電子書籍
この本を読んで
2019/02/21 21:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よねき - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、2年前に電子本で買ったものだが、
久々に一通り読んでみて、Iotの様子が以前よりは分かったかなというところ。おわりにでは、ディープラーニングの言葉もあり、現代では、色んな意味合いで身近になりつつあるものかな。
また、気になったら読んでみようと思う。
紙の本
インターネット、クラウドは完全なのか?
2016/12/16 15:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢物語的な部分もあるが、書いてあることは理解できるし、IoTが進むにつれてそのようになっていくのだろうと思う。しかしインターネットやクラウドを完全視しているような気がするので、「つなげない」「通信速度が遅い」場合は大丈夫なのかと心配になった。
投稿元:
レビューを見る
1965 三宅精一 点字ブロック tactile ground surface indicator
http://traintimes.org.uk/map/tube/
open data
APIを公開
日本の組織個人は、一般に責任感が強く失敗を恐れる傾向が強い。いわばギャランティー志向である。ギャランティー志向は、ベストエフォートにより成り立たざるをえないオープンなシステムと親和性が悪い。そのことがインターネットをはじめとする、現在主流のオープンな情報システムを構築する上で、日本が後手に回る要因になっているように見受けられる
クローズ、緻密、すりあわせ、自己完結、ギャランティーを尊ぶ日本のビジネス
イノベーションというのは進化論の世界。こうすれば必ず成功するなどというものはなイノベーションでない。つまりイノベーションを達成するには、単にやってみる回数を増やす以外に王道はない
大陸法 出来る限り法律できめる やっていいことを書き、書かれていないことは基本的にやってはいけない ポジティブリスト方式
英米法 法律は最小限。かかれているのはやってはいけない最小限のことでネガティブリスト方式
投稿元:
レビューを見る
坂村先生の本。ユビキタス系のネタが多いのはご愛嬌。
テクノロジーからビジネスまで広範囲に取り上げ、整理付けされているのが、とてもよかった。
流石です。
投稿元:
レビューを見る
IoTとは何か。なんのための技術で、どういった技術なのか。私たちの生活がどうなっていくのかを簡単にまとめた本。小難しい説明はなく、かといって思想だけではなく実例も踏まえた説明がされる。インダストリ4.0など、世界の動向も簡単にまとめており、「IoTって何?」と思う人には丁度よい本だろう。ただ、中身はどうしてもシステム関連の話が出てしまうので、その辺りを気にしない人でないと、少し辛いのかもしれない。
●メモ
・細分化した技術は「なぜ、こう設計したのか」が抜けている
・モノをインターネットで繋ぐのではなく、Internetのようにモノをつなげていく。会社、組織、ビル、住宅…
・情報処理OS(LINUX)、組込用OS(TRON)
・IoTを実現することで、「世界が人間の入力、調整なしにコンピュータが自動制御、最適な制御を行う」ことに。
・インダストリ4.0で成し遂げようとしていることは、トヨタのJIT、カンバン方式と変わらない。違いは、一企業のクローズされた中か、世界にオープンなのかどうか
・トレーサビリティ機能も「特定の何かのため」ではなく、汎用的にして社会へ貢献していく。電子タグ(ucode)の紹介。課題はコスト負担をどうするか
・IoTの活用は「ヒト対モノ」ではなく「モノ対モノ」に可能性を見出す。オートメーション化された向上。インダストリ4.0はそれを実現するが「製造業」に絞られている
・GEのインダストリアル・インターネットは設備機器の運用・メンテナンスのIoT化。ビッグデータで故障発見前にメンテナンス。ただし特定メーカーに絞られている
・「モノ」だけでなく「場所」にIDをふる。住所ではなくビルの何回会議室
・日本に今後必要な、電子貨幣。各社が複雑化してしまっている。
・2020年以降、日本経済は厳しくなるからこそ、それまでに価値のあるインフラを作り上げなければならない
・個人情報をカードではなくクラウドに保持
・行政データをAPIで利用可能。単なるデータ、PDFでは他の用途へ利用できない
・日本は責任感が強く、失敗を恐れる傾向が強いため、ベストエフォートで成り立つオープンなシステムと相性が悪い。電子タグでも間違った時の責任をどうするのかなどで前へ進まない。ガバナンスをどうしていくかが最大のテーマとなる
・IoTで謳っている理想は全て政府、自治体・民間・個人の連携によって成り立つ。日本の組織が最も苦手とする分野。それに比べて米国は失敗しても、~だから失敗したとして体制を変えて挑戦する
・イノベーションを達成させるには回数が必要
投稿元:
レビューを見る
IoT=ユビキタス=どこでもコンピュータ=HFDS(超機能分散システム)
社会認知度のカーブ「ハイプ・サイクル」
黎明期→「過度な期待」のピーク期→幻滅期→啓蒙活動期→生産性の安定期
投稿元:
レビューを見る
IoTという言葉がよく出てくる昨今、結局何が重要なの?という素朴な疑問に坂村先生がわかりやすく解説した本。技術だけではなく運用や制度も含めてオープンな基盤となる、それがこれからのIoTなんだと先生は語ります。IoTを語るならこれを読んでおきたいという感じの一冊です。
投稿元:
レビューを見る
実は、坂村さんの講演をお伺いした後に読みました。彼のスピーチは面白くて、楽しくて、素晴らしいです。アカデミーの方ですが、日本がこの分野で、ビジネスとして成立させるためにどうすればいいのか、ということまで言及されていらっしゃっています。
正直、スピーチの方が楽しかったですが(笑)、本にもメッセージをきっちりかいてくださるのでわかりやすいです。
投稿元:
レビューを見る
IoT社会の実現には、技術革新のみでなくネットのようなオープン化のための社会制度改革が必要であり、日本は特にこの制度改革を急ぐ必要がある。
例えば、利用者や企業から取得する情報のアクセス権限をその情報の使用者によって適切にコントロールする徹底したガバナンス管理によるプライバシー問題への対処や、情報をオープン化する事によって発生する問題の責任所在を一局集中ではなく曖昧な境界線のベストエフォートのギャランティにする。
これにより、特定の場所や企業、メーカーで閉じるネットワークではなく、あらゆる物が製造元を越えたネットワークの形成が可能となり、イノベーションが加速する。
投稿元:
レビューを見る
年が明けてしまいましたが、私、この本のタイトルである「IoT」という言葉、昨年(2016)に初めて知ることとなりました。新聞や雑誌の見出しに使われることも多く、何のことかと思っていましたが、インターネットの進化形ということになるのでしょうか。
以前、コンピュータ、ロボット等が、ついに人間の支配を脱して自分の意志をもって行動して人間と闘うという映画(ターミネーター)がありましたが、この「IoT」はそこに至るまでの最初のステップなのでしょうか。
それはともかく、今年(2016)一杯は、IoTとは何なのか、人間と共存することは可能なのか、それにより私たちはどのような影響を受けるのかについて考えていきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・IOTとは、ユキビタス、その前は「どこでもコンピュータ」、さらに前には、「HFDS=超機能分散システム」、今のインターネットが、ウェブやメールなどの人間のコミュニケーションを助けるものであるのに対して、コンピュータの組み込まれた「モノ」同士がオープンに連携できるネットワークであり、その連携により社会や生活を支援する、それがIOTである(p13)
・蒸気、電気(モータ等の電機化)、オートメーション(コンピュータ等による電子化)につぐ、第四の産業革命が、IOT化、部品製造から組み立て販売まで、すべての現場が連結され透明化されるとドイツでは言われている(p33、81)
・トヨタのカンバンシステムもIOTであるが、それは系列に閉じたIOTである。インダストリー4.0が目指すのは、標準化したカンバンによりドイツ、さらには世界中の製造業すべてが繋がる、系列に閉じないカンバンシステムである。閉じたIOTから、インターネットのようになることが、世の中を大きく変えるにあたって大切なこと(p35、64)
・現在最新の旅客機では、機体を構成する全部の部品に電子タグが取り付けられている、1台の飛行機は400-600万個の部品で構成されるが、これにより全世界において部品のメンテナンスが効率的にできる(p53)
・ネットに繋ぐ、をモノが単なる「物品」でなく、場所というようなケースも包含することを明示するために、IOE(Internet of everything)という言い方もされている(p69)
・電話という音声通信技術の導入で1.0、コピーやFAXという文書通信技術で2.0、コンピュータやインターネットというデジタル通信技術で3.0、そしてIOTで4.0となるだろう(p81)
・最近のインターネットでの「データ公開」は、人間が読むことを前提としてPDFなどによる情報公開ではなく、ネット経由でほかのシステムから利用できるAPI(システムを外部プログラムから制御するための命令群)を設置して、それを公開するというスタイルである(p121)
・日本の電力会社は、電力メータをネットワークにつなぎ、精緻な予測を行うことで、東日本大震災以前は、年間停電時間14分という世界でも例を見ない停電時間を達成してきた、欧米は50-90分、中国は13時間(p167)
・成功してしまった組織は、テクノロジーの変化にはついていけるが、最適化して既得権���の塊になった社会的なクローズドシステムが残り、変化に対抗する(p175)
・オープンでベストエフォートで便利だが、だれも究極の保証をしてくれないのは道路交通網も同じ、安全という意味では、毎年4000人以上の死者を出しながら、日本社会に未だに許容されている最大のベストエフォートシステムである(p234)
2017年1月2日作成
投稿元:
レビューを見る
技術者として関わってきた人の視点によるIoTの本。
ユビキタスだとかどこでもコンピューターと呼ばれてるものはほぼIoTと同義らしい。
そして、この本であちこちに登場したucodeというものを初めて知った。個別の物に対して情報を得ることができるのだとか。昔、スーパーのバイトで割引シール貼る仕事してたけどこれが普及すれば必要なくなるのかもしれない。
それにしても、IoTが普及すると個人情報が筒抜けになってしまうのではと心配になる話もいくつかうせあった。犯罪利用する人もでてくるんだろうなぁ。
本題とは関係ないけど、英国で、救急隊員が使った手袋でゴムアレルギーの人が亡くなったという話を知って衝撃を受けた。何歳の人なのだろう。
投稿元:
レビューを見る
過去ではなく、今、そして未来に目を向けて書かれているので、ワクワクした気持ちで読み進めることができた。
それと同時に、新しいことを始めようとした時の日本社会のしがらみの多さには残念でしかたない。
投稿元:
レビューを見る
IoTとは社会全体のロボット化である。
高効率化、安全性向上、個々の利便性向上
これらを叶えるまでの大きな壁は、哲学的議論(トロッコ問題)や法律・制度の対応である
ゼロリスクはありえない。
交通道路だって年間で何人もの方がなくなっている。
社会全体におけるコンセンサスとるために、議論をし続けて、国民の理解を進めていく必要がある。
投稿元:
レビューを見る
坂村先生,最近見かけなくなったと思ったが,ずっと同じことを続けていたのか.
この本を読むと,数年前にTRONについて書かれたものを読んだときと同じことが書いているような気がする.(実際に同じことが書いている訳ではないが,受ける印象のようなものが)
時代が追いついてきたということなのかな.
相変わらず後半部が少し冗長だけれど,オープンソースではないオープンという概念について言わんとすることは分かる.
投稿元:
レビューを見る
未来の技術について話を聞いてときめかなくなったのはいつ頃からだろうか。本書を読んでいても、全く心が踊ることはありませんでした。技術者が夢の技術!って風に技術を語るのはつくづく困難な時代となりましたね。