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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2002.10
  • 出版社: 光文社
  • サイズ:20cm/439p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-334-92368-2

紙の本

悪の華

著者 新堂 冬樹 (著)

命は惜しくないが、今死ぬわけにはいかない−。シチリアマフィアのボスの息子として生まれ、裏切りにあい、家族を殺され、日本に逃げた男の復讐に向けた苦闘が始まる。凄惨にして哀切...

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悪の華

税込 1,870 17pt

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商品説明

命は惜しくないが、今死ぬわけにはいかない−。シチリアマフィアのボスの息子として生まれ、裏切りにあい、家族を殺され、日本に逃げた男の復讐に向けた苦闘が始まる。凄惨にして哀切なる長編。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

新堂 冬樹

略歴
〈新堂冬樹〉1966年大阪生まれ。金融会社勤務を経て、現在はコンサルティング業を営む。「血塗られた神話」で第7回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。著書に「溝鼠」など。

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評価内訳

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紙の本

イタリア・シチリアから逃れてきた男と,新宿でのし上がろうとするやくざの闘い

2002/11/17 17:11

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:格  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 イタリア・シチリアのマフィアのボスや家族が皆,裏切りによって殺される。ただひとり生き残った息子ガルシアが,復讐を誓って,日本の新宿へ逃れてくる。復讐のための資金を稼ぐために請け負った仕事が,対立するやくざの若頭,不破を殺す,というもの。その不破は,中国人達と結んで,稼いでおり,やくざ社会でのし上がってきた切れる男。この二人の悪の世界におけるできる男二人の壮絶な闘いを描く。そこには,ガルシアの雇い主ながら,意気地のないやくざのやはり若頭である片桐や,中国人の上海や福建のやくざのボス,などがからんできて複雑な闘いとなる。

 ガルシアが不破を殺すために,やくざの3人を徹底的に訓練していくところや,中国人達との複雑なやりとり,不破と片桐との昔からの関係など,詳細に徹底的に描かれ,リアルであり,破綻もない。暴対法で縛られる日本人やくざのだらしなさと(それだけ効果があがっているということか),中国人,イタリア人たちの凄さが対極的。しかしながら,日本人にもすごい男はそれなりにいて,その社会でのしあがり,かつ,裏社会もそれで持っているということだろう。

 もっとも,目的は,復讐にあったはずで,目的のための闘いをあまりに丁寧に描いたため,復讐にまで話が行かないのは不満。続編がでるのか。

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2008/07/09 22:25

投稿元:ブクログ

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