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紙の本
いまどきの「常識」 (岩波新書 新赤版)
著者 香山 リカ (著)
「反戦・平和は野暮」「お金は万能」「世の中すべて自己責任」…。身も蓋もない「現実主義」が横行し、理想を語ることは忌避される。大きく変わりつつある世間の「常識」を浮き彫りに...
いまどきの「常識」 (岩波新書 新赤版)
いまどきの「常識」
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商品説明
「反戦・平和は野暮」「お金は万能」「世の中すべて自己責任」…。身も蓋もない「現実主義」が横行し、理想を語ることは忌避される。大きく変わりつつある世間の「常識」を浮き彫りにし、それらを形作る現代社会を考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- まえがき
- 1 自分の周りはバカばかり 篇──
- 「あの人はバカ」と言う自分はバカじゃない/世界の中心は自分/悪いのは私ではない/涙が切り札/少年事件には厳罰を
- 2 お金は万能 篇──
- 結局、お金がものをいう/現実には従うしかない/自分らしい仕事をしよう/ゆっくりしたい、ラクしたい
- 3 男女平等が国を滅ぼす 篇──
- 男は男らしく、女は女らしく/結婚しないと幸せになれない/三世代家族が子どもを守る/不倫は文化だ/ゆとり教育は失敗だった
著者紹介
香山 リカ
- 略歴
- 〈香山リカ〉1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。精神科医。帝塚山学院大学教授。著書に「10代のうちに考えておくこと」「就職がこわい」「結婚がこわい」など。
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紙の本
私が数年間感じてきた日本社会の嫌な空気・数々の違和感を的確に指摘してくれました
2006/02/09 21:46
12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タララン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここ数年間、私が感じてきた日本社会の嫌な空気・数々の違和感をよくぞ指摘してくれた!!という感じです。非常に限られた対象にしか、同情・共感が及ばない人達、また、自分の痛み・悲しみなどには敏感なのに、他人のそれには全く想像が働かない、自己責任のおかしな使われ方の流行、(それゆえ、本当に責任を負わねばならないはずの当事者達の責任逃れの格好の道具とされてしまっている現状)少しでも政府を批判する者は、徹底的に激しく叩き、言論を封殺しようとする人達が出てくるようになった。(現に著者も現在、相当嫌な思いをされているようです。
それに、政府を批判するというのは、民主主義の国に与えられている当然の権利であり、また、必要な事のはずです。一切、政府の批判をするなというのであれば、独裁国家と同じですよ)これらの風潮、人達が多く出現するようになったのは、やはり、小泉内閣になってからのような気がします。
香山リカさんの著作は、当たり外れが激しく、また、この本の中の「オニババ化する女性達」という本についての意見など、いくつか疑問を感じる部分もあるのですが(私もこの本を読んだ事はありますが、別に働く独身女性達に、女性は結婚して子供を産まなければ絶対に幸せになれないと脅迫するような本ではないと思います。何も仕事での成功にこだわる必要ないんじゃないの? 誰でもキャリアウーマンとして成功できるわけでもないし、もう少し楽に生きてみない?と勧める本に思えましたが。それに別に結婚したくない女性達や、子供を産めない女性を傷つける意図もないと思います。受け取り方の問題ではないでしょうか? それは、中には傷ついてしまう、子供を産めない女性もいるかもしれませんが、人はどんなに気を使っても、人を傷つけてしまう事はあるのだから、ある程度のすれ違いがあるのは、しかたないんじゃないのかなと思うのですが。それに、よくこの本を読んでみれば、著者が別に全ての未婚女性に結婚や出産を強要するつもりもない事も、伝わるような気がするのですが。少し香山リカさんは、過敏に反応しすぎているような気がしました)、それでも、これはかなりの良作だと思います。中傷に負けずに、香山さんには世の中について、疑問や違和感を感じた事については、これからもどんどん発言していって欲しいものです。