紙の本
このミステリーがひどい!が、ひどい!
2015/08/26 08:41
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さとる - この投稿者のレビュー一覧を見る
古今東西のミステリーを根拠を明示し、論理的に分析しているのかと思いきや、
ただただ、著者の「面白い」、「まあ面白い」「面白くない」の感想文レベルの論評(ともいわない)駄文が書きつづられているだけ。やたら賞にこだわっているのも、みっともない。
今年、これまで読んだ本の中では、激怒、激怒の金返せ本。
投稿元:
レビューを見る
だらだらした筆致は相変わらず。ただし、著者と年が同じなので、共通する話題があったりして、そこは楽しく読めた。
投稿元:
レビューを見る
何とまあ正直な人だこと。あちこち怒らせるようなことをかまわず書くのが著者のスタイルではあるけれど、なかなかこうは書けないだろう。ミステリって読者も評論家も多い。傑作・名作と言われるものを読んで面白くなかったら、自分がちゃんと読めてないのかしら?と思って黙っとく。あるいは著者が言うように「私の好みじゃないです」と言っとく。つまらないのをほめている評を見ると、あの程度のを喜ぶなんて低レベルだなーとか思ったりする。ミステリファンって小うるさいものだ。(SFファンほどじゃないか)
そんな思惑などものともせず、自分の主観で、名だたる「名作」や近年のヒット作などを「まったくつまらん」とメッタ斬り。一方で筒井康隆の「ロートレック荘事件」を最高傑作と絶賛。え?あれって特に珍しくもないワンアイデアのトリックもので…と目をパチパチさせてしまった。まあ、これは個々の作品とかについてどうこう言うものではなくて、天下御免の言いたい放題を芸として楽しむものなのだろう。
とは言え、随所になるほどなあという指摘もある。最近の文芸作品の傾向を「ノワール化とスイーツ化」としているところなど納得である。また、高級官僚が好きな作家を尋ねられて「宮部みゆきさんです」と答えていたそうだが、確かに少し前なら「高尚な」純文学作家の名が上がったはずで、「そういう時代」なのだろう。
投稿元:
レビューを見る
いろんなミステリー作品についてヒドイ点を指摘している本。
9割以上否定されていたのですが、「ロートレック荘事件」については面白いと言われていたので読んでみようと思いました。
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4954338.html
投稿元:
レビューを見る
「このミステリーがすごい!」も読んだことないのに、いきなり「このミステリーがひどい!」を読んでも良いものだろうか?(--;)と思いながらも図書館の新刊コーナーにあったので借りた(^^;)この作者の趣味とはほとんど合わないけれど、読んでて面白かった(^^)そして自分はバカミスが大好きだ‼(*^▽^*)と思った(^^)v
投稿元:
レビューを見る
「推理小説嫌いの著者が唱える“ひどミス”論」という紹介文に惹かれ資料的価値を求めて手に取りましたが、全く参考になりませんでした。
投稿元:
レビューを見る
前半は海外や古すぎてよくわからない。中盤は、ネタバラシや主観的で同調できないほうが多い。作者はバカミスなど毒舌で辛辣だがそこまで書いていいのだろうか❔
後半でようやく自身もつまらないと思う作家や作品がうなづける。
投稿元:
レビューを見る
ミステリ愛好家としてはかなり構えて読んだのだが、意外にもうなずけるところが多い。
ねちねちしたところのないさっぱりとした「面白くない」の断定は、ときにユーモアも感じられ、小谷野節健在だなあとニヤリとさせられる。ここ数冊の著書の中では最高の質なんじゃないかなあ。
にしても「俗謡に合わせて人が死ぬと何が面白いのであろうか」には吹き出してしまった。えー!面白いじゃん!むちゃくちゃ面白いじゃん!
そこの感覚の有無が、ミステリ好きになるか否かの分水嶺になるような気がするな。
投稿元:
レビューを見る
「通俗小説、通俗的」で済ませ過ぎ。
作者の自分語りの方が数段通俗的だけど。
映画が面白くなかったから原作は読んでないっていうのは書評にもなってない。
投稿元:
レビューを見る
まえがきを読み、なるほどと思い購入し読んだが、この人の文書がすごく分かりづらい。私が馬鹿なんでしょうか。
結局、好き嫌いがこの人の評価基準なんだから、ここまで作者やその作品を貶す必要もないのでは。そもそも、作品を批判する際に、細かい瑕疵をあげつらう人がいるが、それって本当にその作の価値を徹底的に貶めるほど重要なことなのでしょうか。
この人が褒めている「ロートレック荘事件」は私も面白い作品だと思うが、筒井氏の作品ではそれより良いものもたくさんあるような気がする。
いずれにしても、読後感は良くない。作者の書いた小説を一度読んでから、この人の批評眼を信用するかしないか判断したい。
投稿元:
レビューを見る
おそらくあちこちで同じことが書かれたのだろうけど、”このミステリーがひどい!”がひどい。これだと、ただの酔っ払いの走り書きレベル。話題があっちやこっちへ飛びまくってまとまりがないし、文章ひとつ取っても、やたら長い一文があると思ったら、その上主語から述語へ上手く繋がっていなかったり。おかげで、何回か読み返さないと意味が分からないこともちらほら。作品の内容紹介にしても、詳細度にムラがあり過ぎて、いまひとつ何が気に入らないのかも伝わってこない。で、最後にひどいミステリーリストを挙げるのかと思いきや、お気に入りリストときたもんだ。”え!?ひどいミステリーの話をしてたんちゃうの??”って感じ。中には同感の部分もあったけど、基本的には、単に作者の好き嫌いを述べているだけだと思いました。ミステリーに止まらず、テレビ番組(お笑いにまで)とか音楽まで言及しているから、更に筆者の主観っていう印象が強い。期待していただけに、肩透かしでした。そういうことも含めて、久しぶりの2つ星。
投稿元:
レビューを見る
著者の好き嫌いを紹介しているのでしょう。
SFもあれば、漫画も映画もありと、非常に幅広く扱っている。
筒井康隆『ロートレック荘事件』は絶賛。
良い作品ではあるが、この作品と同等かそれ以上に面白い作品もたくさんあるのでは、というのが自分の意見。
全体的に海外ミステリの評価は低すぎない?
投稿元:
レビューを見る
タイトルに惹かれて読んでみました。
小谷野氏の著作は、過去にも読んでいますし、独特の視点が面白く、本選びの参考になります。
この作品の中で好評価で紹介されていた本をいくつか図書館で借りて読んでみました。
ハズレなしです。
投稿元:
レビューを見る
いつも思うのだけど、なぜ小谷野敦は全方向に敵を作るような書き方をするのか。
推理小説嫌いと言いながら、それなりには読んでいるのだ。
そしてほぼボロクソにけなしている。
嫌いなら読まなきゃいいのに。
彼は純文学の人だ。
だからトリックのためにストーリーやら人物造形やらが不自然にゆがめられるのが許せない。
好き嫌いはしょうがないと思う。
私も結構毒舌を吐くし、気持ちはわかる。
だけどどうにも彼の書く文章は品性に欠けるような気がする。
“『赤毛のアン』が好きなのは、二流大学卒の女子あたりが中心だろうと書いたのだが、これが何だかバカにしていると思われて、いまだに話題になる。(中略)だいたい、私自身が『赤毛のアン』が好きで言っているのに、なんちゅうひがみ根性であろうか。”
もし本気でこの文章を書いたのだとしたら、作家をやめればいい。
この文章を読んで、「『赤毛のアン』が好きなんて、趣味が合いますね」と握手を求めてくる人はいないだろう。
意図した読ませ方ができない自分を嗤うがいい。
そして“『赤毛のアン』が好きなのは”ではなく“『赤毛のアン』を好きなのは”と書くほうが文章的に正しいのではないでしょうか。
と、ついこちらも厭味ったらしい文章を書いてしまうくらい、えげつない文章が続く。
そして、つるっとネタバレ。
そしてタイトルには表れていないが、純文学にもSFにもファンタジーにも毒を吐いております。
私よりはるかに大量の本を読んでいながら、その9割に不満爆発なのは、不幸なことなんじゃないかな。
ちなみに著者の推理小説ベスト
1位 西村京太郎『天使の傷痕』
1位 筒井康隆『ロートレック荘事件』
3位 貴志祐介『硝子のハンマー』
4位 ヘレン・マクロイ『殺す者と殺される者』
5位 中町信『模倣の殺意』
6位 北村薫『六の宮の姫君』
7位 折原一『倒錯のロンド』
だそうです。
『六の宮の姫君』しか読んだことないや。
『未来少年コナン』と『機動戦士ガンダム』と『風の谷のナウシカ』と広瀬正をほめてくれたのはうれしく思います。
最後は気持ちよく読み終わりたいもんねえ。
投稿元:
レビューを見る
本は好みだから、
なぜこのように偉そうに言えるか謎だけど、
宮部みゆきあまり好きじゃないのと
貴志祐介褒めてたからまあいいや。