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みんなのレビュー8件

みんなの評価4.2

評価内訳

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7 件中 1 件~ 7 件を表示

数や文章で表せなくても、写真は違う形で「なにがおこったか」を感じさせてくれます。

2015/08/09 17:18

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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルの文字がなければ、ただ「日本の自然の風景写真集」とも思えるような表紙カバーの写真。表紙を開いても、春ののどかな芽吹きの緑が広がる山裾の里山が見開き一杯に広がっています。東北地方の、昆虫をはじめとする里山の自然に魅かれて観察をしている著者は、2011年の東日本大震災以後、その後の生きものの変化を追い続けています。本書は特に原発事故の影響に関係したものを、研究者の調べた結果などを含めて写真集として紹介したものです。

 奇形となったチョウの報告が掲載されていますが、実際に原発事故の影響かどうかを明確にすることはとても大変なことのようです。それよりも、本書に淡々と並べられている写真の「言葉ではない表現」に強く感じさせられるものがありました。特に印象が強かったものをいくつか挙げておきます。
 裏表紙カバーの桜並木の風景。誰も通る人がなくて寂しげな満開の桜が立ち並ぶ広い、整備された道路です。手前の方に黄色い看板が立っていて「おしらせ:放射能が高い地域になります。観桜する際は車内から観桜いただきますよう、ご協力お願いします」という言葉が読めます。
 もう一つは、山裾に広がる野球場よりも広そうな場所に累々とならぶ黒い袋がある風景。まだ行先の決まらない、除染作業で集められた廃棄物なのだそうです。半端な量ではありません。地面を黒々と覆っています。
 廃屋の前に集まっている、野生化したような子連れのブタの群れ。大震災の後放置されても生き延び、繁殖している「元」家畜もいるのです。彼らはどうやって暮らしているのでしょうか。

 著者は、2012年には「巨大津波は生態系をどう変えたか」という本を出版し、さらに本書と同時期に写真集「大津波のあとの生きものたち」を出しています。何をしなくてはいけないのか、何をしたいのか。せめてこつこつと観察を続けている著者の様な人たちの報告を読み、考え続けて行かなくてはいけないと思いました。

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2016/06/14 21:38

投稿元:ブクログ

じわじわと生き物を蝕む目に見えない放射線。
地元に戻ってきて、原発再稼働に対し好意的な意見が多いのには驚いた。対岸の火事。

2015/05/21 12:42

投稿元:ブクログ

図書館で目にとまった。
写真が多く読みやすそうだったので、借りた。

タイトル通りの本。
原発事故により人がいなくなった土地と、その場所の動植物についての本。

「今はまだわからない」、「わかってからではおそい」、研究者に共通した言葉だという。
原発事故後、甲状腺ガンの子どもが検査で発見されているが、比較できる数値・資料がないので、放射線の影響かはわからないというニュースがあった。
それはえらいひとたちの言い訳なんじゃないの、と訝しみつつ、こわかった。
今回、ヤマトシジミの変化の地道な研究方法を知ることができてよかった。
ヤマトシジミだけではなく、人間にだって影響は出ているだろう。
でも、以前よりも微増した放射線のなかで人間が生き続けたら、少しずつ少しずつ何らかの耐性ができていくなんてことはないのだろうか。
ばかみたいだけど、そんなことも思った。
生態系が崩れるのは、私たち人間のせいだろうか。
私たちも種の一つに過ぎないのだから、それも計算に入った上での生態系なのではないのだろうか。
道を間違えれば、私たちだって絶滅危惧種だ。
私はやはり原発反対派だけれど、この本はたんたんとしていて、これまでよりこわさが軽減した。
やっぱり、知ることは大事だ。

2015/04/16 16:18

投稿元:ブクログ

「原発事故が起こり人が住めなくなると、本来の自然環境に戻ると予想する人もいたが、実際は外来種のセイタカアワダチソウが埋め尽くした」
「放射線の被害は自然環境ばかりでなく、土地とともに成り立ってきた産業や文化までをも消し去っていく」

琉球大学・大瀧丈二さんのヤマトシジミの研究=放射性物質が多く含まれるカタバミを食べると奇形・死亡

除染のために取り除かれた土などが黒い袋に入れられ積まれている…。

「貴重な自然といえば、天然記念物や保護区など、その場所にしかないものを大事にすることが主流で”当たり前の自然”は置き去りにされてきた」
「もともと絶滅寸前だった生き物なんていない」
「人間が滅ぼせば滅ぼすほど、めずらしくなったと騒がれてきただけ」

2016/06/01 02:11

投稿元:ブクログ

福島第一原発の事故で、生きものたちにどんな変化があったのかが分かりやすく書いてあって、大人でも読み応えがありました。物事を考えていく上で感情的にならず事実を積み上げて現状を理解することの大切だと思いました。生き物というのは、周りのいろいろな環境に影響を受けていて、常に変化している様子が分かりました。考えさせられることの多い本でした。
小学校高学年から。

2015/04/27 21:04

投稿元:ブクログ

 写真集、そしてこのタイトルときて、何やら恐ろしいイメージを持たれる人もあるかと思うが実際は違います。ただひたすら、福島原発周辺の自然の風景が綴ってあります。
けれどそれが大きく、「原発前」と違うのは「人の手」を介さない風景がそこにあるところ。といってもそれは古き懐かしき風景ではない。
外来種が水田を埋め、またイノシシが街を闊歩し、そして除染土を入れた黒いビニール袋の圧倒的な量を含めた風景がそこにあった。
 
再稼働の是非、また懸念される将来的な放射能の影響について。その判断、また科学的根拠を論じる前に圧倒的な「現実」がここにあった。
子供向けの体裁をなしているが、是非大人にも読んでほしい。

2016/09/24 23:04

投稿元:ブクログ

最近ネット記事で見た福島の原発事故が動物にもたらした影響。福島の沿岸部は今どうなっているのだろうと思っていた矢先に手に取った一冊。奇形のヤマトシジミ、街中を泳ぐ鮭、民家の庭先に我が物顔で暮らすイノブタ、沿道に寄せた除染土を入れた黒い塊。避難区域になり、人が住まなくなった地域の現状を垣間見ることができた。これからまた何年も経つとさらに景色は変わっていくのだろう。同じ東北に住む人間として、しっかり見て考えていかなくては。

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