「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
評伝ワーズワス
著者 出口 保夫 (著)
ロマン派詩人の中では最も長寿を保ち、80年の生涯を全うしたワーズワス。生きる条件が今よりもずっと厳しかった時代に、故里の美しい自然と人の世の「涙の谷間」で美と愛の諸相を探...
評伝ワーズワス
評伝ワーズワス
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
ロマン派詩人の中では最も長寿を保ち、80年の生涯を全うしたワーズワス。生きる条件が今よりもずっと厳しかった時代に、故里の美しい自然と人の世の「涙の谷間」で美と愛の諸相を探求しつづけた「湖水詩人」の人生を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
★一時代を築いた英文学者の渾身のワーズワス評伝。
<著者のことばより>
ウィリアム・ワーズワス(1770—1850)は幼少期に両親の死と家庭の崩壊という「喪失」の経験を有し、青年期の「嵐の時代」にはフランス革命に共鳴し、フランス女性との間に一児をもうけるが、革命に幻滅し、甘美な恋は悔恨に終わった。その後、自然との対話を通して、人間愛に目覚め、精神的再生を得ることができた。青春の放浪の旅の末、郷里の湖水地方に帰り、「抒情歌謡集」「序曲」「逍遥」そのほか、歴史に残る大作を書きつづける。そして、桂冠詩人として、80年の生涯を閉じた。
ワーズワスの80年と同じ歳月を刻んで、彼の人間としての生き方と、その作品と思考を、同じ目線でとらえてみることができるようになった。ワーズワスは自然との共生をモチーフとして、それによるシンプルライフを貫いた人で、ヨーロッパでは自然との対話を初めて生涯のテーマにした詩人である。だが、彼は単なる自然詩人ではなく、その人間愛に基づく思想は、ミルトンにも匹敵する。ワーズワスを単にロマン派詩人と見なすのは誤りであって、時代を超えた思想と現代的な感覚を備えた人物ととらえるべきであろう。
ワーズワスへの関心は、静かに広がっていると感じる。【商品解説】
目次
- はじめに
- 一 幼少の日々・家庭の喪失
- 二 ケンブリッジと大陸旅行
- 三 フランス革命とヴァロンとの恋
- 四 レースダウンと雑誌『フィランソロピスト』
- 五 『抒情歌謡集』とオルフォックスデン
- 六 ゴスラー冬の旅とグラスミア帰郷
- 七 『抒情歌謡集』再販とヴァロン母子との再会
- 八 結婚と『序曲』の完成
- 九 『二巻詩集』と漂流する家と友
著者紹介
出口 保夫
- 略歴
- 〈出口保夫〉1929年三重県生まれ。早稲田大学教育学部大学院修了。同大学名誉教授。著書に「ロンドンの夏目漱石」「イギリス文芸出版史」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む