紙の本
最後の一言の衝撃
2016/04/14 08:08
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
湊かなえの描く人物像はやけにリアルだ。勉強はでき、いい大学に入って、でもどこか物足りない…という平凡な一人の男性目線でえががかれているこの作品。
表紙もコーヒー豆の図案であったり、作中にも珈琲とその店が重要な人間関係を築くきっかけになっていたりする。
私の印象では湊かなえはミステリー作家なのでこれも語り手が犯人を見つける話とおもって読みすすめてしまった。そうだったから、最後の一言で読中の考えがまさに「リバース」してしまった!
長編であるが、登場人物も多くなく読みやすく一時間で読了。最近は筆者の原作が次々と実写化しているがこの作品はしてほしくないな。と思う、おすすめの一作
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投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
コーヒーが表紙に使われたり前面に押し出されているのが、最初なんとなく違和感があり、なぜだろう?と思いながら読み進めたが、最後まで読んで納得。というか、完全に予想外の結末にしてやられた。
紙の本
友人関係ね
2015/10/26 13:32
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投稿者:とわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供の頃こんなに頭で考えて友達を作っていなかったな、お互いに素直だったし。
思春期のちょうど十代後半・・からの付き合い方は思い出すと合う合わないを感じ取っていたな。それでも付き合いの長くなる人もいれば自然と腐れ縁でいい方向に行く奴も居る。
あまり書いてしまうとこの作品を味わえないので、コーヒーを入れて読む事を薦めますが・・・後半ラストにはコーヒーの味が違ってるかもしれません。
紙の本
イヤミスではない
2015/10/15 17:46
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投稿者:ふくちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
何かのレビューで、この小説をイヤミスと表現していたが、そうは思わなかった。コーヒーのように苦味があって豆によってその苦味もそれぞれ個性があるように、登場人物によって苦しみも違っている。どうか深瀬が孤独になりませんように。ささやかでも暖かな幸せに包まれますように。それが広沢の望みであると思う。
紙の本
リバース
2015/08/25 01:02
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投稿者:TKクン1号 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『深瀬 和久は人殺しだ』という文章で始まる、この小説は、主人公の深瀬 和久の
視点で描かれている。社会人になった彼の手元に(実は彼だけではないが)に告発文が届く。これは、彼が、在籍していた明教大学の5名の仲間が別荘で過ごしたときに起きた自動車事故に起因する内容である。この事故で犠牲になったのは仲間の広沢であるが、この事故の後、深瀬は広沢のことが、気になり、彼の高校の同級生に会いに行くために彼の実家に行く。そうしている間に、それまでに分からなかった広沢の人柄が少しはわかるようになっていく。そして、例の告発文を書いたのは、深瀬のかなり身近な人物であった。この作品の文章はよみやすく、テンポがいいととおもった。
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うーわ。久しぶりの本家、ある意味でのイヤミスを読んだ感じ、、、
正直犯人はすぐ読めたし、普通に面白い程度で終章まで読んでたのですが……最後の一ページ、ほんとやられた。鳥肌立ちまくり。大どんでん返しというか。うわー。うわーうわーうわー。後味悪いなーゾクゾクする。
いまや大どんでん返しミステリーはイニシエーションラブが有名ですが、わたしはこっちの方を推しますよ。
親友だと思っていた彼の本当の死因を知った深瀬の今後を思うとやりきれない。うわー。ちょっとやばいなこの小説。湊かなえさんの本で告白の次に印象深い作品になった。
そして通勤で読んでて無性にコーヒーが飲みたくなったのでコーヒー買って出社しました笑
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気づかないことの方が大きいのに、気づいた小さなことで悩んでしまう。
人間ってそんなもん。
しかし、やられました。
後半は一気に読んでください!
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やられたー!w まさかこう来るとはっ!! 古典的手法にしてやられました!!w こてんこてんに・・・なんちてw
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おいしそうなコーヒーの描写が多く、薫り高いコーヒーを飲みながら読みたくなる。が、本作はそんな穏やかな内容ではないのがまた良い。「人殺し」と名指しされた手紙が届き犯人捜しをする主人公。と、同時に亡くなった友人の人となりも知っていく。「よく知っている」と思っていた相手でも知らない一面があり、人によって見方の変わる部分もある。最後の一行は衝撃的だった。まさかそんな風に終わるなんてと。
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一番のどんでん返しは最後の言葉かも。
→https://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-12043052321.html
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読んでいくうちに、
なるほどそういう意味でこういうタイトルなんだな、
というのはだんだん分かってきた。
「人」にはいろんな顔があって、
誰と、いつ、どんなこと、
から見えてくるのかは分からない。
人となりを分かったつもりになっているだけであって、
1人を理解しきることはできない。
最後の最後の方は、人間関係が乱れていて、
「???」ってことが多々あったので、
もっと分かりやすい文章がボクは好きだなー
って思って読み終わろうとしていた時に、
(;´Д`)へぇぁっ!!!
という驚きが残されていた。
こんな筋書きがあったとは、、、
鳥肌ものでした。
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内容紹介
深瀬和久は、事務機会社に勤めるしがないサラリーマン。今までの人生でも、取り立てて目立つこともなく、平凡を絵に描いたような男だ。趣味と呼べるようなことはそう多くはなく、敢えていうのであればコーヒーを飲むこと。そんな深瀬が、今、唯一落ち着ける場所がある。それは〈クローバー・コーヒー〉というコーヒー豆専門店だ。豆を売っている横で、実際にコーヒーを飲むことも出来る。深瀬は毎日のようにここに来ている。ある日、深瀬がいつも座る席に、見知らぬ女性が座っていた。彼女は、近所のパン屋で働く越智美穂子という女性だった。その後もしばしばここで会い、やがて二人は付き合うことになる。そろそろ関係を深めようと思っていた矢先、二人の関係に大きな亀裂が入ってしまう。美穂子に『深瀬和久は人殺しだ』という告発文が入った手紙が送りつけられたのだ。だれが、なんのために――。
深瀬はついに、自分の心に閉じ込めていた、ある出来事を美穂子に話し始める。全てを聞いた美穂子は、深瀬のもとを去ってしまう。そして同様の告発文が、ある出来事を共有していた大学時代のゼミ仲間にも送りつけられていたことが発覚する。”あの件”を誰かが蒸し返そうとしているのか。真相を探るべく、深瀬は動き出す。
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男性が主人公だが、志向が男性的でないせいか読みやすかった。思っていたように話が進んでいたと思おたら、最後にとんでもない結末だった。
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ある夏の日、大学のゼミ仲間と行った旅先で、親友を失った。あの日から数年経った今、あることがきっかけで再び事件と向き合わなければならなくなった。彼はどんな人間だった?どんな人生を送っていた?彼の姿を追えば追うほど、悔恨、感謝、愛が溢れ出す。
そんな、言ってしまえばただの友情物語…かと思いきや!湊かなえはやっぱり湊かなえだったー!最後の数ページでどんでん返し。まさにリバース。彼はどんなことを想って旅立っていったのだろうか…死人に口なし。
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ある告発文をきっかけに主人公は過去を振り返る。徐々に真相が明らかになる展開に頁を捲る手が止まらない。ラストで驚愕の事実に殺られた。そこに至る各人の心理描写がお見事で説得力がある。タイトルが絶妙。黒い湊かなえを堪能、一気読み。