読割 50
電子書籍
明治医事往来
著者 立川昭二
平均寿命三十年の時代、電灯がつき、陸蒸気が走り、煉瓦の家が立ち並ぶ繁栄の裏には汚濁、貧困、頽廃があった。栄養立国・衛生立国をめざす一方で、「女工哀史」らを蝕んだ結核や、娼...
明治医事往来
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
明治医事往来 (講談社学術文庫)
商品説明
平均寿命三十年の時代、電灯がつき、陸蒸気が走り、煉瓦の家が立ち並ぶ繁栄の裏には汚濁、貧困、頽廃があった。栄養立国・衛生立国をめざす一方で、「女工哀史」らを蝕んだ結核や、娼婦を死に走らせた梅毒検査。そして、夏目漱石、岩倉具視、樋口一葉らを襲った病魔の数々――。死と病いを身近に抱えながら生きた有名無名の人々を綴る、明治への鎮魂曲。(講談社学術文庫)
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
明治期における死と病に身近に接していた人々の様子、社会の様態を語った一冊です!
2020/03/24 10:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、明治期の死と病を身近に抱えながら生きた有名無名の人々を綴った一冊です。当時は、文明開化によって、町に電灯がともり、蒸気機関車が走り、煉瓦造りの家々が立ち並ぶようになったものの、その一方で汚濁や貧困、頽廃で、栄養失調や疫病の大流行などで「人生30年」と言われた時代でもありました。例えば、女工哀史らを蝕んだ結核、娼婦を死に走らせた梅毒、そして、夏目漱石、岩倉具視、樋口一葉らを襲った様々な病魔など、当時の人々はそうした死や病と身近に暮らしていたといっても過言ではありません。同書では、「人生三十」、「体格検査」、「栄養立国」、「頭痛・肩こり」、「健康読本」、「ある殉難碑」、「コレラ一揆」、「疫病非情」、「医師繁昌記」といったテーマで、当時の社会、人々の様子が語られます!