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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.11
- 出版社: 角川書店
- サイズ:20cm/280p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-04-791382-0
紙の本
ライフ・レッスン
著者 エリザベス・キューブラー・ロス (著),デーヴィッド・ケスラー (著),上野 圭一 (訳)
末期医療の最前線にいる著者が、死にゆく人々から学んだレッスンの数々。愛・喪失・力・罪悪感・恐れ・許し・幸福など、人生が提示する14のレッスンとその意味を静かに語りかける、...
ライフ・レッスン
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商品説明
末期医療の最前線にいる著者が、死にゆく人々から学んだレッスンの数々。愛・喪失・力・罪悪感・恐れ・許し・幸福など、人生が提示する14のレッスンとその意味を静かに語りかける、心にしみる一冊。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
エリザベス・キューブラー・ロス
- 略歴
- 〈キューブラー・ロス〉医学博士、精神科医。ターミナルケア、サナトロジー(死の科学)のパイオニア的存在。著書に「人生は廻る輪のように」他。
〈ケスラー〉ホスピス・ケアのスペシャリスト。
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紙の本
死にゆく人々から学んだ第一級の人生論
2001/12/27 03:15
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:小林育子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『死ぬ瞬間』で有名になった精神科医、エリザベス・キューブラー・ロスは「死」に関する著作を何冊も著してきた。死とその過程についての考察、死は決して恐れたり忌むべき出来事ではないといった著者からのメッセージは広く知られている。
あたかも「死」の専門家とみなされてきた著者だが、この本は「死にゆく人」から学んだ教えをもとに書かれた、「生」に関する本、つまり人生論である。人生には15のレッスンがあるといった導入から、まず惹きつけられる。レッスンのテーマは、「ほんものの自己」「愛」「人間関係」「喪失」「怒り」「遊び」「幸福」とバラエティに富む。人生を学校に喩えるならば、あなたはこれらのレッスンを受けている最中で、どんな出来事からも学ぶべきことがあると本著は説く。
本書が、薄っぺらな人生論と一線を画すのは、論拠がすべて死にゆく人との膨大な臨床経験から発している点だ。「今日」がすべてである死にゆく人は、「もっと」というゲームを卒業している。私たちは幸福の条件として「もっと」何かがあればと常に考えている。お金、恋人、家族、健康、自分にあった仕事、美貌、賞賛…。
実は自分を幸福にするために必要なものはすべて私たちの手中にある。ただ、私たちはその使い方を知らない。それを15のレッスンを通じて習得していくことで、人は十分に生きることができると著者は言う。このレッスンはまた、人生を楽しむことにも通じる。死にゆく人たちが心残りを語るとしたら、それは人生の成功についてではなく、楽しんだかどうかという一点だそうだ。あなたは、人生を楽しんでいるだろうか?
すべてに満点ではなくとも、レッスンの終わりとともに人生も終わる。長生きか否かはなんら関係ない。「死」は卒業でもある。そう考えると、十分に生きたすえの「卒業」は恐怖ではなく、むしろ祝福されるべきことなのかもしれない。 (bk1ブックナビゲーター:小林育子/フリーライター)