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紙の本
知恵は、生きる力になる。幸の人生はいかに
2019/07/12 17:55
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひょんなことから手に取ったこの高田郁さんのこちら!
以前、彼女の「銀二貫」にほれ込んだ私としては、読む前から期待だらけです。
このシリーズの愛読者の方なら、今さらと思われるかもしれません。
だって2016年が第一刷ですもんね。
私はまさにこれからこのシリーズを読み始めます。
だから、連続して次から次へと続きが読めると言うわけです。
ちょうど読み始めたのが七夕直後だったので、
この物語の最初のシーンで、その偶然にも嬉しくなる。
七夕飾りに主人公の少女、幸(さち)が書いた願いごと。
それは「知恵」という漢字二文字。
それを見た幸の兄が
「知恵は、生きる力になる。
知恵を絞れば、無駄な争いをせずに、道を拓くことも出来る。
知恵を授かりたい、という幸の願いはきっと叶えてもらえるよ」
とうれしい言葉をかけてくれた。
幸は学者の子として生まれたれ、父からは
「商は詐なり」と教えられて育った。
それが家族と別離する運命に直面し、わずか九つで大阪天満にある呉服商に奉公に出されることになった。
慣れない商家で懸命に働く幸、その働きぶりから聡い子だと認められ、
女衆でありながら、番頭に才を認められ、父からは詐なりと教えられた商いの道に
徐々に心惹かれていく。
幸の人生はいかに。
これからしばらく幸の成長ぶりを見守りたいと思う。
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毎月刊行して欲しい!無理とは思いますが
2016/02/20 09:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハルチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」だよ(たとえが古くてすみません)。今までの高田さんの作品は、1巻ごとにそれなりに話がまとまっていたけど、この作品は物語の途中で、続きを読みたくて読みたくてたまらないです。次はいつ出るんでしょう? 待つしかないんでしょうね。
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なにげなく手に取った一冊が、延々13作続く大河小説だったとは!さっそくその物語の沼にはまりました。
2024/02/29 14:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
出先で読む本がなくなって書店へ。この作家作なら外さないだろうと選んだ一冊。
一読して、学者の家族の物語か?とタイトルとの違いを疑問に感じつつも、読みすすめ。のちに父と兄を病で失った主人公は、大阪の呉服店へ奉公へ。どうやら、これから約13巻続く、大河小説のはじまりだったのでした。
主人公・幸のおそらく立身出世の物語だろう。物語のまにまにちりばめられる、年中行事や庶民の暮らしが興味深く。主人公・幸の聡さが好ましく、このまま最後まで読み進もうと決意しました。いやはや。
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商いと人情噺
2023/12/29 15:12
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代中期・享保の改革により質素倹約が奨励された頃の、大阪を舞台とした人情と商いの物語。主人公幸の幼少の頃の苦労、一家離散、そして商家への女衆奉公と、目まぐるしく話が進む。商いとは、すなわちイツワリなのだと亡き父に教えられながらも、商いとは何なのだろうかと、知ろうとする。知恵は、物を知ることは生きる力になると信じて、真摯に生きていく姿は微笑ましい。他人同志が寄り添い、生きにくい世を生き抜いていく物語は、意外と嫌いではない。このシリーズものを、読み切ろうと思う。
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「世傳」とは「代々にわたって伝えていく」という意味
2023/11/23 06:56
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ドラマを盛り上がるのは落差」といわれることがある。
たとえば、主人公が活躍するドラマを描きたい場合、
主人公を徹底的に苦しい立場に追いやること、その苦しさが厳しいほど
その後の展開によりドラマチックになるというもの。
『みをつくし料理帖』で人気を博した高田郁(かおる)さんは
もともとが漫画原作者ということもあって、
そういうドラマ作りには長けている作家だといえる。
だから、読者は『みをつくし料理帖』の展開に涙し、
主人公たちに声援を送った。
そして、そのあとにシリーズ化される
この『あきない世傳 金と銀』も同様のドラマ作りとなっている。
シリーズ最初の巻である「源流篇」では、
主人公となる少女・幸(さち)の不幸の始まりが描かれる内容になっている。
物語の舞台は江戸・享保の時代。
学者の父、働き者の母、優しい兄、可愛い妹といった家で育った幸であったが、
兄と父が続けざまに亡くなり、母と妹とも別れ。
大坂天満にある呉服商「五鈴屋」に女衆として働きに出ることになる。
この時、幸はまだ9つ。
なんとか雇われたものの「五鈴屋」にも暗雲があって、
あとをとって長男徳兵衛の出来が悪く、次男も根性がきつく、
三男は優しいものも商売が苦手。
徳兵衛に迎えた嫁もわずかな年月で里に帰ってしまう。
はたして、幸はどうなるのか。
たくさんの不幸が描かれているが、
それでも幸を助ける人物の配置もなされているし、
幸の心の灯りとなる言葉も散りばめられている。
だからだろう、幸はどうなる? 「五鈴屋」はどうなる? と
読者は続きが読みたくなる。
私も、もちろん、その一人だ。
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期待したい
2022/08/08 10:55
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投稿者:かのま - この投稿者のレビュー一覧を見る
「みをつくし料理人」シリーズがとても好きで、この本も読んでみました。これから、どこまで話が展開していくのか、みをつくしのように多くの場面が期待できるのか、楽しみです。
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読むのがもったいないシリーズ開幕!
2021/07/30 23:37
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
この人の作品はほんまに面白い!読み友さんのオススメ作品!読む前から読むのがもったいなくて手がつけられませんでしたが、ここは勇気を振り絞り^_^ようやく読み始めました。舞台は関西!大阪者の自分にとって、武庫川、津門川、西宮など、馴染みのある地名がすごく嬉しく、ストーリーと関係ないところでテンションが上がりました。更に読み進めると、主人公の幸の勤め先近辺は自分の生まれ育った所に近く、時代は違えど懐かしくてそれだけで感激!中盤からはただただ店主徳兵衛への怒りしかありません!ほんっと最っ低ぇっ!早く次へ。
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高田郁の新シリーズ
2018/05/31 22:35
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
高田郁の『あきない世傳 金と銀』を読みました。
「みをつくし料理帖」シリーズの作者の新作です。
読んで驚いたのは、主人公である幸(さち)の出身地が西宮の津門なのです。
枝川や武庫川も描かれています。
武庫川は、昔はたびたび氾濫を起こして、流域の人々を苦しめました。
この小説でも、武庫川は暴れ川として書かれています。
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あきない世傳金と銀 1 源流篇
2017/07/30 15:19
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投稿者:あんこパン - この投稿者のレビュー一覧を見る
待ちに待った、高田郁先生の新シリーズです。思えば、「みおつくし料理帖」で江戸の時代物、特に料理のジャンルの面白さを知りました。いろいろ出ていますが、私の一番は、高田郁先生です。新シリーズが出るということで大変心待ちにしていましたが、今回はまた新たな分野で、かなり研究されて書かれているのがわかります。新たな切り口で書かれた、新シリーズ、これからの続きが大変待ちどおしです。
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是非とも読んでいただきたい一冊です
2017/06/13 16:52
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投稿者:平成の読書人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKで放送中の「みをつくし料理帖」の作者である高田郁さんの最新シリーズの第一冊です。幸という幼い女の子が主人公ですが、これから、どのように成長していくのか、また、それに関わる登場人物がこの先、どうなっていくのか、気になって仕方ありません。読者を虜にすること間違いなしの作品だと思います。
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安定の面白さ!
2016/08/22 20:43
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投稿者:えびまもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすが高田郁さん、やっぱりおもしろいです。じっくり味わいたいと思いながらも、あっという間に読み終えてしまいました。
高田さんの作品は、お話はもちろんですが、キャラクターがいいです。クセがある人でも心根は優しいので、安心して読むことができます。歴史にそれほど詳しくない私ですが、江戸時代の大坂の光景を思い浮かべながら、幸が生きる世界を楽しく体験できました。続編が楽しみ!
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面白い
2016/04/20 15:03
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投稿者:nyagonyago - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもの高田ワールド満開。とっても面白い。
何時もと同じやんかと思っても引き込まれてしまうのはこの人の実力。
単なるお涙ちょうだいではない。
澪標より面白くなるといいなあ~~。
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あきない世傳 金と銀
2016/03/31 23:39
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭、「津門村の私塾、凌雲堂の庭には、」の一点に目が留まりました。「津門村」です。よく似た地名があるものだと思いながら読み続けると、「津門村」は何と、「攝津国、武庫郡津門村」とありました。
毎日通勤している会社があるところです。「背後に甲を伏せた形の山」は通勤の車中からいつも眺めている「胄山」です。「彼方には茫洋たる海」は「茅渟の海」(現大阪湾)です。近くには今も武庫川が流れています。まさに地元のことだったのです。
「津門村」を題材にした小説は今まで読んだことがありません。「津門村」が主人公「幸」の故郷として設定され、美しく清らかな村として描かれていることに感動を覚えました。
大阪の商売の中心は「船場」です。主人公「幸」の奉公先は船場よりも格が低い天満の「五鈴屋」です。番頭の治兵衛に才能を認められ「五鈴屋」を発展させていくことになると思いますが、その才能の原点が「津門村」であり、早くに亡くなった父と兄の教えがどうのように、商売の工夫と行動に発展してゆくのか楽しみです。
高田郁さんの代表作「みおつくし料理帖シリーズ」に並ぶ作品になる予感がいたします。
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わたしの生きる糧、待望の新シリーズ始動!
2016/02/18 20:26
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んじゃった!シリーズ化、心底うれしい。正に生きる喜び!できることなら、じゃんじゃん出して欲しい。じゃんじゃん読みたい途切れることなく。高田さん、どこまで構想練れているのかなあ。高田さんが描く登場人物は大概優しく、心根がまっすぐな人が多いのでその点も大変好感がもてる。安心できるんだ。世知辛すぎる物語はもういろいろお腹いっぱいだから。しかし徳兵衛、大丈夫か。でもって幸の行く末。なんか不穏な空気?お願い、やめて。智ぼんと幸、9割の読者がこの組み合わせを望んでいるんじゃないかと察するが。ああ、続きが待ち遠しい。
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予告編?
2022/06/16 09:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「みをつくし料理帖」を読んで、本作へ。知恵を頼みに生きていこうとする主人公の幸に引きつけられます。ただ、源流編では幸の周囲の人たちの浮き沈みが語られていている感じです。「人々に翻弄される幸の運命やいかにといったところでお時間になりました。」といいところで終わる講談みたいです。
ここで終わり!?と思えるのは、すでにストーリーに引き込まれて幸の行く末が気になっている証拠でしょう。