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伊豆の地にひとり流された源頼朝は、まだ十代前半の少年だった。土地の豪族にうとまれ、命さえ狙われる日々に、生きる希望も失いがちな頼朝のもとへ、ある日意外な客が訪れる。かつて頼朝の命を不思議な方法でつなぎとめた笛の名手草十郎と、妻の舞姫糸世の運命もまた、この地に引き寄せられていたのだった。
初読だとおもったけど、読んでいたわ。むしろ風神のほうが読んだはずのに内容全く覚えていない。神仏やあちらとこちらの話がふわふわと行き来する割に、さっぱりと分かりやすい話ではあった。壮大なのかこじんまりしているのかわからなかったけど。相変わらず女が強い。
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久々の荻原さんの歴史物。スイスイと読めました。おもしろかった!けど、倍ぐらいの量でもっと掘り下げたお話を読みたかった…!
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平安末期の平治の乱の時代を舞台にした歴史ファンタジー『風神秘抄』の続編が10年ぶりに出版されました。『風神秘抄』で源一族の父・義朝、兄義平は打ち首となりますが、三男頼朝は打ち首をまぬがれ、伊豆へ流刑となります。この作品は伊豆に流刑になった少年頼朝が主人公です。『風神秘抄』で主人公だった坂東武者の草十郎や死者の魂鎮めの舞を舞う少女糸世なども登場し、頼朝が伊豆の土地神である神竜と対峙し、この地に根を下ろしていく姿を描いています。この作品は史実を下敷きに描かれたあくまでもファンタジー作品なのですが、日本史の授業で、平安末期の乱世から、源頼朝による平氏討伐と鎌倉幕府成立のあたりを勉強すると、作品の舞台が生き生きと立ち上がってきて、面白いと思います。歴史の好きな中高生にはぜひ手渡したい作品です。
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歴史に基づきつつファンタジーと言ってもいい内容。頼朝は好きではないが、この物語の中の頼朝は別人のようで好ましい。赤と白の龍の相克、神話の世界と現実の世界が混じり合った物語。
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あら、「風神秘抄」を読んでないです!!
こちらが先になっちゃったけどまずかったかしら((+_+))
源頼朝の後の強い武将に成長する前の
ナイーブで華奢な少年時代という設定。
今まで持っていたイメージと全然違うのでとっても新鮮だった。
ある程度知っている歴史上の人物がちらちら出てきて
今までのシリーズとは違った面白さがあった。
「風神秘抄」の主人公2人とのかかわりもよかったけど
もしかしたら、先に読んでいたらもっと楽しめたかも。
少しだけ置いてけぼりでした(笑)
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源頼朝の少年時代のお話。
伊豆地に流刑になった頼朝がその地に根付くまで。
そこに萩原さんらしいセンスで成長と変化が描かれています。
萩原さんの風神秘抄の続編という形になっていますが、その主人公の2人がメインではないので、物足りなさを感じなくもないです。
あれこれの歴史書の一編から、ああした物語が紡がれるのは、本当に感動します。
いつも。
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「風神秘抄」の続編。
主人公は初陣だった平治の乱で敗れて伊豆に流された源頼朝、当時14,5歳。
糸世と草十郎が夫婦となって再登場します。
土地神の神竜や蛇や舞...と荻原ワールド全開ですが、伊豆での頼朝の幽閉生活は割と史実通りのよう。
はじめは弱き少年として描かれている頼朝が自分と向き合い神竜と対峙し蛇のくびきを解き未来を切り開いていきます。
なんだか頼朝の印象がかなりよくなりました。
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女学校のレアンドラ然り、作者の描く、すべて押し隠した上で溢れ出す美しさがよいです、ちょっと怖いけど。
あとしおりちゃん呼び。
頼朝の成長にじーんときてしまいました。最後には悲しくなり。
初めて伊豆に行ってみたくなりました。
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著者の久し振りの歴史ファンタジー新作!ということで勇んで読みました。内容は「風神秘抄」の番外編というか続編というスタンスなので、その内容をある程度覚えておいたほうがキャラクタにもなじみ深く楽しめると思いました。
とかくいう私もあまり覚えてなかったので…、いやだからこそ、覚えておいたほうが良いかなと思えたのです。
物語は若き頼朝が敗北にうちひしがれていた状況から、一つの生き方をつかみ取っていくまでが描かれています。
竜という人のちからのかなわないものと対峙すること、出会うことで己の小ささと己を支えている人々のかけがえのなさを知り、そして亡くした人のために未来を生きていく決意を持つ。頼朝の歴史上の立ち位置を知っているからこそ、打ちひしがれていた少年が立ち上がったまさにその瞬間を知れたという感慨を抱けました。
人ではないものの偉大さを知り理解し、敬いつつも畏れ、それらの住まうところで生きさせてもらっているというありがたみをもって、日々を生きる。
日本人ならばこそ、その心根はわかるべきものだと思いますし、さまざまな天災に襲われているからこそ、必要な想いだと、そう思いました。
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荻原規子さんの新作
源頼朝主人公
ふうじんひしょうの草十郎と糸世が出てくる
でも全然覚えてないから
誰?って感じ…
RDGもさほどじゃなかったからなぉ
期待値が高いとガッカリ感も大きいという…
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『風神秘抄』で伊豆に流された頼朝のその後。
草十郎と糸世も出てくるよ!…ちょろっと登場するくらいかと思ってたけど思いっきりメインキャラだった。ありがたい。
『風神秘抄』を読み返しておいて本当に良かった、と思った。
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風神秘抄を読んでる人間からすると続きが読めて嬉しいけど、前作主人公二人が強すぎて主人公が目立たない、のが残念。
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流刑地・伊豆、少年は竜と出会い己を知る。
平時の乱後、伊豆に流された少年・源頼朝は、土地のものからうとまれ、希望のない日々を送っていた。命さえ危うくなった時、意外な客が彼のもとを訪れる。
「風神秘抄」の主人公・草十郎や糸世が登場するので、既読者としては楽しめる。読んでなくてもそれなりに楽しめるだろうが、あくまでそれなりなので、「風神秘抄」の読後に読むことをお勧めしたい。
荻原規子さんが描く物語は、どの登場人物も嫌いになれない魅力にあふれている。また別の時代でもいいので、続いてほしいなと願わずにはいられない。
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伊豆に流された15才の頼朝が主人公の
ファンタジー。
久々に荻原さんを読んだ。
変わらずに
時代感や土地、人物などが、
どっしりと描かれていて、
やっぱりおもしろい。
風神秘抄、まだ読んでなかったので
読みたい。
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荻原さんはこっちのほうが私は好き。
こういう歴史物に題材をとったファンタジーは勾玉以来。
ちょっと硬めの文の中に少年の成長が描かれて、その硬さが心地よい。
風神秘抄との繋がりは知らなかったので、こちらを先に読んでしまったのはちょっと残念。
でも、風神秘抄を読みながら、その後の草十郎と糸世に思いをはせるのも楽しみ!