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久しぶりに陰謀ネタが落ち着いて、1話完結の吉原内の事件。小ネタだけど、吉原らしさが存分に出ていてすっきり解決して、満足。
このシリーズはどことなくしっとりしていて、佐伯作品の中ではお気に入りなのですが……、幹次郎と汀女さんと薄墨太夫の関係はこれ以上進めないでほしかったなぁ。汀女さんがどんだけ「いい妻」で「いい女」であっても、ダンナを薄墨太夫に「貸し出してあげる」ようなことをするはずがない、と思ってしまうのは女性側の感想でしょうか。
最後に幹次郎くんが犯人をわざと殺した理由もなんだかなぁ、という感じだった。保身のために人の命を奪うような主人公にはしないでほしい。
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L 吉原裏同心22
この巻でシリーズ最終でもよかった。甚吉も辞める潮時ではないかと指摘していたじゃないか。私もそうおもう。
デッカい話から吉原内のちっちゃな事件(殺人だけど)の解決に奔走する幹次郎。それは身近でいいけど、薄墨太夫の軽はずみな行動が幹次郎の意図しない殺しを生んだわけで、そんな薄墨太夫を野放しにしてる周りも腹がたつし、地に落ちた理由で殺しをした幹次郎にも幻滅。作家のオトコのロマンなのかねー。ヘドが出るゼ!
薄墨太夫はもうアレだね、上になりすぎて自分の立場も忘れたね。麻は過去の人じゃないか。まだ言ってんの、この人的な。
もういいから許すから、薄墨太夫と幹次郎で足抜けしてまた流浪の旅でもしてください。汀女さんは立派に別の道を生きていきます。 …汀女さんの活躍なかったなー。そんな耐える女でいいのか。今時流行らないぞ。
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約半年振りの新巻。大変な事件が終わったけど、いつまで続けるのでしょうか?まあ、私は好きだからいいのですが。今回は前巻までに比べると事件がこじんまり。そろそろまとめないとねえ~
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うーん、曖昧な態度の幹次郎。 なんだか図々しい薄墨太夫。 あまり好みの話ではなくなって来てしまったかな。 幹次郎もそれなりの歳にはなってきているけど、最初のころのような話の展開に戻ってほしいですね。
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内容(「BOOK」データベースより)
さまざまな人生が交錯する吉原。その吉原で生計をたてていた按摩の孫市が殺害された。探索に乗り出した吉原会所の裏同心・神守幹次郎は調べを進めるうち、孫市の不遇な生い立ちと、秘めていた哀しき夢を知る。孫市の夢を幻にした下手人とはいったい―。ようやく追い詰めた下手人に幹次郎が怒りの一刀を放つ!ドラマ化された人気シリーズ、待望の第二十二弾。
平成27年7月22日~24日
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第二十二弾
大きな話が終わってさて、と言った時の多分小さな按摩殺しの事件解決に、被害者の背景から複雑に身を隠した犯人を追い詰めていく、丁寧に書かれた話
今後の男女の行方は
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前回3部作の大作が完結して、一区切り付いた感があった。そんな時に起きた按摩の孫市殺しだった。真犯人が、幾つものの名前や姿を持っていて、吉原の中で自由に行き来している展開は面白かった。ラストの一文は、タイトルにも通じて、余韻に残った。
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シリーズ物(22巻目、、、)と知らずに図書館の予約数が多かったので、ミーハー的なのりで予約の順番になったので、読んでみた。
水戸黄門、遠山の金さんみたいな話だなぁと、私にはこのシリーズというより、時代物のヒーローがいるストーリーは合わないんだなと思った。
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飛ばしてしまった吉原裏同心の22~木枯らしが吹き荒んだ明くる朝,筵を被せられた遺体が按摩の孫市だと判ったのは,豆腐屋の奉公人で,親方に言われて前の晩に孫市を読んだからでもあった。噂で孫市は小金を貯めて懐に忍ばせているが,それは拵え物。吉原の中の塒にも貯めたはずの金はなかった。凶器として使われた300年前の諸刃の直刀は天女池に投げ込まれていて,鳶と会所の若い衆が攫い揚げたが,五十間道裏の質屋から盗まれたもので,質屋は値打ちが解っていなかった。孫市は深川の惣録屋敷の出身で,両親は心中していて,母だけが寺に葬られ,月に一度命日に出掛けていたのだ。会所の若い衆である哲二は将来駄菓子屋をやるのが夢だと聞いていて,海辺大工町に孫市が買って母の面倒を見ていて婆さんに預けてた一文菓子屋を突き止めた。旗本宅から諸刃の剣を盗んだ者を南町の常廻り同心に尋ねると,牧造という小器用な男が浮かび上がり,惣録屋敷にもいたことが判明する。牧造は吉原の内か外か。按摩の形をしているのか,鬢付け油の臭いは何故するのか~どうして傷を負ったのか謎だったが,薄墨大夫と口吻を交わしているのを見られて脅され,花魁を守るため殺す必要があったからだね
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シリーズ22巻。
毎度、新たな事件の謎解きが展開されて、楽しく読めます。
そして遅すぎた感もある、幹どの初の負傷。
強敵を相手に、常に無傷というのもどうかと思っていた所です。弱い主人公も困るけどね。
そしてそして、書評家の青木逸美さんの、巻末の解説がとても良かったです!私も妄想がとまらない!
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吉原専属の按摩が殺され、会所の面々が探索に乗り出しますが、今回は途中の薄墨太夫のオイタがちょっとばかり私としては気分良くない展開に。
薄墨太夫からとはいえ、幹次郎に口づけたのを他の人に見られ、しかもいくら按摩を殺した罪人とはいえ、見られた秘密を守るためにも口封じで殺すなんて、あまりにも裏同心としてはお粗末な理由。
しかも幹どの呼びまで許す(本当に許したのかは知らないが)何とも言えない薄墨太夫の所業すら許す汀女。
太夫は太夫としてきっちり線引きして秘めた思いをそのまま耐え抜くのが花魁としての心意気のような気もしますが、どうなんでしょう。
ただそれだけでこの巻はもやもやする後味となりました。
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全巻借りて、がーっと読んだ中の一冊。
他の方々も述べられているが
薄墨太夫の言動にも、幹次郎のふがいなさにも、眉をひそめている状態でして。
(「仮宅」で密やかなる口づけが為されて以降、その状態です。)
三浦屋の主夫妻や四郎兵衛の信頼を裏切る行為が続いているのはどうかと。
そう、吉原全体への裏切りではないのかなあ?
また、最後の場面の科白もね……。
汀女が寛容な女宜しく、一度なら薄墨と関係を持っても良いと言っているのも
同性として疑問だなあ。
佐伯さん、も少し女心と女性読者の需要を考慮した方が良いと思うよ。
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文体がちょいと変わったかしら?単純に変化球なのか、次巻への布石なのか。楽しく読めたからいいけど。でもラストは流石にちょいとアレかな…。それにしても幹次郎、モテるねぇ。
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吉原を守る裏同心シリーズ22作目。30半ばとなった神守幹次郎。今回は按摩にして金貸しが殺された事件に奔走する。姿の見えぬ相手に振り回される。さらには薄墨太夫との関係にも変化が。さてこれからも楽しみです。
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吉原裏同心第22巻のタイトルは「夢幻」。何が夢幻であろう?全巻で吉原最大の危機をのがれてほっとした折、一人の盲目の按摩がころされた。この孫市は不幸な生い立ちながら、心優しくつつましい夢を持っていた。この夢と一緒に命まで奪った悪党が誰かが少しづつ解き明かされていく。最後に薄墨大夫と幹次郎が唇を合わせる場面を目撃したと脅しをかける。生きたままとらえることもできた相手だと思うが薄墨大夫を守るため口封じをしてしまう。この行いは犯罪であろう。そして、薄墨大夫こと嘉門麻の淡い恋心は、決して許されない夢幻なのだろう。