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小さな田舎町の公共図書館で働く臨時職員からすると、非現実的な理想論も多いけれど、日々の業務や司書としての心構えなど参考になることも、多々ありました。
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新しい図書館のあり方を若い図書館長が提言する。単なる「無料で本を貸してくれる施設」のイメージを打ち破り、コミュニティの身近な情報拠点として図書館がどのように変わっていくべきかを全国の図書館で働く人に呼び掛ける。
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・本を借りるだけでなく、想像と創造ができる場としての図書館。図書館は無料貸本屋では無い!
・1日の予定の無い人が「そうだ、図書館に行こう!」と思える場にしたい。
・人と知識、人と情報、人と人を結び付けるのが図書館員である。
・関心のあること人が集まって話すことによって考えが深まる
・人と接することで刺激を受ける
・想像が豊かになり創造へ向かう
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タイトルと表紙の絵から、若者の青春奮闘記のようなイメージだったが実際はちょっと固めのないようで筆者の目指す図書館の未来について、様々な角度から語っている。表紙とのギャップがすごかったので、パラパラ読みで終わってしまいました。
図書館を利用者にとってすごく大きな存在にしたいという熱意が伝わってきた。私も思うところがひとつある。日本の図書館に行くと寝ている光景がとにかく目立つ。中学生、高校生、大学生、高齢者。以前ニューヨークの図書館を訪れたとき、寝ている人は誰一人いなかった。寝るなんて恥ずかしくて絶対にできる空気ではなかった。「ここは知を求める人たちが集まるところ」という雰囲気だった。日本では国立国会図書館ですら寝ている人を見かける。いっそのこと仮眠室なんか作ったらどうかと思っている。
著者は図書館長である。本書を通しては色々な理想が語られているが、図書館長の立場で少しずつでも叶えることはできないのかな?この内容であれば、図書館長でなくても図書館学みたいなのを学んだ学生で書ける。図書館長になって理想と現実に悩まされた話だったり、どうやって自分に理想とすることを実現してきたかとかを語ればもっともっと面白くなると思った。
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29歳で江戸川区立篠崎図書館と篠崎子ども図書館の館長となった著者が、「想像と創造のための場」としてのこれからの図書館に向けて、様々なアイデアを提言。
図書館員は自治体の課題を知るべき、図書館に気軽に話せる空間を設けるべき、さまざまな地図をそろえるべき、教科書を置くべき、本棚の貸し出しなど、興味深い提言も少なくなかったが、全体的には、あれもこれもと図書館で何でもやろうとしすぎではないかという印象(著者も、「本書(……)に叙述したことをすべて一つの図書館でおこなうのは不可能である」と述べてはいるが。)。自治体には、図書館だけでなく、役所自体や公民館や博物館、児童館など、様々な機能をもつ公共施設や主体があるのだから、連携は必要だとしても、なんでもかんでも図書館自体でやろうとするのにはちょっと違和感があった。
また、政治資金パーティーならぬ「図書館資金パーティー」など、斬新すぎてついていけないアイデアもあった。
最後に、本書のタイトルからは、若くして図書館長となった著者のこれまでの半生記的なものを想像していたのだが、そういう話は全然なく、ちょっとタイトルがミスリーディングではないかと感じた。