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紙の本
「花の都」と称されるに至った京が、応仁の乱により再び荒廃し戦国前夜へと向かう、南北朝・室町時代の全体像
2016/05/26 18:16
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投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩波新書の「シリーズ日本中世史」第3巻。建武政権と南北朝の内乱、もう一つの王朝時代、南北朝・室町時代の地方社会、 室町公方の理想と現実、動乱の始まりを、新書1冊の分量で描く。足利尊氏はなぜ鎌倉幕府の打倒に動いたのか?もともと討幕を企てていた後醍醐天皇との関係は?その後、南北朝動乱がなぜ半世紀以上も続いたのか?戦地にかり出された在地の武士の残した手紙や手柄を証明する方法、現代にまで続く村々の形成と祭りの様相、連歌や茶会をはじめ「伝統文化」の実際、将軍の代替わりと徳政令との関係、力をもつ各国守護の同盟と敵対…歴史を動かした力学を大づかみに提示、具体的資料を用いつつ、生き生きと紹介。
紙の本
室町時代をもっと知りたいという思いにさせてくれる良書
2023/08/20 11:26
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投稿者:パミチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は「シリーズ日本中世史」全4冊の3冊目である。本書で取り上げる期間は「鎌倉幕府崩壊から15世紀末の明応の政変と呼ばれる事件までである。」具体的には「南北朝・室町時代」の160年間である。内容は160年間の政治史、並びにその時代の地方や交易の実態が中心であるが、著者の言う通り「人物名は最小限にとどめ、読者に分かり易く単純化した叙述」になっている。年表が巻末にあり又、随時系図が掲載されているので理解の助けになる。本書を読んだ後、足利将軍と鎌倉公方との抗争や鎌倉公方と関東管領との関係をもっと知りたいという思いに駆られた。室町時代は日本史の中でも地味で3代将軍義満の時代を頂点として、それ以後は室町時代の凋落の時代となり総じて陰気な時代と言う印象しかなかったが、著者が言うように茶道や華道、畳・障子・襖に囲まれた和風建築に代表される「日本の伝統文化」、現代では存続の危機に立たされている農村や漁村の集落もこの室町時代に生まれている。「今、私たちは14、5世紀くらいに産声をあげた長い、一つの時代の終焉に立ち会っているといえるのかもしれない。」との著者の言葉が印象深い。本書を読むと室町時代をもっと詳しく知りたくなる。室町時代を知る上での入口となる本である。
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わかりやすく、読みやすく・・・
2018/11/09 22:44
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投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩波新書のこれらのシリーズは、多くの読者を獲得することが予想され、その時の最高水準の研究成果も反映している、つまり、一般の通史の中でも、信用、信頼されるものである。そういう前提で書いてくださる筆者が多くてとても勉強になります。その中でも、本書は、著者も認めているとおり、印象が薄い室町時代を生き生きと描いてくれています。ストンと落ちたことがたくさんあります。助かりました。
紙の本
中世本
2016/06/02 18:38
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の中世も乱世ではあるが生き生きとした時代でありその実態がよくわかる。シリーズものだが著者によって出来の良し悪しがあるのが残念だがこれは正解。
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やや駆け足ではあるが面白く読めた
2023/11/15 21:55
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩波新書のシリーズ日本中世史の第3巻。ここでは南北朝から室町時代を描いている。この時代は、鎌倉時代と戦国時代に挟まれ、地味な印象がぬぐえない。薄い新書なので、やや駆け足ではあるが面白く読めた。
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栄華と荒廃の時代
2019/07/03 10:44
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投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
能、狂言、茶道、華道などの日本の伝統文化が開花した時代。であるのに、多くの戦乱が発生しているのはなぜだろうか。