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商品説明
第12巻ではオリジナルアニメーションDVD付き限定版を発売!
12巻限定版は、調査兵団の前日譚に特別編「イルゼの手帳」を収録!
リヴァイ、エルヴィンら調査兵団が壁外調査で発見した古びた手帳。
そこに記されていた事実に、ハンジが起こした行動とは…!?
【スタッフ】
監督:荒木哲郎
シリーズ構成:小林靖子
キャラクターデザイン:浅野恭司
製作会社:WIT STUDIO【商品解説】
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紙の本
最後4ページにかかった謎
2014/11/26 18:57
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投稿者:愚犬転助 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハンネスさんは食われ、エルヴィン隊長の腕はもげ、ひさかたぶりの大乱戦だ。8巻にはじまった巨人侵攻の緊張と、謎が一つ解けたかと思うとさらなる謎の急速展開は、この12巻でいったん完結する。その意味で、物語の折り返しと思われる10巻と並ぶ、圧倒的な引き込み力のある巻だ。
エレンの「叫び」の力がすべてを終わらせたが、その「叫び」の力がまた謎の中の謎。ライナーらは、これを「座標」といい、ますますわからなくなる。エレンは巨人化能力ともう一つ大きな力を持ったことになり、こんな中二病に「なぜ」ともなる。
最大の謎は、ラストの4ページだ。ライナー、ベルトルト、ユミルの3人は生き残り、会話をしているが、連載雑誌にはこの4ページはない。コミック化時点での付け足しであり、こんな重要なシーンをなぜ付け足したのか深読みしたくなる。予想される彼らの大反攻にむけて、彼ら3人の立ち位置をはっきりさせるためか。もう、ベルトルトはユミルを見捨てることはできないだろう。
それにしても、ベルトルトこそはこの12巻の陰の主役だ。アニに対するほのかな想いはライナーに指摘され、同期のジャンやコニーからは人間性を難詰される。ベルトルトの苦悩がいっぱいに詰まっていて、彼がかつて「自分がない」とぼやいていたワケがわかってくる。彼には、未来が見えないのだ。超大型巨人でもあるベルトルトには地獄の大釜が待っていて、おそらくアニとは結ばれない。そんな不幸なキャラにともに生きるライナーにもまた、自己破壊的な末路が待っているだろう。 未来がないのは、ユミルとして同じ。3人の若者のありようが、せつなくなるエンディングである。