清美)