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著者はチベットで得度した僧。帰国後臨済宗の僧侶となる。
断食の効果をざっと以下のように挙げている。
健康・ダイエット・デトックス・免疫向上・冷え症改善・小飲小食・アレルギー体質改善・心の宿便とり・心の安定・悟り体験・直観力取得。
ただし、坐禅断食の主目的は心の宿便とり~直観力取得という仏教修行がベースだ。悟るためには断食しながら、呼吸法を取り入れ、坐禅することでスムーズに運ぶという。
第二部は著者が出会った仙人の逸話であり、読み物として面白い。
具体的な断食の処方は載っていないが、断食をしてみたい人はモチベーションが上がるかも。
心が変わって身体が変わるという断食のロジックを一部抜粋しておく。
・断食はヨガではタパサ・ヨガまたはウポワズと言う。これが、中国へ伝わり道教の仙人、日本で修験道へとつながる。天台宗や修験道では行として坐禅はしないが一週間の断食を行う。
・人間は二十四時間何かに執着している。少なくとも今まで自分が行ってきた人生と体験に執着する。それが外れたとき、身体的な病気も治る。
・神が降りてくる隙間をつくるために大事なことは心をからっぽにすることだ。分析を始めると効果が薄まる。
・食べないで坐禅をすると、一日で頭に糖分がなくなって、ものを考えられなくなり、思考を手放すことができる。また、呼吸が深くなる。
・断食で体を餓えさせる事で、普段使っていない様々な機能が使われるようになる。
・昔の人のほうがお腹にある菌の数が多く、栄養を分解したり、吸収する能力が高い。小食・断食で飢餓状態になると、お腹の中の菌が増える。
・断食後は食べ物の嗜好が変化する。血液検査も良い結果が出る。
・ゆでたダイコンと梅干で作る梅湯、野菜数種類。梅の酸が宿便を浮かし、野菜繊維がそれをからめ出す。坐禅断食なら三日間で殆どの人が宿便を出すことができる。
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現代人は基本的に飽食すぎていて、本来は1日1食程度(1000kcal以下)でいいよ、という話。
むしろ飽食であるゆえに余計に摂取し、余計に出していることになり、体のリズムが乱れて病気にもなりやすい。
小食な人は、少ない量から多くのエネルギーを吸収する体になっているため、体としてのパフォーマンスが良い。
断食は初めてからすぐに効果があるわけではなく、続けていくことで効果が得られる。例えば3日間の断食も、数回やっていくと体質が変わってくる。
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【その他メモ】
・自分の今の状況を落ち着いて客観的に判断できるようになる。
・災いが起きているときにはそれがそのタイミングで一番良い兆候。
・断食に慣れると、食べることを忘れていく。
・ただ断食するだけではあまり意味がない。断食してる間に何をするかが重要。だから座禅断食がオススメ。
・インド人はその場で怒って忘れるのでいさぎがよい。日本人はあまり怒らないが、ずっと引きずっている。
・直感力を磨くことは重要。そしてその直感力は、クリーンな行いをしていくことで磨かれていく。
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この方の本は何冊か読みましたがとにかく「すごい人だなあ・・・」という印象です。
自分自身が戒められ身が引き締まる一冊です。
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著者が本文中に呼んでいるとおり、仙人としか言いようのない人たちがたくさん出てくる。ホントにそんな人いるの?という疑問は尽きないんだが、でもホントなんだろな。
森美智代さんは1日150キロカロリーで生活。悟った医者の甲田光雄。バチカンでの五体投地の体験。二万経のお経と宮沢賢治。1週間の接心。自然農法の人々。他にも世界中の聖者の話。