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かけだし読書レビュアーさんのレビュー一覧

投稿者:かけだし読書レビュアー

282 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本静寂の叫び 上

2002/04/04 23:49

恐るべきリアリティ

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 物語自体は至ってシンプル。人質を盾に篭城した犯人と、説得にあたる交渉人の物語。少し変わったところといえば、人質にとられた者が聾者だったということ。犯人と交渉人のやりとりが延々と繰り広げられる内容なのに、これがリアルで臨場感抜群。

 言葉一つで人質が死に追いこまれるかもしれないという緊張感、焦り、そして人質が解放された時の安堵感。読んでいて実際に自分もその場にいるようなリアリティ。あと面白いのは事件に対する取り組み方のギャップ。日本とは全く異なるアプローチの仕方なので、読んでいて新鮮です。最後もあっと驚く仕掛けがあるんですけれど、思わぬ展開に驚きました。知的好奇心も満たされ尚且つ、手に汗握るサスペンス。文句ナシにお薦め。

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紙の本あなたの魂に安らぎあれ

2002/04/09 06:06

ディック+星新一「ブランコのむこうで」

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 作品に漂う雰囲気はディック、文章は星新一の「ブランコのむこうで」を思わせる。特にブランコの出だし「その日は朝おきた時から、なにかが起こりそうな感じがしていた。どんなふうな感じかと聴かれても、ぼく困ってしまうんだな。でも、こんな時にはっきり説明できないのは、だれだって同じじゃないかしらん」といった部分を比べても違和感がない。繰り広げられるのはディック的な濃厚な世界だが、星新一を思わせるような文体ということもあってか比較的この手の作品にしてはとっつきやすい。

 物語の舞台は火星。地上にはアンドロイドが都市を築き、人は地下で生活をしている。幻想の教師、性を売る女、予知能力を持つ男など、何処かうさんくさい世界観が秀逸。面白いのはアンドロイドの世界で囁かれる神「エンズビル」の光臨の噂とアンドロイドの秘密。最後はかなり意外だった。質の高いSFだと思う。お勧め。

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紙の本ごんぎつね

2002/05/11 14:24

最後がかなしい

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

新見南吉が残した作品の中でも、多分一番知名度が高いと思われるのが、こ
のごんぎつね。これは十七歳の時に書かれた作品だそうです。国語の教科書
にも掲載され、さまざまな出版社から発売されていますが、個人的に一番お
勧めしたいのは、この絵本版ごんぎつね。シンプルで読みやすいのが特徴で
すが、何といっても箕田源二郎氏の描く子ぎつねごんの姿が愛らしい。

籠の隅からひょっこりと顔だけのぞかせるシーン、くりやまつたけを届け、
嬉しそうに帰るごんの姿など。ただ、それだけにこの物語の悲劇的な結末に
胸が痛みます。今回大人になって改めて読み返してみると、ラストが意外に
淡白な書き方であることに驚きました。

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紙の本八十日間世界一周

2002/03/18 05:33

これは面白かった。痛快!世界一周大冒険

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 物語の序盤、刺激的な事件などを取り入れて読者を作品の中に引き込もうといった手法があるが、この本の場合は主人公の英国貴族の紹介から始まる。

 どうやらフィリアス・フォッグ卿なる人物は、金はしこたまあるが執着心は薄く、名を隠して慈善を必要とする団体に寄付はするものの、どうやって財を築いたのかは誰も知らない。おまけに目立つのは嫌いで、何故か旅についての知識が豊富。そして下男が持ってきた髭剃りの湯の温度がニ度低いということでお払い箱にした、と、なんだか風変わりな人物像。

 だが、この主人公の魅力はそれだけじゃない。どんなピンチを迎えても全く取り乱すことはなく、頭の回転は常にシャープで行動力も抜群。そんな彼がひょんなことから新しく雇った下男と共に世界を八十日で一周しようとする物語だ。これが波乱万丈、コミカルで痛快。途中、日本も出てくるのだが、今読むとなんだか可笑しい。

 飄々とした性格ながら、心の中に熱いものを持つ奇妙な英国紳士フォッグ。彼に魅了されながら共に旅する世界ツアー。あなたも出かけてみませんか?

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紙の本えんの松原

2002/02/04 11:20

日本の児童文学の良さが実感できる一冊

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 主人公の音羽は居場所がなく、男子禁制とされる温明殿に女の子の格好をさせられ預けられる。彼はある日賢所の奥に神鏡を見ようと忍び込んだ男の子と出会う。少年の名は憲平、次の天皇となる予定の若き皇子だったが、彼は夜な夜な得体のしれない怨霊に悩まされていた。やがて身分の差を越えて打ちとけあった二人は、力を合わせ困難に立ち向かう決意を固める。

 鬼の橋が良かったので今回も読んでみることに。それほど派手なドラマがある訳でもなくどちらかといえば地味な内容なんですけれど、やっぱり良いです、この作者。怨霊が棲むといわれる「えんの松原」の不気味さや夜の静けさ、心細さ、闇に浮かぶ光のあたたかさなど、何気ない情景描写が抜群にうまい。落ち着いて読める安心感があります。また鬼の橋と同じく脇役も良いんですよね〜。特に今回の作品では音羽をそっと見守る伴内侍の愛情に胸を打たれました。個人的にはこの作品に合ったどっしりとした装丁や挿し絵も気に入ってます。

 印象に残った台詞は音羽の「怨霊のいない世の中というのは、ほんとうにいい世の中なんだろうか。悲しい思いをしたまま死んでしまった人間のことなんか忘れてしまうような世の中は、今よりずっと恐ろしい……」 。

 人の哀しみを理解することの大切さを、そっと訴えかけているような物語。良い意味で今の時代と読者に媚びていない作品だなぁ、と感じます。オススメ。

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紙の本闇の守り人

2002/01/16 00:29

深く重厚な物語

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 守り人シリーズの2作目。精霊の守り人が読んでスカッとするような娯楽作品だったのに対して、今回はじっくりと読ませるような重厚な物語。読み終わった後に読んだ、って気にさせられます。

 主人公は前作同様バルサ。彼女が自分の心の中に積もるわだかまりを清算すべく、生まれ故郷のカンバル国に戻る場面からはじまります。そこに待ちうけていたのは都合よく塗り変えられていた過去の歴史と、愚かな男が目論む恐ろしい陰謀。歯がゆさとやりきれなさを感じるような物語で、読んで得られる爽快感は前作に劣るものの、それだけにクライマックスの壮大さに胸を打たれました。

 またディティ−ルが細かい。本を開くと簡単な地図、登場人物紹介、用語集などがあるんですけど、作者のこだわりを感じます。特に昼は洞窟のなかにくらし、月の美しい夜は山のいわばで狩りをする小人「ティティ・ラン」なんて良いですね。精霊の守り人とはまた違った魅力のある作品でした。

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紙の本沢田マンション物語

2004/01/27 01:20

巨大マンションを自らの手で作り出したとある夫婦の物語

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

久々に面白い本に遭遇、これは強烈。「人間として生まれた以上、どれだけのことが出来るのか試してみたい。」と、資材調達から設計、建築を含め、100世帯もの巨大マンションを自力で建てたという高知に住むとある夫婦の痛快ドキュメント、といった内容なんだけれど、とにかく凄まじいバイタリティ。一軒家じゃなくマンション。それをゼロからたった2人で作りあげたって仰天。成し遂げた事も壮大だけれど人間の方も豪快。夜逃げされても「こそこそ逃げとうて逃げようがやない。(家賃を払うお金が)ないけん逃げようがや、ほっちょけ」火事で家が焼けても「家は焼けたち、どうってことはひとつもない。こんなもん、一ヶ月もすれば、もっと上等なものができらあね」だって。なんだそりゃー。

マンションが完成した後もバスを購入。夫婦で大型免許を取り、「学校も大事だけんど、社会勉強も大事」と子供を乗せて旅に出る、といった具合でライフスタイルも独特。世間の常識などには囚われず、自分の信念を貫く姿は豪快かつ奔放で、読んでいて「こんな人間がいたのか」と、ちょっと嬉しくなってくる。同じような部屋のマンションは「小判のようでいや」と言い切る感覚も面白い。ちなみに序章を過ぎたあたりから少年時代の様々なエピソードや癖のある人達との不思議な出会い、年の離れた少女との結婚、そして夫婦でマンションを作り出すまでの過程などが語られるんだけれど、ホント、そのパワーにただただ圧倒されます。受験が大変、残業がしんどい、といった世間のボヤキも寝言のように思えてくるからスゴイ。読み終わった後に実在する沢田マンションにふと足を運びたくなるような、そんな素敵な一冊です。

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紙の本あしたのジョー 12

2002/04/25 20:32

ボクシング漫画のバイブル

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

当時、社会現象にもなったボクシング漫画の傑作。一匹狼タイプの主人公矢吹丈、永遠のライバル力石徹、燃えるおっちゃん丹下段平、マンモス西にヒロインの白木葉子など、脇役も含めて魅力的な人物が目白押し。この漫画を読んでボクシングをはじめた人も多いはず。特にラストシーンが強く心に残る作品です。男たちのひりひりとした生き様が描かれたボクシング漫画のバイブル的存在。立て! 立つんだジョ〜〜!!

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紙の本鷲は舞い降りた 完全版

2002/04/24 05:39

チャーチル首相を誘拐せよ、ドイツ落下傘部隊が挑む大胆な試み

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ヒトラーの密命を帯びて英国東部ノーフォークの一寒村に降下したドイツ落下傘部隊の精鋭たち。彼らの任務はこの地で週末を過ごすチャーチル首相を誘拐することだった!

といった大胆な作戦を敢行する男たちの物語。きっかけはヒトラーの発した何気ない一言。
はじめは誰しも実現不可能と思っていた荒唐無稽な思いつきだったが、とあるスパイの情報をきっかけに、次第に実現可能なプランとして熱を帯びてくる。作戦決行の為、次々にリストアップされる個性豊かな面々。ドイツ落下傘部隊を指揮するシュタイナ中佐、彼はドイツに従属しながらも以前ユダヤ人の少女を助けた罪で島に送還されていた変り種だ。そして陽気なIRAの兵士デヴリン。皆、一癖も二癖もある魅力的な人物。

吹き荒れる嵐を乗り越え、彼らは降下する。だが、それは虚しい未来への前哨戦にしか過ぎないのか? これは戦争といった狂気の世界に身を置きながらも、決して誇りを忘れなかった気高い男たちの物語だ。その生き様をご覧あれ。

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銀河をまたにかけ繰り広げられるアドベンチャー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 寺沢武一の代表作。主人公は宇宙海賊コブラ。それほどハンサムといった訳でもないのに美女にモテモテ、でもって歯向かう敵は左手に隠されたサイコガンでバッタバッタと打ち倒す。まさに男の願望を具現化したようなナイス・ガイ。タートル号に乗ってパートナーのアーマロイド・レディと銀河をまたにかけ繰り広げられる冒険は波乱万丈。アメコミチックな絵柄に何処となく神秘的な世界観。宿敵クリスタルボーイとの対決も含め、読みはじめると止まらない魅力が満載。ゲームも面白かったが漫画もそれ以上に面白い。読んでない人は読むべし、読むべし!

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紙の本シェイクスピアを盗め!

2002/04/06 19:12

疾走感と清涼感がミックスされたようなコミカルで爽やかな青春アドベンチャー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 シェイクスピアを盗め! といったタイトルに惹かれて何気なく読み始め、気がつけば喉越しのよい蕎麦を流しこんでいるようにするすると一気に読破。いやぁ、面白い。

 主人公は両親のいない少年ウィッグ。孤児院にいたところ、徒弟を求めにきた牧師のブライト博士に連れられ速記術を習うことに。そこで他の牧師の説教を書きとって博士に渡すという説法泥棒の仕事を手伝わされるのだが、間もなく今度は実業家のサイモン・バスに雇われ、シェイクスピアの演劇を盗むことに。その方法は単純明快。速記術の腕を活かし、演劇を見ながらその台詞をまるまる書き写すというもの。かくしてウィッグは剣の達人フォルコナーと共にロンドンに行くのだったが。

 大胆なアイデアも面白いが、主人公のウィッグ少年の冒険物語としても楽しめる。序盤は孤児院にいたのに、ひょんなことからロンドンで鉛筆とメモを手にシェイクスピアの演劇を観ることになるのだ。はじめて足を運ぶロンドン。はじめて観る演劇。そういったドキドキ感が伝わってくる。また彼の垢抜けない台詞も面白い。何しろ返事も「はい」ではなく「へい」何処かとぼけたキャラクターである。

 シェイクスピアの演劇を盗む、といった設定ということもあって、物語の方にはシェイクスピア本人を含め実在の人物が登場し、当時の演劇風景や一座の舞台裏もしっかりと描かれている。知識がある人はニヤリとさせられるだろうし、そうでない人も当時の演劇事情を垣間見るような楽しさがあるだろう。青少年向けに書かれた物語のようで文章も読みやすくテンポもよい。読んでいて楽しい作品に仕上がっている。1999年度全国図書館協会ヤングアダルト部門最優秀作賞をはじめとして様々な賞に輝いた一作。

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紙の本太陽の戦士

2002/03/30 19:49

骨太で読み応えのある作品

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 頁数だけみればこれよりも長い物語は幾らでもあるが、とにかく密度が濃い。児童文学にも最近は、分かりやすくディフォルメされた記号のようなキャラクターが増えてきたが、この作品に登場する主人公の少年は作りものの匂いが全くしない。

 怒り、哀しみ、喜び、そういった感情の揺れが非常にリアルに描かれている。子供は大人が思うほど単純じゃない。そういった過ぎ去った子供時代をふと思い起こさせてくれる。片腕に障害を持つことが負い目となっている少年の、自分の居場所を確保しようとする切実な戦い。特に序盤では自分一人の力で獲物を仕留め、猟犬を手に入れた場面で誇らしく叫ぶ少年の姿が印象的だった。

 終盤の思いがけない生活を強いられた際の、何処か自暴自棄になってしまう部分なども綺麗事では片づけられないリアルさがある。他者から認められた時に心の余裕が生まれ、少年はひとりの少女の存在に気づく。長く険しい人生の道程に添えられたささやかな喜び。派手さはないもの、骨太で読み応えのある作品だ。

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紙の本シュナの旅

2002/03/28 03:21

絵と物語が一緒になった絵物語のような本

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 絵と物語が一緒になった絵物語のような本。飢えた村に実りをもたらす為、主人公の少年シュナが麦の種を求めて旅に出るおはなし。シンプルですが、宮崎監督の原型が垣間見得るような内容で、旅立ちのシーンは何処となく「もののけ姫」を思わせます。素朴だけれど愛すべき一冊。

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紙の本わが心臓の痛み

2002/03/14 18:40

ハードボイルドとミステリーの鮮やかな融合

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ハードボイルドの雰囲気を漂わせながらも、ミステリーとしても楽しめる贅沢な一作。テーマ、プロット、キャラクターのどれもが魅力的で、全く無駄がない。非常に完成された作品だ。

 特に主人公の設定が絶妙。連続殺人犯担当だったFBIの捜査官を退いた身で、おまけに心臓移植を受け本来は安静の状態。父が残した船で暮らしていたところ、不意に現れた女性に「あなたの心臓はコンビニ強盗によって殺された私の妹のものです」と告げられ、はじめは乗り気でなかったものの、捜査に乗り出す。薬を服用しながら膨大な資料に目を通し、事件を解明しようと奮闘する裏側で、常につきまとう生きることへの罪悪感。

 作者はロサンジェルス・タイムス紙で十年以上記者として活躍し、ピュリッツァー賞の最終選考まで残った経歴を持つそうだが、それも納得である。特に事件の真相に迫るクライマックスは圧巻だ。

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紙の本旅立ちの翼

2002/03/08 04:08

しみじみとした感動を呼ぶ作品、に納得

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 良かった。さほど期待せずに読み始めたんですけれど、これが大当たり。最後は涙腺ダムが崩壊寸前。涙がちょちょぎれそうでした。

 父の失業に伴って祖父の農場にやってきた一家。見知らぬ土地に旅をしようとするガンと、新しい環境で戸惑う自分を重ねたり、お守りのように夜空に浮かぶ星を探したり、ふしぎめがねで世界を覗いたりと、主人公の少年の揺れ動く心情が繊細に表現されていて、胸に響きます。

 昔、少年だった頃の我が子に教えたように、孫に銃の手ほどきをする時の、何かを懐かしみ、いきいきと輝く祖父の瞳など、ホント細かい描写が良いんですよね。仕事をなくした両親の苛立ち、大好きだった祖父の入院。派手なドラマこそないのだけれど、読み終わった後に深く心に残る感動があります。良い物語でした。おすすめ!

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