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商品説明
トップに物が言える組識、悪い経営者は排除する仕組み。日本企業に欠落していたガバナンス機能の再構築と、企業風土改革を推進するチェンジエージェント手法を組み合わせた斬新な理論、実践方法を展開する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
桑畑 英紀
- 略歴
- 〈桑畑英紀〉1960年生まれ。九州大学経済学部卒業。沖電気工業等を経て、現在、マーサー・デルタ・コンサルティングのシニア・コンサルタント。
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紙の本
トップにモノが言える組織の構築とプロセスコーチング手法で,「人と組織のコーポレートガバナンス」を提唱
2001/05/10 22:17
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投稿者:眞崎 昭彦 - この投稿者のレビュー一覧を見る
企業における死に至る病とはなにか。それは,セクショナリズム,官僚主義,社内政治病など,組織の内部から発症し,組織自身をむしばんでいく病である。組織には本来,不正や誤りを正し,健全さを維持する自浄能力があるのだが,なんらかの原因で組織体質が異常になると,こうした組織の死病に侵されてしまうのである。
最近,大規模な食中毒事件や悪質なリコール隠しなど,日本企業の「質」を問われる事件が相次いでいる。これらのケースに共通しているのは,組織体質に問題があり,組織の自浄能力が失われていたという点である。著者は,コーポレートカルチャーの不全こそが組織の免疫力を低下させ,組織の病を呼び込む原因だという視点から,「人と組織のコーポレートガバナンス」を提唱する。
会社に変革が必要だという話を聞いて,「いや,そんなものは必要ない」と正面切って反対する人は少ないだろう。実際,多くの会社で変革の取り組みが行われてきた。しかし,なぜ,ほとんどの改革が失敗に終わってしまうのか。それは,人の心のなかに本音では,改革なんてやりたくないという意識があるためだ。会社にはそれぞれ慣れ親しんだやり方や価値観,行動様式があり,個々の社員の利害関係もそのうえに成立していることが多い。これをいきなり捨てろといわれれば抵抗は大きい。このようにコーポレートカルチャーを無視して“改革”を押しつけてもうまくいかない。では,変化に対する不安や脅威を取り除き,社員の主体的参画を呼び起こすためにはどうすればいいか。本書は,その実践的方法論を明らかにしている。
著者は,取締役会直結の「変革ボード」,組織変革の中心的存在となる「変革チーム」,専門的知見やスキルで変革を支援する専門家集団の「チェンジ・エージェント」という3つの仕組みと,「プロセス・コーチング」という手法を提案する。
著者自身の経験に裏打ちされた手法は実践的で説得力がある。また,物語風のケーススタディーが,方法論に対する理解を助けてくれる。企業変革を考える上で示唆に富む1冊である。
(C) ブックレビュー社 2000-2001