紙の本
非常識合格法に基づく非常識な構成。
2005/05/20 12:05
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bonkora - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、面食らった。
ありがちな、初心者向け会計本と思っていたが、
まさか、費用収益対応の原則から始まるなんて!
少なくとも、ライトな会計本で、
企業会計原則についてここまで触れた本は知らない。
そのほかにも、原価主義、保守主義、
費用配分の原則、正常営業循環基準・・・などなど、
会計学では、古典的な、伝統的論点が山盛りだ。
そう、これは、会計“学”の本であり、
いわゆる、ノウハウ本ではない。
著者が、書かれている通り、
「骨太の会計学」そのものである。
ここに書かれているのは、
会計“学”を学ぶ人たちが、
はじめに頭に叩き込む内容。
時価主義、減損会計、現在価値基準、
資産負債アプローチ・・・
そんな、新しい言葉はほとんど出てこないが、
そういった考えを理解するための
バックグラウンドとなる、
骨太な考え方を身に付ける事ができる。
そういった意味で、最近の浅薄な会計本とは、
かなり一線を画した、非常に、非常識、な、
本だということがいえる。
ついでだが、『女子大生会計士の事件簿』のお話が
間あいだに挟まっているが、
見事なくらいに、
本書の内容とかみ合っていない事を書いておく。
評価:★4つ(これから簿記・会計学を始める人におすすめ)
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会計初心者向け。簿記を少々かじったことがある人も、新たに会計の考え方を学べる。ただ既にある程度知っている人には退屈な本か。
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石井和人氏の解説部分は先行レビューにもあるように、丁寧でシンプルな説明がとても解りやすく、会計の初学者や、突然起業を思い立った人、会計に興味を持ちはじめたけど、難しい参考書を買うのはちょっと、、。と思っている人などにはとても便利で読みやすいでしょう。重要用語や概念のまとめも巻末についていて、本書で解説された知識の確認もしっかりできます。
でも、間に挟まれる山田真哉氏による「ベンチャー企業殺人事件」は会計の解説の流れを妨げるし、小説自体もなんだか細切れになり、読みにくいですね。
結局、小説の中に有る、会計の説明に関係して必要な部分は、すでに解説のなかに引用されているのだから、小説自体は最後にまとめれば概念を復習しながら読みなおせるだろうし、いっそすっぱりとなくしてしまえば、もっと薄くて分かりやすい会計の解説書になったのでは。なにより、小説の進み具合と解説があんまりリンクしてないですからね。
小説の中身に関しても、文芸クラブの高校生が書くみたいな、ちょっと稚拙な表現(この点、個人的な感想で恐縮ですが)が多い気がします。お話の最後の方で、ナイフで人がさされた時の効果音的な表現とか、、、。人物のセリフや、女子大生会計士と会計士補とのやりとりとかも、もたついた感じ。もうすこし、なんとかなりませんか。
で、小説だけだったら、☆は2つくらいかも。
だけど、石井和人氏の解説はやはり秀逸だし、なによりメインは会計の解説なのでしょうから、☆4つに。しかし、この小説、本当に付ける必要あったんだろうか、、、。あのベストセラーを書かれた、山田真哉氏の文章の評価を下げる気がするのは僕だけだろうか。
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わかりやすにもかかわらず、著者の言うとおり内容の一定のレベルは保っていました。
簿記なんかやり始めた人なんかにはお勧めです。
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なるほど〜の一冊。
会計学なんぞ一度たりともかじったことのない自分でもよく分かります。
ライトノベルと会計講座をセットにする試みはなかなか良いと思います。刺激があると読む気も起きますのでね。
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今までの会計学の本に比べ、噛み砕いて説明しているためとても理解しやすい本だった。山田真哉さんの著書である女子大生会計士の事件簿も織り交ぜてかかれているため、楽しく読めた。
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会計初心者の為の入門書。
予備知識ほぼゼロから読んだが、解説がシンプルで理解しやすかった。
章の間の探偵小説も息抜きになって面白い。
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「公認会計士2次試験受験界のカリスマ講師」と呼ばれている石井和人氏と「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」で有名な山田真哉氏の両氏での共著による本作品。
わかりやすさを第一に書かれた本だけあって読みやすくかつ、楽しく読むことができた。
構成はすべてで14話にわかれており、石井氏が会計的な用語の説明等を行いその後に山田氏の「女子大生会計士の事件簿」というように続いている。
山田氏の「女子大生会計士の事件簿」は読み物としておもしろくその話を読みたいがために次の話にどんどん進めていきたい読み進めていきたいというそんな効果もあるのかと感じた。
非常識会計学という題名からは違った発見があるかと期待したがその話の構成以外では発見はなかったように思う。
なかなかとっつきにくい会計を少しでも多くの人に伝えていきたいというその入り口の部分を作りたいという姿勢は尊敬できる。
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「正常営業循環基準」等,馴染みが薄い会計用語(会計理論)についてもわかり易くシンプルに説明されていて,とっつきやすい本だと思います。
章末に山田 真哉氏(さおだけやの著者)による小説が挿入されているが、必要性をあまり感じなかった。(本文はほぼすべて石井氏による所と思われ,さおだけや的なものを求められるなら他の方がいいです)
また,タイトルに非常識会計学とあるが,内容に非常識といえるようなものは見当たらず,若干肩透かしをくらった。
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会計学初学者のための本と割り切って読めば参考になるけど経験者だと物足りない。
小説ははっきり言っていらなかったのではないかその分プラスもうちょっと上のレベルの情報が欲しかった。
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山田氏の著書である「女子大生会計士の事件簿」も内容に合わせ少し掲載されていて
ストーリー仕立てにされている部分もあり、読みやすい内容です。
最近は会計士浪人というのが増えているらしい。
その理由としては、平成18年に試験制度を改定して合格者は1千人台から2千~4千人台に急増したが
不景気などの影響により就職先が決まらず、会計の業務に従事できないらしい。
平成20年は会計士試験をパスして企業に就職できたのは、わずか2%なのだというのだから驚きだ。
不景気でIPOを考える企業が少ないため、大手監査法人でも採用が激減しているようだ。
簿記を学んでも会計理論がわかっていないと、会計はなかなか理解できないものです。
しかし会計理論を理解していても、事業会社では実務で役に立たないと何の意味もない。
ぜひ生きた会計知識を身につけたいものです。
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財務会計を学ぶ前に読んでおけばよかったと思いました。
親しみやすい内容となっており、会計学を学ぶ初歩の段階で読んでおくと
いいかなとおもいました。
また本自体は非常に薄いのですが、重要なことがまとめられており
とても良い本だと思います。
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簿記をかじり経理の手伝いレベルの事は経験しました。
なので、優しくわかるように解説してるんだな…と
部分的には良くわかるのですが…部分的にはやっぱりわからず;
この本はどの辺のレベルの読者を想定しているのかな?
自分は対象外だったようです(~~;
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●会計の原則について解説。どういった根拠のもと、会計のルールや勘定科目といったものが決められているのかがよくわかる。
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「非常識」の意味は違ったが、14個のポイントで楽しく会計を学べるようになっている。本編と別に「ベンチャー企業殺人事件」も収録されており、そちらも読みながらうまく本編のトピックが学べるようになっているのも、この筆者コンビならでは。