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紙の本
ひらめき脳 (新潮新書)
著者 茂木 健一郎 (著)
ひらめきは一部の天才の脳だけに起こるものではない。ひらめきの脳内メカニズム、ひらめきを生み易い環境、「ど忘れ」との類似、感情や学習との関係など、最新の脳科学の知見を用いて...
ひらめき脳 (新潮新書)
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商品説明
ひらめきは一部の天才の脳だけに起こるものではない。ひらめきの脳内メカニズム、ひらめきを生み易い環境、「ど忘れ」との類似、感情や学習との関係など、最新の脳科学の知見を用いて、ひらめきの不思議な正体に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
茂木 健一郎
- 略歴
- 〈茂木健一郎〉1962年東京生まれ。脳科学者。「クオリア」をキーワードとして、脳と心の関係を探究し続けている。著書に「クオリア降臨」「脳の中の人生」「脳と仮想」など。
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紙の本
バランス!!!
2007/11/29 12:41
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ろでむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、読書はしとるがんに、アウトプットできるだけのまとめる技術(要約力)がなく、
・・・・・・ 汗。
さて、この本は一見、脳の構造やら組織やらをマニアな目線で書いてあるかと思うかもしれない。
が!
そんなことはない。
TV番組「世界一受けたい授業」で大好評だった茂木健一郎氏が書いた本やから、
自分の体験談や、ひらめきの実例、ひらめきが日常生活で及ぼす好影響など、
具体例を基に書いてあるので、非常に読みやすい。
科学論文のように
【概略】 【実験】 【結果】 【議論】 【総括】
のようにレビューしたいのは山々なんやけど、
そんな腕っ節は今のところ持ち合わせとらんので、ご了承の程、宜しくお願い申し上げます。
オイラがググッときた、文章や、読んで感じた一言を載せるに留めておくっちゃ。
・アハ!体験は、うれしいこと(報酬)を表現するドーパミンが放出されること
・ニュートンは、リンゴをはじめとする地上の様々なものが落ちてくるのに、
空の上の月が「落ちてこない」ことが、「腑に落ちない」と感じたのです。
↓
常に、目の前の事象が本当に正しいのか、自問自答するべきだなぁぁ。
・事物には、必ず連続性がある。
・脳は抑圧をしてしまうと、潜在的な能力を発揮することができない器官。
↓
だからこそ、自分が頭が悪いからできない、とかネガティブ発想はやめるべき。
単なる思い込みは、ひらめきを抑えてしまうってことかな。
・自分が感動する音楽を聴く、美味しいものを食べる、好きなことをする。
報酬系の神経回路が活性化されて、ドーパミンが放出される。
・ひらめきは、脳内の快楽の泉を刺激すること。
・脳の中で情報が伝達する時には、心の中では時間が経過しない。
・成功体験により快楽を得ると、その体験に関係した神経細胞の回路がその分だけ強化される。
・自分で「気付く」「ひらめく」というプロセスを通すことで、創造性が高くなる。
・大きなひらめき、ではなく、小さな積み重ねが必要。
・日常の中で出会う小さなひらめきを抱きしめる。
・哲学の道をあるいても、良いインスピレーションは得られない。
・スランプには小さなひらめきが効果絶大。
・気付かないということに気づく。ことがひらめきを生み出す。
・脳に、空白部分を持ち続けること。
・創造的な人は、常に空白を持っている。
・不確実な状況が、人間の感情を喚起する。
・見えているはずなのに、気づかない。
・創造性 = 体験 × 意欲
・記憶力=編集力
・言語を学ぶためには、エピソードが必須
・ある能力を得たら、別のある能力を失ってしまう。
・感情は、理性にコントロールされているのではなく、理性を支えている。
・目の前の飲料商品を買うかどうかを、脳は役2秒で決断する。
・アイコンタクトは気持ちいい
・子供には、後ろ盾である「安全基地」が必要。
・予想できないことに、準備しておく
・人生における成熟の一つの目的は、自分では制御できない要素の存在を認めること。
・セレンディピティに必要な要素(行動、気づき、観察、受容、理解、実現)
・99%の努力は、1%のひらめきを迎える準備
・失望や後悔にも、「ありがとう」の気持ちを大切に。
・会話は、ひらめきの連続。
最後に。
この本を読んで、やっぱりバランスって重要だなぁぁ、と再認識できたげん。
バランス!!!!
紙の本
スローラーニングの効用
2007/01/05 18:38
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきはじめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
食の世界で、手軽なファースト・フードと質のスロー・フードという比較がされるように、脳科学の世界でも同様な比較ができるようです。ただ、テレビ番組にアハ・ピクチャー、アハ・ムービーとしてスロー・ラーニングが取り上げられるまでは、ここ数年来の脳ブームでも主役は単純な計算、音読などのファースト・ラーニング一辺倒だったように思います。それが、視覚的面白さと従来からのクロスワード、ナンバークロス人気に見られる、知恵を絞るパズルの潜在的需要にも乗ってか、あの番組でもこの番組でもという程のアハ人気となりました。
この本も、発行から3ヶ月余りで12刷ですから、多くの人が読み始めたことになりますが、私の場合は最初の例題部分あたりで止まってしまい、そのままになっていました。スロー・ラーニングの例題の面白さを期待したものの、内容がひらめきの効用という分析的なものだったため、気持ちがついて行かなかったのだろうと思います。テレビでのアハ体験が余程に心地良かったのですね。
そんな状態で半年ほどが過ぎ、ようやく落ち着いて読み直してみる気持ちになったところ、単純計算を素早く行なうことも、わかりそうでわからない問題を時間制限無しに考えることもそれぞれに意味があるという話に安心させられました。同時に、未知の問題や答えの特定できない問題に対処するためには後者の経験が重要だという主張に納得もしました。
ひょっとして読むのを中断している人には、一旦、アハ体験から離れて、親の目、教育学者の目で読まれることをお勧めします。自然科学の読み物としてもなかなか興味深いと思います。それにしてもスロー・ラーニングの例題は量産できないものでしょうか。