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名画は語る

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みんなのレビュー7件

みんなの評価3.9

評価内訳

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7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本

単なる解説書ではない。

2015/11/13 17:13

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アストンマーチン - この投稿者のレビュー一覧を見る

千住画伯の名画に対する卓抜した知識と洞察には大変興味深いものがあり、名画について新たな理解が得られる。

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2015/05/17 23:48

投稿元:ブクログ

 日本近代アートの巨匠千住博が、ミケランジェロ、ミロや自分も大好きなターナーの絵を語る。
 フェルメールのミルクを注ぐ女は、実は秘密のサインを送っている。すごく官能的な絵なんだ。ダリはフェルメールを崇拝していて、この世が終わるなら、何を持っていくかという問いにフェルメールの作品をあげるほど。レオナルドダビンチの最後の晩餐は、皆こちらを向いていることから劇の描写であると。不自然な点が多いのは、謎掛けに違いない。ピカソのゲルニカは、作品の左下に本人が出ているが、実は作品を描いている最中に愛人2人がハチ合わせるという事故があり、挟まれたピカソがボロボロになっている図とも言われているとか。1937年のドイツ軍によるスペインのゲルニカ空爆を描いた作品なのに、不思議とワクワクしながら描いたのではないか。ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」は、ドラクロワ本人がシルクハットをかぶって出て来ている。等々。
 赤と黒ほど違う色も、お互い歩み寄れば必ず美しいハーモニーを奏でることができる。絵を描くこと、音楽を奏でること、調和がもたらす幸福感は総じて一音一色よりも多音多色の方がより豊かな味わいに至るということ。千住氏は、画家は何の為に絵を描くのか?という問いに対して、「衝動」という言葉で表現している。全ての欲求を封じて、絵に向かうくらいの力がある。そして、素晴らしい絵とは見た人に生きる力を与えるものだと。
 よい絵を沢山見て、感じて、豊かに生きていきたい。

2016/02/29 22:45

投稿元:ブクログ

時に著者自身を含む鑑賞者の目線、時に画家の知人の目線、またある時は「作品を描いた画家自身」の目線で、歴史に名を残す名作の数々をレビューするという体裁の本作。

著者の千住博さんご自身も日本画家なので、タイトルに惹かれて手に取ったはいいものの、きっと小難しい専門用語頻出なんでしょうな…と手に取ってみたら。


“ぼくはミロおじさんの絵がとてもすきです。”


小学生の感想文みたいなセンテンスがでてきてビックリ!(笑)めちゃくちゃ読みやすいじゃないの〜。

千住氏の私見・願望・画家に対するイメージが、過分に盛り込まれている感はありますが、絵を描くという行為そのものへの敬意や情熱をひしひしと伝える、愛に溢れた文章です。

絵を見て評価するスタンスは自由でいいんだ!

後世に語り継がれる名作と呼ばれる作品群は、批評家達が決めるんじゃない、我々普通の人間達が決めてきたんだ!

そんな大らかな著者の声が聞こえてきそうな作品でした。
私みたいな美術センスに乏しい頭でっかちな人間は、とかくその作品が作られた時代背景とかから作品を理解しようとするんだけど、そういうアプローチももちろんいいけど感じるままに自分でストーリーを勝手に練っても面白いかもな、って思いを新たにしました。

ゲルニカ特別展、楽しみだな〜。


【感想徒然(覚書】
とりあえず、ラファエロがとんでもなくパーフェクトな画家ということは理解しました。ラファエル前派。

フラゴナールのぶらんこ好きじゃないわ〜って言っておいて、緑とオレンジのコントラスト絶妙!とか褒めてるのおかしい(笑)。
あと、私はロココ好きだわ!わかりやすくて、かわいい!フランス革命をボーダーにしてるってのもわかりやすくていい!

千住さんは、もしかしてゴッホ贔屓?(笑)語る時の熱量が他の作家とちょっと違う印象受けたぞ?

ゴーギャンの?述懐
自作に心慰められる画家の陶酔を表現

2015/07/06 13:38

投稿元:ブクログ

図書館で借りる。
一解釈として面白いと思った。製作者になりきって紹介する文章は、あまり読んだことがない文章だったので目新しいと思った。

2016/05/29 16:49

投稿元:ブクログ

千住博さんって、もっと堅物な人だと思っていたが、この本を読んで全く違う事が判った。ユーモア溢れる氏の文章に何度も笑ってしまった。これはおすすめできる一冊である。

2015/11/13 22:10

投稿元:ブクログ

「(前略)フェルメールがここに描いたのは、もしかしたら何やら静謐な空間で心が落ち着く、等とは言っていられない胸騒ぎを覚える状況ということもあり得るのではないでしょうか。オランダ絵画はだから面白いとも言え、しかしだったらもっと直接描けよとも言いたくなりますが、きびしい宗教上のしばりの中、それはできなかったのです。」

面白かった!
日本画家が様々な絵画を解説する本で、きっと小難しいんだろうなと思ったらちっとも!
文章上手い…!
しかも、絵によっては自分が画商になり切ったり、画家本人になり切ったりしていて、こんな美術書はなかなかない。
ルソーとピカソの会話が何とも微笑ましい。
更に自分の創作についても書かれていて、とても興味深い。

「怒りや喜びを描いた、という画家の絵もありますが、少なくとも私の場合は、そのような感情は24時間何週間も心の中に固定できませんから、どうしても喜怒哀楽の延長線上にある総体を描くことになります。そうしないと、絵が説明的になってしまうと感じるからです。」

ただ、掲載される絵はページをまたがず、1ページ内に収めてくれたらもっと嬉しかった…。
本の綴じ目で大事なところが見えない絵がちらほらあったのが、ちょっと残念。

2015/05/01 16:44

投稿元:ブクログ

筆者の解釈で名画を解説しています。
時には人物になりきってストーリーのようなモノが入っていますね。

あぁ、そういう見方もあるのか。というのが、1番の印象ですね。

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