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商品説明
【読売文学賞小説賞(第47回)】村上春樹全作品の第2期。第5巻は読売文学賞受賞作品「ねじまき鳥クロニクル」の第3部「鳥刺し男編」を収録。著者による書下ろし解題入り。【「TRC MARC」の商品解説】
『ねじまき鳥クロニクル』第三部完結篇。
壮大なる物語は、この「鳥刺し男編」で、完結する。
この作品は、それまでの村上作品とは決定的に異質なもので、自律性をもっている。
読売文学賞受賞作。
【商品解説】
著者紹介
村上 春樹
- 略歴
- 〈村上春樹〉1949年京都府生まれ。早稲田大学卒業。小説家。著書に「ねじまき鳥クロニクル」「アンダーグラウンド」「うずまき猫のみつけかた」「レキシントンの幽霊」など。
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こんかいは、あとがきを読んでいて、あれ? と思ったことがあったので、あえて書評を分けてみました。なんだか、アリバイを崩したような気がしてるんですが、私の勘違いかな・・・
2010/11/18 20:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫で以前読んで、今回は全集版での再読となります。和田誠の装幀の素晴らしさは、すでに触れているので、書誌的なことを最初に書いておけば、『ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編』は1995年に、単行本が新潮社から出ています。私が今、読んでいる全集は2003年にでたものですが、2010年一月第二刷でと書いてあります。
文庫と違うのは、村上自身の解題が付いていることで、あ、と思ったのは『ねじまき鳥クロニクル』の最初の草稿ができて、その中からいくつかの余分だと思われる章を抜き取り、それを使って全くべつの、独立した中編小説を書くことになって、それが『国境の南、太陽の西』だということで、この作品の主人公であるハジメくんは、もともとは『ねじまき鳥クロニクル』の主人公である岡田亨と同一人物だった、ということ。
それとこの話が村上の中では最初は第一部と二部で終わっていて、第一部を連載、第二部を書き下ろしの形式で発表したあとで、第三部を書くことにしたということす。それって『1Q84』と同じじゃない? って思いますし、他の作家で言えばル=グウィン『ゲド戦記』でもあり、上橋菜穂子『精霊の守り人』であり『獣の奏者』でもあるな、って。で、村上の解説には時系列的な矛盾があるので、その部分を引用しておくと
1)『ねじまき鳥クロニクル』は第1部・第2部という構成で、単行本として1994年の春に刊行された。
2)しかし第1部・第2部を刊行したあとほどなく、僕の中にひとつの疑問が生まれ、それが大きく膨らんでいった。僕は自分の書きたいものを
『ねじまき鳥クロニクル』という小説の中で本当にすべて書ききったのだろうか?
3)いろいろ考えてみると、僕が『ねじまき鳥クロニクル』第3部を書き始めたのは、多分93年の末ごろだったのではないかと思われる。
ま、くだくだしく書きたくはないんですけど、1)と2)が正しいとすれば、第3部の書き始めは絶対に1994年の春以降でなければおかしいですよね。無論、2)の「第1部・第2部を刊行したあとほどなく」が間違いで「第1部・第2部の最終稿を渡したあとほどなく」であればギリギリセーフかなとは思いますけど「刊行」とはっきり書いてあると気になります。
内容は、綿谷昇と岡田との対決篇といったらいいでしょう。詳しくは書きません。出版社のHPには
*
『ねじまき鳥クロニクル』第三部完結篇。
壮大なる物語は、この「鳥刺し男編」で、完結する。
この作品は、それまでの村上作品とは決定的に異質なもので、自律性をもっている。
読売文学賞受賞作。
考えてみれば、僕は『ねじまき鳥クロニクル』という長大な小説(それは優に普通の本3冊分のボリュームを持っている)を書きあげるために、アメリカに4年半住んだようなものだった。もちろんそのあいだに、姉妹作ともいうべき「国境の南、太陽の西」を完成させたし、何冊かの翻訳書と、二冊の滞在記的なエッセイを刊行した。しかし基本的なことを言えば、僕はアメリカにいるあいだ断続的にではあるけれど、ずっと一貫して『ねじまき鳥クロニクル』を執筆していたし、頭の中には常にその小説のことがあった。(「解題」より抜粋)
*
とあります。本来であれば、私が好きなテーマが浮き上がってくるのですが、どうも綿谷昇の暴力的な性向が好きではなく、むしろ赤坂ナツメグ、シナモンとの話が面白かったなあ、と書いておきたいと思います。
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決着
2023/10/31 17:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹の小説は終わり方が唐突な印象を受けることが多かった。でも、この作品はちゃんと終わっている感じがあっていい。
ストーリーとは直接関係ないけれど、パソコン越しの会話に時代を感じた。当時はLINEも無かったし、電子メールでさえ普及していなかったんだよなーとしみじみしてしまった。
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書評に尽きる
2016/02/19 07:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earthbound - この投稿者のレビュー一覧を見る
本全種には村上春樹の書評が書かれています。
作家本人が書評を書くこと自体珍しいですし、村上春樹が自身の小説について語ることは特に珍しいと思います。
単行本や文庫本で読まれたかたも今一度全集も読まれることをお薦めします。
書評を読むためだけに購入する価値があります。