紙の本
先に映画を観ました。
2023/02/16 06:38
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投稿者:ももじろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
たまたま映画を観て感動し、サントラ盤を買い、原作本を購入しました。
一度しか映画を観ていないけれど、どのシーンでどの曲が流れるかも覚えているほど、インパクトが強い映画でした。
だからゆっくりと原作を読んでみたいと思って購入しました。
奥が深いテーマなんだけれど、人間の死生観を考える良い時間になっています。
人間の尊厳はどこにあるのか、わからなくても、答えは無くても、一度考えてみる事って決して無駄ではないと思いました。
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アメリカで尊厳死を選んだ女性の話がついこの間話題となったばかり。
その時にこの本を見て、正直尊厳死というテーマよりも表紙の可愛さに惹かれて買いました。
尊厳死をしたい男性と、それを止めたい女性。
彼女は彼に車椅子で体が不自由でも世界を楽しめるし、そんな彼のことを愛してると伝えるけど。
彼は彼女に君のことは愛しているが、車椅子の前の人生があまりにも完璧でそれが忘れられないのだと伝える。
決して人生と命がニアリーイコールなんかではなく、人生を選ぶ男性と命を選ぶ女性。
どちらともが、相手の言わんとしてることを分かってるはずなのに、両方をとることはひどく難しい。
そんな彼らの葛藤を伝えてくれる、素晴らしい作品でした。
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事故で四肢麻痺になった元実業家のウィルと、彼の6ヶ月限定の介護士になったルイーザの物語。尊厳死を望むウィルに「生きたい」と思ってもらうため、ルーはさまざまな「冒険」を企画し奮闘する。
尊厳死という、正誤なんて決められない難しい問題にぶつかったとき、愛が救えるものもあるけれど、救えないものも確かに存在する。ウィルもルーも救われなかった面はあったが、それでも、彼らの救われた面を考えると、希望を感じられる。だからこそ、尊厳死についてぐっと考えさせられる、そんな素敵な作品でした。
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映画『プリティプリンセス』みたいな、ちょっとどんくさい感じの女の子が頑張る話が好きな人はきっと気に入るはず。
ウィルみたいな、皮肉屋だけど実はすごく優しい人(しかもイケメン)に出会うラブストーリーには誰だって憧れると思う。
それこそ『プリティウーマン』みたいな。
車椅子でもウィルがとても魅力的だった。
ルイーザと出会ったからこそ、彼の素敵な部分に磨きがかかったと思うし、
読み進めていて、ルイーザと一緒にキュンキュンしてしまった。
特にタイツとダンスのシーン。
切ないシーンがいっぱいでした。
ルイーザにもウィルにも幸せになって欲しいな。
本は厚いけどサクサク読み進めました。
読んで良かったー!
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とにかく最後は涙止まらず号泣…。
尊厳死とはと考えさせられるのと、
それについての見方が変わった。
ルーとウィルの関係がどんどん親密になるにつれ途中で読むのを止められなかった…
涙なしでは読めないとっても素敵な
ラブストーリーだった。
最後の結末はなんとも言えないけれど
世の中には全てが上手くわけじゃないことが現実じゃないもんね。
それでも読んで損はない作品だった。
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重いテーマだけどユーモアをまじえた軽いタッチで読みやすい。事故で四肢麻痺になってしまったウィルが魅力的。痛みと病気に苦しみながら、治る見込みがない絶望の中で唯一の希望が尊厳死だとしたら、彼の決断を支持したい。でももしウィルに子どもがいたら選択しただろうか、息子が死を選んでその後のミセスTは大丈夫だろうか、自分の身におきかえていろいろ考えさせられる。読んでよかった。
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評判がとてもいいのは知っていたけれど、尊厳死というテーマにビビって、アンハッピーエンドは耐えられない(子どもか!)と思って読まずにいて。そうしたら最近、続編が出るというのを知って、それじゃあアンハッピーエンドじゃないんじゃないの?と早合点して読みはじめた……。
作品は本当に本当にすばらしかった。
読みはじめたらものすごくおもしろくて止まらないほど。久しぶりに、寸暇を惜しんで続きを読みたい、っていう気分になった。読みやすくて、センチメンタルすぎるところも暗い雰囲気とかもなくて、ファニーでキュートなロマコメみたいで、楽しい場面ではあまりの楽しさと幸福感で涙が出るくらいで。
だから、途中から、これはもうハッピーエンドだろうと勝手に思いはじめて。奇跡が起きて病気が治るとかはさすがに思わなかったけど、なんとか生き続ける方向で話が終わるんだろう、と。
でも、そうじゃなかった。ハッピーエンドを予想して楽しい気持ちで読んでいたから、ショックが大きくて、打ちのめされた。読まなきゃよかったと心底思った。
これはもう高所恐怖みたいな生理的なアンハッピーエンド恐怖症かもしれない。。。
尊厳死については、実際に自分自身や大切な人の身に起きたら考えも違ってくるだろうし、簡単に考えられるようなことではなくて。でも、とにかくやっぱり死ぬのも死なれるのもいやだと単純に思うのは、わたしが利己的なのかもしれない。
尊厳死の話だけじゃなくて、その介護をする、小さな町から出たことがなくて、冒険をしないと決めた主人公が人生を模索している感じもいいし、その家族の話も、サイドストーリーもすべてがよかった。だからこそ、主人公が彼と一緒に人生を進めていく話を読みたかったと思う。そういう話だったらどんなによかったか。手放しで絶賛できたのに。そう思うのもわがままというか利己的なんだろうけど。
アンハッピーエンド恐怖症だから。
最近はとくに、実際の人生ってやっぱり思っていたほどうまくいかないし、最後は年をとって苦しんで死ぬんだなとか考えるようになったから、せめてフィクションはハッピーエンドがいいと思うのだ。あくまで個人的に。
(続き。)
いったん書き終えたあと、またつらつら考えてしまって。
正直なところ、主人公ルーの最初の反応と同じく、怒りを覚えたんだと思う。
愛してくれる人も見つかったし、話したり笑ったりできる相手もいるし、最高にすばらしい休暇も楽しめたのに、ウィルは「それだけじゃ満足できない」「前の自分とは違う」って。
言いたいことはわかるし、気持ちもわかる。
でもそうしたら、年とっていろんなことができなくなったりするのもそうじゃない? なにか状況が変わって仕事がなくなるとかそういうこともそうじゃない?
しかも、ウィルはお金はいくらでもあって、介護人を雇えなくて介護のために家族が苦労するとかは一切ないのに。ウィル以上に孤独な人とかいくらでもいるのに。
こう言うのはなぜか抵抗あるのだけど(あたりまえに言われすぎるからかな?)、恵まれてるのに贅沢だ。そうひとことで片づけるのも違う気���するのだけれど。。。
それでも選択肢は本人にあるのだから、ってことなのかな。。。
考えすぎてつらくなる。。。
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ロマンスではなく、これは愛の物語。尊厳死。個人的には有りだと思う。ただし、周りは認めないだろうけど。実際問題、自分が脳死になったら臓器提供はどんどんしてほしい。でもだんながそれを認めない。ものすごく難しい問題。リオパラリンピックに出場した選手が安楽死も視野にいれているという記事をちらりと見かけた。それが本当のことなのかどうなのかまでは確認しなかったけども。最後の最後までヒーローは気を変えることはないんだよねと思いながら読んだ。最後はやはりそういう結末。ヒロインの心には彼は残る。人生を謳歌せよ!
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なぜ、この邦題? この邦題で希望を持って読んでいたら…あらら、騙されちゃいました ウィルは「きみと」いっしょに選んでないよ ひとりで決めたんだよ つくづく思う なぜこの邦題つけたんだ?
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帯文:”全世界400万部を突破!” ”Amazonレビュー数1万5000超!” ”いのちのあり方を問う、奇跡の恋愛小説” ”40ヶ国400万人が涙した世界的ベストセラー”
目次:ミー・ビフォア・ユーきみと選んだ明日、解説ー選ぶことの意味
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映画が良かったので、小説でも一読してみた。映画では触れられてなかった日々の出来事も描かれていて、ルイーザとウィルの気持ちの移り変わりがより深く見れた。
物事の1つを取って自分を定義することはないと分かりつつ、自分らしい生き方ができないことに苦しむに深い悲しみを感じた。
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最初に私はこの作品の映画を観ました。
とても感動して、とても印象に残った作品でした。
小説もとても印象にのこり、楽しく読ませていただきました。
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もう号泣した。もうほんっっっっとに面白かった!少女漫画を読んでるような気持ちにさせられる笑
もうほんっとにいい!
尊厳死について考えたことはあったけど、考えても考えても自分の身に起きて初めて理解できるものだと思う、受け入れる側も望む側も人間が本能的に長寿や歴史のように『良い』ということ=『続く』と認識している気がするから本当に誰しもが納得はできないと思う。ウィルの命にしても、たくさんの受け継がれときたものだと思うから。それを自分の意思で断ち切るという選択をするというのは、やっぱり人の本能に逆らっているのかと思った。
人生において裕福というのは選択肢の多い人だと思う、たくさんの選択をしてきたウィルにとっていくら金銭に恵まれたとしても本当の裕福をウィルは知ってしまっていたからやりきれなかったとおもった。
ハッピーエンドは嫌いだけどこの終わり方はなかなかすごいと思った。
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「生きなければならない理由と死ななければならない理由」
スーパーエリートだったが、交通事故で下半身付随の車椅子生活を送るウィルと、ウィルのヘルパーとして、資格も経歴もないのにキャラだけで雇われることになった変なこだわりが強い女ルイーザの話。
ルイーザがヘルパーとして働く期間は6ヶ月。この6ヶ月という期間は、ウィルの尊厳死までの期間。最初は何も知らなかったルイーザが、ウィルの尊厳死のことを知ってしまった時から、ウィルに「ただ、生きること」の魅力を伝えていくストーリー。
もしいきなり『僕の生きなければならない理由ってなんですか?』って誰かに聞いたら、知らん!って答える人がほとんどかと思います。この本もそんな感じで、びっくりするくらい軽いノリでストーリーがどんどん進んでいく。ちびまる子ちゃん並の軽さ。嫌味男ウィルとああいえばこういう女ルイーザ。まる子とナガサワ君のよう。読みながらゲラゲラ笑ってしまう。
ウィルには自殺未遂歴があり、死ななければならない使命感に包まれている。自殺未遂後、両親と相談した上で、6ヶ月後の尊厳死を決めた。生きていると必ずいいことがあると証明したいルイーザが、ウィルの気持ちを変えることができるのか、最後の最後までどうなるかわからない展開。
「生きていると必ずいいことがある」
→これは自分も絶対にそう思う。悪いことも受け取り方でいいことと思えることもある。挫折があるから伸びていける。でももし、生きているだけで体中に激痛が走り続け、周りに迷惑や負担ををかけ、他人からは哀れみの視線を指し続けられる状況になってしまったら。
いいことは必ずあるけど、自分がいることで周りの人々の大事な時間を奪う罪悪感、また事故前は仲良かった周りの人々との距離感の変化、両親、元恋人、友達だった元恋人の現在の恋人、自分がいない方が周りももっと自由に生きることができるはずと考えるウィル。
印象に残ったのは、ルイーザのお母さんの言った「尊厳死の意見を尊重することは、殺人に加担しているのと同じ。」というようなセリフ。娘だからこその言葉かもしれないが、その人のやりたいようにやるべきがモットーで、どんな人も比較的(←ここ重要)受け入れる自分にとって、確かにここだけは受け入れてしまってはいけないのかなぁ、、、と今も考えています。
人がハッピーになる、大切な人の死なんてものはこの世に存在するのでしょうか。
今まで「死」とは別れ、極端に悲しいもの、くらいにしか捉えてませんでしたが、この本を読んだ後の気持ちで、個人的には『ご冥福をお祈りするべきではないもの』だと思いました。
なんだかすごく暗くなっちゃったけど、お互いがお互いの人生に刺激も変化を与える、ウィルとルイーザのような、自分も死を直前にしたとき、最高の出会いがたくさんあった!と思える生き方をしたいと思わせてくれる本でした。
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主人公のルーは、楽しく働いていたカフェの閉店に伴い、仕事を失う。見つけた仕事は6カ月限定の四肢麻痺になった男性ウィルの介護職。介護職といっても、それは一般に考えられる介護とは違っていた。
ウィルは自分の人生を心から愛しエンジョイして仕事でも成功していたスーパーエリートだった。
事故にあい四肢麻痺になり、スイスのディグニタスに6か月後に予約を入れてある、その心を変えられる人をウィルの両親は欲していた。ルーはそれをかなり早い段階で知りながら試行錯誤というには軽すぎる言葉とも思えるような、様々な試みをして、少しでもほんの少しでも、ウィルに笑顔を、と行動する。かつてのルーにはなかったような、様々なことを考え行動するようになれた背景には、ウィルからのルーに対する、意地悪な命令とも思えるような指示があった。自分を狭いところに押し込めないで、自分の能力をできる限り発揮できるよう努力する、あきらめずやり遂げる、そんなことを6カ月で教えてくれた。
そんなウィルのことをルーは、好きになっていく。
6カ月の仕上げとしてモーリシャスに看護師を伴い3人で旅行に行く。その旅で、ウィルが生きる意欲を取り戻してくれることを願いながら。
でもウィルは、最後まで意思を変えることはなかった。ルーにスイスに一緒についてきてくれと。
怒り狂い口を利かなくなるルーを、最後の姿として記憶したままウィルはスイスに旅立つ。
ウィルにとっての最後の夜、ウィルの母親からスイス行きのチケットがあるからすぐ来て、と要請があり、最後に立ち会う。
ルーはウィルに、人生の最後に楽しいと感じられる一瞬を与えることができ、ウィルはルーにこれから生きていくための糧をあたえることができた。
最後にウィルが意思を変えることを望んでいるようなそうでないような気持でラストまで読んだ。
この本を読んだのは、安楽死について書かれた本(宮下洋一氏)を読んでディグニタスに興味を持ったからで、ディグニタスとは直接の関係はないが、そこに行く人のバックグラウンドを細かく書いてあることで、ディグニタスの存在意義を改めて感じることが出来た。
自分も難病を持っていて、常に痛みと戦っている。ディグニタスのことを心の隅にとどめながら、何とか乗り越えようと、思った。
いい本です、読んでいない人にはおすすめです。