かぐらさんのレビュー一覧
投稿者:かぐら
12 件中 1 件~ 12 件を表示 |
2012/01/24 08:13
危なっかしい恋愛模様
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
内容はホラーものと思いきや、意外にラブコメだったりする。
サヨコさんは常に着物を着ており、独特な雰囲気を醸し出している女の子。
彼女にはいわゆる「霊」が見え、その行き場を失くしていた霊たちを、彼女は自分に取り憑かせることで救っていた。
「ひとり百鬼夜行」が出来るほど大量の霊がサヨコさんに憑いているが、その霊たちはサヨコさんを苦しめるわけではなく、時に話し相手になったり、時にアドバイスをしてくれたりと、サヨコさんに「恩返しをしたい」と思っている。
ここがホラーと決定的に違う点であり、読んでいてなんだか和んでくる。
主人公の青年に恋をしてしまったサヨコさんは、なんとか自分をアピールしようと必死になるが、子供の頃から霊とばかり遊んでいたからか、サヨコさんはこの気持ちをどうしていいのか分からない。
霊たちに話を聞いてもらいながら、それを実行していくサヨコさんの姿が、とても可愛いです。
あと、ちょっと天然が入っているのか、行動がアグレッシブに変態が入っていて、一度通報をした方がいいレベルにまでなってきています。主人公のパンツのニオイ嗅いでたり。
サヨコさんはそこも見ていて可愛いのですが、「ちょっとこの子、本当に大丈夫か?」と心配になるぐらい、危なっかしい恋愛模様が展開されます。
この巻では、主人公が通う大学のサークルに、サヨコさんも参加することになる。
常に主人公と一緒に居たいという気持ちが、なんともいじらしいと思わせるが、その行動力はやはり危なっかしい。
読者はしっかり見守ってあげたい。
紙の本のんのんびより 3 (MFコミックスアライブシリーズ)
2012/01/25 11:58
ここはド田舎
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
田舎でのゆったりした日々を描いた作品。
主人公は4人の女の子だが、一人だけこの田舎に引っ越してきた都会の子がいる。
彼女たちが通う学校にはクラスが一つしかなく、生徒数も4人+1人と、かなり限界が感じられる田舎である。
小学生や中学生が一まとめになったクラスは、騒がしくまとまりはない。
この作品の魅力は、都会らしさがまったく感じられないところ。
高いビルも、町並みも無い。人も歩いてない。牛は歩いてる。
誰かを見つける方が大変という生活の中で、彼女たちはまったく不便に感じることなく、それを楽しんでいる。
中には都会を羨ましがる子もいるが、どこに住んでいても、結局はそれぞれが楽しく暮らしていることが何より大事なのだと思わせてくれる。
時間の流れを忘れるような、のんびりしたマンガが読みたい人にオススメです。
そして、最近の流行でこういう作品が多いと感じる人もいると思いますが、このマンガは書き込みが激しく、内容はゆるいけど力を入れて書かれている作品だと感じました。
登場するキャラクターの一部では、同じ作者の「こあくまメレンゲ」のキャラも関係しているので、興味がある方はそちらも是非。
紙の本To LOVEる−とらぶる−ダークネス 3 (ジャンプ・コミックス)
2012/01/25 11:09
成年誌を超えてる
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
リミッターの外れたToLoveるほど恐ろしいものはない!
単行本のサイズが少年誌と同じ新書版なので勘違いしそうになりますが、青年誌で連載をしてます。それでも青年誌のギリギリのラインを攻めており、これはもはや成年誌といっても過言ではないと思います。
それほど、このとらぶるダークネスはエロい。
今巻では、これまで一つの肉体に男女の身体を持ち合わせていたルンに劇的な変化が見られたり、蜜柑が自分の居場所がなくなってきたと危機感を感じてきたりと、リトの周りがさらに女子で埋められてきた気がします。
大筋であるダークネスとして、メアの持っている闇の部分も見え始め、モモのハーレム計画が順調に進まないように展開がされていきます。
この作品は前作の「とらぶる」とは違って、主人公がリトではなく「モモ」になっているため、彼女が熱心に策略を立てている様は可愛らしくもあり、恐くもあります。
ベッドに潜り込んでは、リトが暴れて相手にされない日々が続きますが、常にリトと一緒に行動をして意識もされるようになり、彼女自身も積極的であるため、これは時間の問題のような気がしますね。
リトが落ちてしまうと物語が終わってしまうので、まだまだリトには頑張って、ブレーキをかけていてもらいたいものです。
エロとシリアスが絶妙に交差するダークネス。ダークネスはモモちゃんの性格だと思います。
紙の本よつばと! 11
2012/01/24 08:58
新しいおもちゃ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
作中での季節も秋になって大分経ち、そろそろ寒くなってきたのでよつばの行動範囲も狭くなるかと思ったが、まったくそんなことはなかった。むしろ広くなっている。
クマのジュラルミンに続き、よつばは新しいおもちゃを手に入れた。
それは好奇心旺盛なよつばにとって、これ以上ないものであり、ただでさえ手の付けられなかったよつばが更に走ろうとするものだった。
今回は2話分を使って、ある事件が起きる。
いつも元気だったよつばが、元気じゃなくなった。
父ちゃんのアホなダンスにも付き合わない、今夜はカレーだ!と言っても喜ばない、よつばはじっと耐えるように我慢していた。
「よつばと!」では珍しく、喜怒哀楽の「哀」がよつばから表れていました。
いつもやかましいぐらい騒がしい子がこんな風になると、ちょっと寂しくもあるが、よつばぐらい小さい年齢の時には、本当にすべての出来事が大きくて、受け止め切れなかったりする。
悲しんだり喜んだり、世界が狭すぎるゆえに一喜一憂も激しくなる。
よつばはそれらを一つずつ受け止めて、成長しているのだと感じました。
紙の本閃乱カグラ−AFTER SCHOOL− (ファミ通クリアコミックス)
2012/01/26 13:31
カグラ好きなら買い
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
おっぱいで有名なニンテンドー3DS用ゲーム「閃乱カグラ」のアンソロジー。
まず注目したいのが作家陣であるが、はっきり言って有名な、知っている作家が数えるほどしかいなかった。この時点で購乳を控えようと思う人もいるだろうが、私はこの閃乱カグラというゲームが好きだったので、発売日に購乳をした。
別作品のアンソロジーのように、有名な人が多かったら……と思いながらも読み進めていくと、これが思いのほか面白い。
描いている人は知らない作家ばかりだが(失礼)、それぞれが閃乱カグラを好きで描いているというのが伝わってきた。アンソロは絵が上手い人の方が良いというのはあるが、何よりもその作品が好きで描いているかの方が大事であると思う。
収録されているのは17本のマンガであり、笑いありお色気多しとボリュームがたっぷりある。
閃乱カグラのゲームが好きだった人には、特に読んでもらいたい。
ゲーム本編ではシリアスすぎて物足りなかったお馬鹿なノリが、これ以上ないぐらいに、このアンソロには溢れている。蛇女も沢山いる。
個人的には、ぜひ第二弾を出してもらいたい。
紙の本こちら葛飾区亀有公園前派出所 第999巻 (ジャンプ・コミックス)
2011/12/15 10:13
いつもと違うこち亀
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
こち亀の連載が35周年突破をした記念として、集英社で出版されている雑誌13冊に載った「出張版」をまとめたもの。
内容では、これまでの少年ジャンプに載っているものとは明らかに別物で、作者が本書でも語っている通り、「普段のこち亀でやれない話」が詰められた仕上がりになっている。
既刊を全て集めている自分には、ちょっと違ったかな?という印象がありました。
少女漫画誌で掲載されたものも多くあり、小学生女子向けとして考えられたこち亀、完全に設定を変えた女子校生向けのこち亀など、読むとびっくりするものも多いです。
逆にビジネスジャンプの出張版では、両津がビジネスマンになるといった大人向けのものがあったりと、変化球ばかりで楽しませてくれます。
いつもの「こち亀」を読んでる人で、変わったものが読みたい人におすすめです。
出張版の13本のほかに、インタビューや資料も多く詰め込まれているので、35周年の記念としての1冊として読むのも良いと思います。
紙の本たぷりこ
2012/01/26 07:38
たっぷり中出し
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
睦茸氏の3冊目の単行本。同出版社では前作の「ちちこき」から2冊目になる。
個人的に今イチ押しの作家なので期待をして購入。内容はアンソロに収録されたものになっており、全編が一話完結での作品になっている。
またそのアンソロは、近親相姦から幼女ものなどばらけているので、「これが見たい!」という人には勧めにくいところがある。
一話完結でないまとまった話が好きという方には、同作者の「あまみドコロ」を勧めたい。
ただ、この「たぷりこ」に収録されている話は、一話ごとのページ数が多いのが魅力で、各30ページほどずつというボリュームがある。
エッチをして終わりという簡単なものでなく、エッチをしたその後もまだまだ続くという描写には満足感を覚えた。
妹やママや幼女を孕ませるのが好きな人には、特に勧めたい一冊。
シチュエーションは、妹孕ませ、幼女と温泉輪姦、拘束(M男)、ママもの3本、教師の教え子、幼女輪姦の8本。
紙の本SSシスターズ 3
2012/01/24 07:55
第二部・開始!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
SとMをテーマに置いた、学園ラブコメの第3巻。
この作品は2巻で第一部・完として終了していたが、掲載する雑誌を移して第二部の連載が始まった。
今回のSM部では、ヒロインであり妹のチカが主人公と一緒に住むことになる。
やはり読んでいて思うのは、主人公が大人しい性格で極端な「M」なため、どうしても女性たちに弄られる視点になってしまう。
登場するメインキャラクターたちは、主人公……M、妹……S、生徒会長……M、不良少女……S、となっており、2巻で不良少女と付き合うことになった主人公は、SとSに挟まれる形で展開されている。
また新たに顧問の先生が加わることになるが、彼女は”レズ”であるため、かなり混沌とした内容になってきた。
どこを楽しめるかが大事で、Mな人ほど読んでいて面白いかもしれない。
個人的にはSであるため、唯一の男である主人公がヒロインたちの主導権を奪えるような展開が見たいと思う。
MはどこまでいってもMなのか、覚醒に期待したい。
紙の本脱★妹宣言・ (ポプリコミックス)
2011/12/05 08:26
ムチムチの妹
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
EBA氏の3冊目にあたる単行本。
収録されている話は、タイトルの「脱★妹宣言」が前・中・後編として構成されており、他の話も多数収録した「短編集」になっている。
絵柄では、ロリ顔ながらもムチムチとした身体の肉感がいやらしく、モノクロでありながらも独特な質感には、カラーにも引けを取らないこだわりを感じる。
短編の8本はジャンルも幅広く、妹モノには限定されていない。
また2009年のものから収録されているので、最新のEBA氏が読みたい人には物足りない部分もあるかもしれない。
個人的には一つの話が短い「うまちち」よりもボリュームのある話が多いので、おすすめです。
書き下ろしとして、表題の「脱★妹宣言」の後日談が収録されている。
2012/02/06 13:34
部室トーク多め
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この巻ではあまり季節感などが関係なく、部室でグダグダと喋る感じのいつものスケットダンスが楽しめる。
新キャラとして登場した「ゲス」なキャラは、美少年な容姿にかかわらず、女性にセクハラまがいなことを言うことが大好きという、好みが分かれそうな人格ではあるが、なかなか変なキャラクターだった。
スケットダンスらしくない感じがあるが、作者は気に入っているそうで、この巻でもちょくちょく出てきている。
ほかにも大金持ちであるミモリンの自宅訪問や、副題にもなっているボッスンの「フィギュア作り」など、サブキャラが頑張っている話が多かったように思う。
終わりには妹の恋愛模様が気になりすぎて大学に落ちるまでになってしまった天才の安形の話が急展開を見せ、続きが気になる引きになった。
一話完結のギャグ漫画でここまで続いているのも珍しい気がするが、学園のキャラクターたちが出揃ってきたこともあり、話の一つ一つにより深みが出てきたように感じる。
これまで止まっていた「まんが内の時間」は、少し前から季節が動き出してしまった。
流れ始めた「まんが内の時間」は止めることは出来ないので、今後スケットダンスがどういう展開をしていくのか、このまま終わらせる気はなさそうであるので、そこに期待したい。
2012/01/28 11:20
未来を変えられるか
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「みなみけ」の桜場コハルが描くファンタジーラブコメ。
未来が見えてしまう大橋ミツキと、人の嘘が見破れてしまう佐藤アカネを中心に展開される物語。「みなみけと違ってすべての話が一話完結でなく繋がっているのが特徴である。
前巻でミツキが将来「結婚する相手」が同じクラスメイトの高山だと分かり、それを成功させるためにアカネが奔走をしていたが、この巻では未来が変わってしまうぐらい大きな出来事が起こってしまう。
違う未来を知ってしまったミツキと、何も知らないアカネ。
高山とミツキをくっつけようとする程にアカネは空回りをすることになり、そのままでは違う未来になってしまう。
この作者ではお馴染みの見せ方ではあるが、一人が言っていることを二人目が全く違うことを指しているという「すれ違いコント」のような展開になってきている。
「みなみけ」ではのんびりとした展開で恋愛模様もちょっとしたものしかなかったが、今作では「結婚」がテーマにもなっているため、中学生のキャラクターたちが必死に恋愛について考えたり、不安になったりと真剣なのも良い。
物語も佳境に入っているが、未来が見えてしまう以上、ウソが見抜けてしまう以上、このまま何事もなく終わるようには思えない。
ほのぼの日常のマンガを描いている作者が描いたことがない領域である、そこが楽しみだ。
紙の本ラブ♡スタ 1
2011/12/05 08:30
不倫・二股・オフィスラブ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
学生のラブコメが多い作者には珍しい、社会人の恋愛もの。
主人公は婚約が決まっているOLの女性と「擬似恋愛」をする事になるが、主人公には恋人が社内で出来ていたため、隠れた付き合いをすることに。
2巻を含めての感想ですが、登場する女性は20歳以上のOLばかりなので、そっちが好きな人にはたまらないものだと思います。
不倫、二股、ドロドロと、背徳感が楽しめる作品でした。
もっと主人公が欲望に忠実になり、何人もの女性と行為に及んで、本気で取り返しのつかなくなる展開も見たかったかもしれません。
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