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天体衝突 斉一説から激変説へ 地球、生命、文明史
著者 松井孝典 (著)
6550万年前、直径10~15kmの小惑星が、地表に対して約30度で、南南東の方向から地球に衝突した。衝突速度は秒速約20kmと推定されている。衝突地点周辺では時速100...
天体衝突 斉一説から激変説へ 地球、生命、文明史
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天体衝突 斉一説から激変説へ地球、生命、文明史 (ブルーバックス)
商品説明
6550万年前、直径10~15kmの小惑星が、地表に対して約30度で、南南東の方向から地球に衝突した。衝突速度は秒速約20kmと推定されている。衝突地点周辺では時速1000kmを超える爆風が吹き、衝突の瞬間に発生する蒸気雲は1万度を超えた。この衝突によって引き起こされた地震はマグニチュード11以上と推定され、300mに達する津波が起こった。巻き上げられた塵が太陽光を遮り、「衝突の冬」が始まった。
目次
- まえがき──斉一説から激変説へ
- 第1章 2013・2・15──ロシアに落ちた隕石
- 火球の正体
- 偶然の一致
- 日本での報道
- 衝突した天体の正体
- コンドライト
- 初めて明らかにされた大気中での隕石爆発過程の詳細
- 他
- 第2章 地球を直撃する天体の衝突頻度
著者紹介
松井孝典 (著)
- 略歴
- 1946年静岡県生まれ。東京大学理学部地球物理学科卒業。同大学名誉教授。千葉工業大学惑星探査研究センター所長。理学博士。専門は比較惑星学など。著書に「生命はどこから来たのか?」等。
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紙の本
地球生命体の進化は天体衝突によって起こった!
2020/02/16 09:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、天体衝突という突発的な大事件によって地球と生命において劇的な変化が起こったという仮説について、それを突き詰めた興味深い書です。太古の地球の歴史をたどると、6千年前に起こったとされる小惑星の衝突によって、これまで繁栄していた恐竜たちが絶滅し、それに代わって私たち人間の祖先とも言える哺乳類の時代が始まったとされています。このように地球や生命の進化は、「天体衝突」という突発的な事件が大きな原因と考えられているというのも事実です。そこで、同書では、その仮説を徹底的に突き詰めて、詳細に解説していこうという画期的な書です。地球の生命の進化に新たな説が加えられる時代になるかもしれません!
紙の本
天体衝突による生命の絶滅について科学的に述べる本
2016/10/14 19:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
者の松井氏は、私が小学校だった時にNHKで放映された「パノラマ太陽系」という科学番組(全6回ぐらいのシリーズで、木星や土星などの太陽系の惑星について解説した番組)の出演者でした。当時、東京大学助手だった松井氏の抑揚を抑えた、かつ要点を押さえた解説に引き込まれました。その同氏が小惑星や彗星の衝突による生命の絶滅について科学的に述べた本です。白亜紀の恐竜の絶滅は直径10km程度の小惑星が地球に衝突、時速1000kmを越える爆風、1万度を越える熱風、そしてマグニチュード11を越える地震と300mに達する津波が発生。このような破滅的な事象が地球の生い立ちという時間で見れば、決してまれな事象ではないという現在の学説を理論を飛躍することなく解説されています。数年前、ロシアで隕石の落下が観測されているだけに、説得力があります。