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みんなのレビュー8件

みんなの評価4.9

評価内訳

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3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本

星6つ

2016/09/09 08:38

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る

「★六つ」だ
広島にある原爆供養塔は引き取り手のない遺骨が納められている。本書は、被爆した女性が供養塔の引き取り手のない遺骨の親族を探す執念とその行為に至った半生を紹介。後半は、その女性の意思を引き継いだ著者のルポルタージュ。
被爆から70年以上たっている。親族を探すのは困難を極める。こうした中、著者は全国に足を延ばさざるを得なくなる。なぜなら、広島で被爆したのは、市民だけではなく、徴兵された兵士であったり、朝鮮半島からのの出稼ぎ者であったり、従軍看護婦であったり多様だからだ。
いろいろなことを考えさせられる。
被爆の惨状や遺族の無念はもちろんだが、
本書で紹介された原爆投下はやむを得ないという昭和天皇の言葉に、「そうか?」という疑問がふつふつと沸く。無差別の殺戮はナチのホロコーストと同様の戦争犯罪ではないのか。そのことの検証がないから、使いもしない原爆が世界中に広がってしまった。被爆国の日本の首相も、オバマ大統領が核を先制攻撃に使用しないと言ったのに、「それは困る」と言ったのだとか。
木の葉のように焼き尽くされた彼らは人間だったのだ。
全世界の人たちに読んでもらいたい。

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紙の本

原爆投下は戦争犯罪

2017/10/15 14:03

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hiroyuki - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者は、今年原爆で全滅した桜隊の悲劇を扱った『戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』を発表したが、その下地となっていたのが本作。というより、本作があって、桜隊の悲劇に行き着いたというべきか。
 偶々この本を読み終わった後、本作の主要人物のひとりである佐伯敏子さんが亡くなったことを新聞記事で知った。ご冥福をお祈りしたい。
 しかし、広島と長崎、一般民間人が多数住んでいる場所ヘの原爆投下は、ドイツのアウシュビッツ以上の裁かれるべき戦争犯罪だろう。

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紙の本

忘れてはならない

2016/12/29 19:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦争、原子爆弾、多くの遺体、遺骨、傷ついた人々。
ひとりひとりのご遺体に、当然両親がいる、いや、いらっしゃった。
ひとりひとりの人生があった。
その他大勢ではない。万分の一ではない。

涙が止まらない。
原爆供養塔を忘れてはならない。
戦争は絶対にしてはならない。

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