投稿元:
レビューを見る
彼女と彼の関係がすごく良かった。特に彼女と2度目の『真実か挑戦』をした後がより濃厚で濃い時間で好き。
会話も例え方とか言いまわしが好き。
悲しいけど哀しいだけでは終わらない、心が満たされる作品
投稿元:
レビューを見る
「君」と「クラスメイトくん」とのやりとりは独特で受け付けない人もいるかもしれない。
こそばゆい、若気の至り……
いろんな言葉でそれを否定することはできる。
だけど、その温度や波に乗っかって読んで欲しい。
その後に来る、かけがえのない感情を味わいたかったら、
すべて肯定してこの作品を読んで欲しいと思います。
ボクは電車の中で途中で読むのをやめました。
これ以上読んだら涙が止まらないと思ったから。
その後、家族が家にいない時を見計らって一気に読みました。号泣。
周りを憚らず泣きまくりました。
住野よるさん、すごいです。
量は短い作品だとは思いますが、
言葉の使い方、物語の中に引き込む筆致、
表現力、思いに沿ったコトバの波、
すべてにおいて作家の力量がある人だと思います。
もっとたくさんの作品を書いて欲しいと思えました。
なぜ話題になっているのか是非一読してみてください。
感情があふれ出ます。
投稿元:
レビューを見る
想像に反して好きな話だった。
誰しもの明日が保証されてないという事実をはき違えていた。
彼女の明日は約束されていると思っていた。
余命とか闘病ものは終わりが見えていて、そこまでもがく姿を美しいとすることが嫌いだ。でもこの作品はゴールまでを生ききる姿ではなく、今を生きる姿を描いている。
投稿元:
レビューを見る
いわゆるケータイ小説から書籍化された住野よるのデビュー作。
本人がツイッターで「キミスイはラノベです」と言っているので、ラノベなんだろう。
兎に角、一度見たら絶対に忘れないタイトルが強烈な印象を与える。
ストーリーも中々ありえないものだし、登場人物のキャラも独特。
ただ少し現実離れしてる感が強い。
投稿元:
レビューを見る
すごい文章はへたくそ。会話も場面設定も不自然だし、ラノベというか携帯小説みたいな軽いもの。だけどそのチープさがたまらなく良い。
もともとセカチュー的なのを想像して、馬鹿にして手に取ったんで思いっきりやられてしまいました。みんながみんな不器用で真っ直ぐで必死で。愛おしいね。その不器用さをチープな文章たちがまたうまく調合されてて、ラスト彼女が死んでからぐわーっていきます。彼女の死も、結末も想像とちがう、まぁ伏線はあったけれどもあれはあれでわたしは好きだし、難病でヒロイン殺すよりずっと好きだったな、個人的には。ところどころ辛辣だし、うわーベタすぎやろみたいなラストシーンには辟易したけど笑、それでも号泣したのでやられた感はあり。実写化するだろうね、これ。
投稿元:
レビューを見る
余命一年とは思えない桜良と、さらっとかわす【クラスメイト】君の会話がおもしろくてどんどん読めちゃいました。
私もこんなクールにコトバが返せれば人を楽しませてあげられるのになぁ 住野よるさんに弟子入りしたいなぁ
二人の会話が話の殆どを占めているのだけど、だから余計に相手に対する気持ちとかギクシャクした時のモヤモヤとかが直接的に伝わってきた気がする。
青春だなぁ~
投稿元:
レビューを見る
このタイトルからは全くかけらも想像できないほどの豊かで瑞々しく温かく、そして哀しい思いを受け取りました。
130Pあまりの物語の中にたくさんのキラキラと輝く言葉を見つけ、その一つ一つにこめられた思いの深さに涙した。
10代の少女にとって余命宣告はどれほど残酷なものか。まだこれからたくさんの人と出会い恋をし悩み傷付きながら人生を楽しんでいくはずなのに。その全てを諦めろ、と言われるのだから。
桜良が、どうやってその苦しみ悲しみを受け止め飲み込み笑顔の下に隠す覚悟をしたのか、それは彼女にしかわからないのだけど、最後の4か月がその苦しみを昇華してくれたことは間違いないだろう。いや、そうあって欲しいと心から願ってしまう。納得して逝ったわけじゃないけれど、その覚悟というか気持ちは大切な人に伝えることができたのだから。
彼女が親と「クラスメイトくん」以外に決してその余命を知られないようにしたこと、それは彼女なりの最期の矜持だったのかもしれなけど、親友の恭子にとってみればかなり残酷。きっと知りたかった、知ってなおあえてその残りを一緒に過ごしたかっただろう。たとえそれが親友の最期の望みだったとしても。でも、それでもだからこそ思い出の中の桜良は最後まで笑顔だろうね。
けど、運命って残酷だな、と。残り少ない人生をなぜあえて奪う事件が起こるんだ、と。怒りがふつふつと。誰でもよかった、という聞き飽きた動機で通りすがりの人を傷つけるやつを、心の底から憎む。お前の人生を桜良に譲れ!
それと、桜良が最後まで求めていた「日常」を共に過ごした春樹が、なぜあんなに厭世的で他者とのかかわりを避けてきたのか、というところをもう少し知りたいと思った。
2人の出会いは偶然のようだけど、きっと神さまの贈り物だったのだろうとそう思う。
行き場のない思いと欠けた心を持つ2人が出会い、その心が一つの温かい世界になる。
生きることって、本当に素晴らしい。そう教えられる一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
20151012読
ふたりの会話のテンポがすき。
触れそうで触れたくてちょっと触れてみたけれど、すこし離れて、、、とっても心地がよくって暖かくって読んでいてなんだかとても微笑ましかった。
出会ってから互いに惹かれあい、でも不思議な距離は保ちつつ、お互いがお互いに影響を受けながら変わっていく様子が印象的でした。全部、自分で選んだから今ここにいる。。そう考えることもできるなあとおもうところもあり、この本を読んでいる間、不思議と暖かい柔らかい優しい光に包まれているような感覚があった。光の速さで過ぎ行く青春のようでした。
投稿元:
レビューを見る
人と交われない少年と、天真爛漫だけど余命幾ばくもない少女。
「生きるとは」というテーマを平易で直球で伝えるのに、今風のギミックを散らしてある。
中高生向けの感動モノと決めつけてしまうのはもったいない。広い世代に感動を与えうる作品になっっている。
多くの男が、ヒロインに恋するんじゃないだろうか。
期待を超える感動、読後感をくれる良作。
投稿元:
レビューを見る
話題になってたのは知ってたけど初読み。
「彼女」が死ぬ間際までは、ただの少女マンガだな。と思いながら読んでた。これで最後のまとめ方がアレやったら悲惨やな~と・・・
でも、死んでから後の内容は、思ったよりちゃんとなってた。少女マンガ的なありえへん「彼女」の言動だとかも一応納得はできる・・・かな~?どうかな??(突っ込みどころは諸々満々載ですけど)
あと、ただの興味なのですが、この本ってどの世代のどの性別に受けたんでしょう??女子受けっぽいけど、女子ってこの手のあざとい感じのする女子嫌いそうだし(笑)
投稿元:
レビューを見る
良かったなぁ。名前がなかなか明かされない、友だちのいない主人公と、膵臓の病気でもうすぐ死ぬ女の子。
共病文庫。
投稿元:
レビューを見る
タイトルのインパクト大。
※以下、ネタバレあり※
なんとも言いようがないけど、逝った人と遺された人に温度差があるような。
予定通りの死を迎えられなかった彼女には後悔があったはず。
それこそ楽しみにしていた未来を突然奪われたのだから恐かっただろうし、悔しかっただろうし、かなしかっただろう。
いかに彼女と言えど笑顔で死ねなかったはず。
それに対して彼や親友の「やりきった感」はなんだろう?
彼女が予定通りの死を迎え、その後に共病文庫を読んだのならつじつま合うけど、非業の死を遂げた後に共病文庫を読んで、気持ちが伝わってたのでOK!はおかしい。
犯人に対する恨み辛みが抜け落ちてる。
その違和感を拭えず、後味が悪かった。
2015/07/10 2回目読了
不満については「本人が納得してるなら、まぁいいか」と結論づけることにした。
投稿元:
レビューを見る
人生の縮図が、ここにはあった。ご都合主義と、人は言うかもしれない。あるいは容赦がないと。
書店で平積みされていた本書を見て、表紙と帯の騒がしさから手に取ったこの物語を、どれだけの期間温めただろう。おそらく彼女に言わせれば、「咲くべき時を待っていた」のだろう。なんとなく本書を読む前に『いちご同盟』を読んでおかなければいけない気がして、その順番を律義に守ったのは我ながら賢明だった。この手の物語に対する抵抗力がついていたからまだ耐えられたが、ある唐突な出来事が起こった際、思わずぬいぐるみを壁に投げつけてしまった。
それほどまでに、この主人公が彼女に惹かれていく描写にのめり込んでいたわけだ。作中に出てくるとある日記も憎い。ひと昔前のギャルゲーみたいだと感じた名前の伏せられた一人称視点も、感情移入のための道具立てだったのだと読み終えた今ならわかる。
長々と書いたが、いつか大切な人ができたときには、真っ先にこの本を読んでほしいと思った。
投稿元:
レビューを見る
ありがちな設定だけど、主人公の心の震えみたいなのは良く伝わってくる。2人の心がシンクロした瞬間、感動した。
知人に同じようなぼっち系男子がいるんだけど、もう手遅れだろうなあ・・・。こじらせる前に、中学生ぐらいで読むといいと思います。
投稿元:
レビューを見る
正直拍子抜け。ストーリーは王道少女漫画(もしくはラノベ)っぽいし、タイトルの意味はある程度は想像が付く。
オチも想定範囲内です。
また、筆者は西尾維新の処女作にでも影響を受けたのか?というような何とも言えない二番煎じ感も(会話のテンポや主人公の名前を伏せるとこなど)、もちろん真偽はわかりませんが、その処女作ファンとしてはかなり複雑な気持ちでした。
ファンとして贔屓目に見ている自覚はあるので、それだけが大きくこの本の評価を落としているわけではありませんが。
一番納得がいかないのが、「読後、きっとこのタイトルに涙する」
…いやあ、無理かなあ。それにしちゃあ構成その他もろもろ甘すぎるよ。
私、結構涙腺は弱いはずなんですけどね…。
ただ、読みやすい内容ではあるので、小学生や中学生の読書嫌いな子に勧めるにはいい本ではないかな、と思います。