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十年勤めた会社をやめ、猫のホタルとの暮らしを大事にしている中年男性 時田風音はひょんなことから賞に応募して、それが認められて作家デビューすることになる。彼を担当することになった編集者 百山沙枝は無表情、毒舌、童顔の既婚女性で彼に次の作品を催促するが、当の本人は乗り気ではなくて…。
この作品は時田だけでなく様々な視点から描かれていて面白い。また時田がすでに中年であることから感情移入しにくいのかなと考えていたが、そんなことはなく時田が様々なことに悩みながらも前へと進んでいく姿はかっこいいなと感じる。
しかし個人的に気になったのは百山の描写で黒髪とされているのに表紙では栗色になっているのでこれはどういうことか疑問である。
これは続編があるのか分からないが、これで終わりだとしても個人的にはいいのかなと感じる。
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新人小説家と編集者
そして、その新人の家族の視点からなる短編集?
就きたかった仕事じゃないけど、頑張って前を向く、といいうような言葉はよかったけれど
その他、なんか浅い感じ。
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何気なく書いた小説で新人賞を受賞し、小説家となった中年男性。
担当編集者の厳しいダメ出しに心折れそうになりながらも、なんとか書き続ける。
そんな彼の周りの人物も、それぞれ日々悩み苦しみながらも前を向いて自分の人生を歩いていく。
メインは新人小説家と担当編集者ですが、彼の周りの人たちの目線でもストーリーがあって。
みんなそれぞれいろんなことで悩みながらも生きている。
恋愛だったり家族だったり仕事だったり。
そんな当たり前の日常。
今までに読んだ沢木さんの作品とはちょっと違う感じでした。
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愛猫のためにお金が欲しい、と応募した女性向け
官能小説でデビューした主人公。
デビューしてしまったなら、さぁ2作目を! と
当然言われるわけですが、これまた書けない。
というか、書くつもりがない主人公。
それをせっつく編集者、がすごい。
いやここまでするのか? むしろするべきなのか? と
聞きたくなるような暴挙。
しかも驚きの…でしたし。
これで、職場恋愛になったら、それはそれで
愉快だったかとは思いますが。
そんな彼の話、彼の編集者の話、編集者の上司の話
姉2の話、妹の話。
なかなかに、盛りだくさんでした。
これはこれで、周囲が分かって面白かったですが
姉1もちょっと欲しかったかも。
話にするにしては、大変そうな性格ですが。