紙の本
クチコミのメカニズムを解明し、クチコミをマーケティングに生かす方法を考察する
2003/08/21 04:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうどう - この投稿者のレビュー一覧を見る
商品を販売する上で最も効果的なマーケティング手法は何であろうか?
それは、実はクチコミではないだろうか? 好意的なクチコミこそ、顧客の購買行動に結びつく確率が高い。
では、どのようにすれば、効果的にクチコミを誘発することができるのであろう。そもそも、クチコミとはどのような仕組みで起きるのであろうか?
本書では、クチコミすなわちバズ(バズの定義についてはここでは割愛)について、それが起こるメカニズムを分析し、マーケティングに応用する方法を示唆してくれる。
まず、クチコミが広がるメカニズムとして、あるグループの中心人物とでも言うべき「ネットワークのハブ」の存在を明らかにする。ネットワークのハブとは、換言すればオピニオン・リーダーのことだ。クチコミを利用して商品を広めるには、このネットワークのハブにリーチし、彼らの心をつかむことが重要である。さらに、ネットワークのハブには、身近なグループの中心人物である「通常のハブ」と、マスコミ等で商品を喧伝してくれる「メガ・ハブ」の2種類があり、それぞれにリーチする方法を実例を挙げて紹介している。
また、クチコミで商品が広がるためには、その商品が「感染型商品」であることが条件で、他人に話したくなるような「会話型商品」に仕立てる必要がある。
人は話さずにはいられない。人々の話題に上るような商品の開発と、クチコミを促進する仕組みを作れれば、より効果的にマーケティングが行えるはずだ。広告は、クチコミを誘発する威力を減じてしまっている。自分の持っている商品が広告されていることで安心感が得られる、という程度の効果しかない。広告以外の方法でクチコミを刺激することが大切で、それは、ネットワークのハブにダイレクトに情報を伝えることである。
ただ、クチコミを利用したマーケティングの研究はまだ十分になされておらず、試行錯誤の段階であると言えるだろう。本書の記述がいまひとつ散漫に感じるのは、そのせいであろうか。
紙の本
クチコミだけを作ろうと思っても長続きはしない
2002/07/22 16:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:chita - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわゆるクチコミである「バズ」をマネジメントするための解説書である。
マーケットインの時代になるとクチコミは欠かせない要素になるが、本書のまとめの部分を取り上げてみると正しい製品、正しいアプローチ、顧客の声に耳を傾けるというバズに限らず企業として成功するための要素が土台として備わっていて、その上でバズをコントロールする手段としての、バズ構築のための手法、広告、流通チャネルに配慮が必要条件となる。
単にバズだけをコントロールしようと思っても、所詮長続きはしないということだ。
紙の本
2002/02/25
2002/02/26 18:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日経ビジネス - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は米国のマーケティング研究家が、「バズ(Buzz)・マーケティング」についてまとめたもの。バズとは本来「ハチなどのブンブンうなるような音、人々のざわめき」、あるいは「風説、うわさ」のこと。本書では「ある時点における特定の企業や製品に対するコメントの合計」と定義されている。
インターネットの普及により、クチコミの伝達スピード、情報を共有する人の数と範囲は飛躍的に増大している。企業にとってバズは、古くて新しい問題と言えるだろう。本書は米国の事例を扱っているが、例えば「映画を観る場合や女性が市販薬を購入する場合、半数以上がひとの推薦を参考にする」という調査報告からは、バズを形成する米日の消費者像に大きな違いがないことがわかる。また多くのマーケッターがクチコミの重要性を無視している状況も共通している。
カギとなるのは「ネットワークのハブ」と「感染型製品」だ。前者はこれまでオピニオンリーダー、パワーユーザーなどと呼ばれていた「製品の良き理解者」である。本書ではハブとなり得る人物像を掘り下げて検証する。後者はクチコミ向きの特徴を持った製品のこと。特徴や利便性が、自然かつ有効に流布していく例などを紹介しつつ、広告戦略との関連性にも言及する。
Copyright (c)1998-2001 Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved.
投稿元:
レビューを見る
クチコミが発生するのには理由がある
クチコミを単なる偶発の事象として捉えるのではなく、必然として、計画することさえできると教えてくれる。反応を待つのではなく、積極的にクチコミを起こさせることが大事。また、普通の人に伝えるよりも、メガ・ハブという多くの人に情報を伝える性質の人に気に入ってもらうのも大事。
さまざまなケースとともに説明されているので、納得して読み進められる。この本はクチコミ関係では最高級の本なのではないだろうか。
投稿元:
レビューを見る
【読む目的】
クチコミのメカニズムについて知りたい。
【読んだ感想】
口コミの広がり方、口コミの刺激の仕方、口コミをうまく起こす方法など、参考になる話が多く掲載されていました。ただ、翻訳本ということもあってか、ちょっと読みにくい本だと思いました。
クチコミに関する本を何か一冊読むなら、この本よりも、神田昌典さんの「口コミ伝染病」の方がいいと思います。
余談ですが、非常にページをめくりにくい本で、集中力が途切れがちになりました。ページがめくりにくいだけで読む気が失せますね。
投稿元:
レビューを見る
1週間に1冊の読書マラソン、お次はこの本でした。
ネーミングの次はクチコミ。
どっちも、自分としてはすごい大事だと思ってること。
自分のやってることを誰かに伝えたいと思ったとき、どんな手段で伝えるのが一番効果的なのか。まずは、どんな手段が考えられるか。
テレビ、ラジオ、雑誌、新聞、看板、電車、、、既存のものに自分の伝えたいことを載せるのがまず1つ。
次に、自分で出版、自分のWebsite立ち上げ、自作の紹介DVD、チラシ作って配ってみたり、ML作ったり、、自分の手作りで何かを作って伝えることが1つ。
最後、クチコミ。
いろんなイベントに参加したり、企画したりしてきたけど、自分の経験談から言えば誰かのクチコミってのは確かにいきなり効果は出ないけど、一番信頼していいもんだと思ってます。
自分の信頼してる人からの情報は、それがホントならその人をもっと信頼するようになるだろし、ウソなら「あいつの言うことなんて」って信頼しなくなる可能性もある。下手すりゃ、関係が切れる場合もあり得る。
だから、下手にいろんなことを薦めるなんて普通はできないハズで、ほんとに自分が薦められる場合に限って自分の仲間に教えるってのが筋だと思います。
てことは、それなりのフィルターを通ったものしか相手も伝えてこないだろうから、多分信頼していんだろなっていう認識の元に、それを信頼してみるってことになんのかなと思います。
パーティータイムも、そういう報知の仕方をしているし、ここを意識してるのは事実です。
やっぱ、イベント自体を信頼して欲しいと思うから。じゃなきゃ、おっかなビックリの参加じゃ楽しめるもんも楽しめなかったりするからね。
ま、そんな感じでクチコミの重要性は認識はしていましたが、じゃーどうすれば効果的に広めたり、コントロールしたりできるのか。そこがすごく弱かった。暗中模索で失敗しながら覚えてった感じ。
でも、この本読んで、著者が外人なんでちと考え方や文化は違うかもだけど、もうちょっと広い視野で見ることも必要だなと感じました。
前個別に書いたけど、ネットワークのハブになる人の特徴的な共通点や、ハブじゃなくて、あるコミュニティから外に広げていく為にはブリッジ(2つのコミュニティの架け橋になる人)になれる人の協力が必要になること、その他いろいろ自分になかった視点の話もあったりして、結構為になりました。
大学時代に、俺はずっと複数個のサークルに入ってたけど、「サークル掛け持ちしてる奴はダメ」みたいに考えてる人も中にはいた。部活で日本一とか目指してるならもちろんそうすべきだろうけど、サークルってそういうわけじゃないのに、正直、「なんでそんなこと言うんだろ?知り合いが増えることは歓迎するくせに、この人結局何がしたいんだ?」とか思ったことも何度かあった。けど、それって俺がブリッジ的な特性を持ってる方が「絶対にあとで意味を持つ」って考えの元で動いてたからだと思います。
いくつかのコミュニティに入っていることは、「リスク分散」て意味でも「他のサーク���のいいとこをもう1つに還元できる」って意味でも、「単純に自分の視野を広げられる」って意味でも俺にとってはプラスだから、この人にどう思われようが俺はこうするってしてたのは他の人には自分勝手に写ったかもしれないけど、今でも俺はそうして良かったと思ってます。
こういう本なんて読まなくたってうまくやってる人はいる。でも、「知らないことは、失うこと」なんで、興味がある人は読んでみるといいと思います。知識があれば人生うまくいくってわけじゃないけど、知識がないことで人生損してるってことは往々にしてあると思うんで。
この本に限って言えば、人のネットワークについてわかりやすく書かれてる、わるくない本だと思います。
っとまぁ、こんなクチコミもしてみたりして。笑
つまんない本だったらごめんね。
投稿元:
レビューを見る
クチコミの伝え方、伝わり方をくどいぐらいに丁寧に説明してくれています。
実際にある所でトライしてみましたが効果ありました。
投稿元:
レビューを見る
コレも年末年始に読もうと思って購入シタ一冊
ボクのビジネスモデルを設計したとき
「広告を使わない」販促モデルを考案
そのモデルの有用性を確認しようと
遅ればせながら、やっぱしっかりした「本家」を読もうと思ったシダイ
一言でいうと、「オモシロい!!」
まぁまぁの文量ですが数時間で読み終わっちゃった
・ネットワークの原則は、社会学的に興味深い
・Buzzをつくり出す製品に関しては、社長のかてきょを理論的に支える・膨らませるポイントも多く、今後役に立ちそう
・Buzzを刺激する方法はまぁまぁ。ストーリー性の章は参考にナル
社長のかてきょにビジネスモデルに参考にするのは。。。
<製品について>
・感情的反応を惹き起こすプログラム(女性中心なダケに)
・利用者が増える程便利(会員同士のネットワークを作る)
・足跡を残す商品(ソモソモのかてきょ戦略と合致)
<Buzzを刺激する>
・ハブを見つける(知人を起点にハブの人にアクセスすべし)
・ストーリー性(ボク/アバターのキャラ演出。女性中心なダケに)
・バイラルマーケ(マルチにならないように。。。)
といったトコロ。
やっぱ、しっかりしたその筋の大家ナ本を読むべきだなぁ
読むときのコミットメントが違うし、内容が論理的。
投稿元:
レビューを見る
勉強会開催している立場からクチコミ利用となったため、
クチコミの利便性と有効性を確かめるため、フォトリ。
主に、会社の製品・サービスにフォーカスされている内容で
あったため、コミュニティの広がりを得る目的とは少しズレを
覚えつつ、読んでとても勉強になりました。
この本は、最終章さえ押さえていれば、エッセンスは取れます。
以下の問いかけに、着実に勉強会に結びつけ
バズを発生できるよう心がけます。
① タネマキの計画を立てたか
② 製品を入手しにくくしているか
③ 人々を驚かせるために何ができるか
④ 型破りなことができるか
⑤ 舞台裏を見せることができるか
⑥ ストーリーにヒーローはいるか
⑦ イベントを開催できるか
⑧ 簡単な「友達に話そう」プロモーションができるか
⑨ あなたの製品は人から見られるものか
⑩ 顧客がお互いに話をしているか
⑪ 多くの人が使うほど有用になる仕組みがあるか
⑫ 製品をギフト用にできるか
⑬ 紹介者への報酬プランがあるか
⑭ 可能なネットワークを全て検索したか
上記内容に関心があれば、是非ご一読を。
エマニュエル氏のお考えには、関心と共感の連続です。(サンバ)
投稿元:
レビューを見る
買い物において「クチコミ」って欠かせないですよね。そのクチコミを生み出すバズ・マーケティングについての本です。用語は知っていましたが、改めて理解できた感じです。以前読んだ「急に売れ始めるにはワケがある」に通じる内容です。やはりネットワークのハブとなる人がポイントです。
投稿元:
レビューを見る
口コミ戦略をネットワーク論の視点から論じたもの。
院生時代、途上国でカジョリ・プロジェクトという「就学前教育プロジェクトがどのように普及していったのか?」を調べた際、だいたい本書で言っているプロセスで普及していました。
投稿元:
レビューを見る
辛口批評になるが、正直世にありふれている程度の内容。
それ以上ではない。
よい話より悪い話のほうが何倍も速く多く伝わるとか、世間は狭いとか、人はしゃべりたがる生き物であるとか・・・。どうすれば話してもらえるか、どうすれば広まるかとか・・・。
今後のバズマーケティングの行方を考える上で、クチコミ理論に関して「目からうろこ」を期待してみたが、2002年1月初版という古典の本著からはあまりヒントを得ることができなくて残念。
最後の「訳者あとがき」だけは一読の価値アリ。
以下はレビューには関係ない、小生の勝手な愚痴なので読み飛ばしてください。
eコマース上で、あらゆる商品がクチコミにより満足度数値化されて、WEB上で公表されるようになった。それがいまや当たり前の時代。
レビュー・クチコミ評点により満足度が高い商品は売れ、低い商品は淘汰される。
優勝劣敗が厳然と分けられる、消費者にとっても企業にとってもすばらしい時代がきたと思っていた。
ところが昨今SNSが隆盛し、mixiやtwitter、 Facebook上でで身近な人に感想を「つぶやく」行為が多くなった。わざわざネットサイト上のWEBモールに感想を数値化して満足度を書き込まなくても、親しい人だけに感想をつぶやく時代がきたのだ。
そのため、ネットサイト上のレビュー・クチコミ絶対数が減ってきた。楽天市場なども投稿数減になっているという。毎月1割程度前年同月比で投稿数が落ちていると聞いた。
WEBモールへクチコミ投稿数が減ると、満足度数値の信頼度が減る。せっかくサービスや商品の満足度数値というものがWEB上の数値に収斂しつつあったのに。それによって企業は、満足度の高いモノを提供しさえすれば、広告費をかけなくても売れる時代になっていたのに・・・。
SNSによってバズマーケティングも再度混沌とした状況に戻りつつある。
この状況下でサービス業を営むわが身としては何かヒントを得たい、そういった経緯で本著を手に取ったわけである。
余談でした。
投稿元:
レビューを見る
口コミが、どのように発生して、どう商売に活かして行くか?
フリーミリアムという言葉が、一昨年くらいから話題になっているが、あの言葉も元を辿れば、口コミを喚起させる所、この本でいうBUZZを広めるため、そしてHUBになる人を見つけ、HUBの人間にその商品のファンとなってもらう(それらの人がお金を喜んで支払う)ための仕組みと言えるのではないかと思う。
この本は、BUZZを発生させるための基本が書いてある。
だから、普通に考えたら、当たり前のことじゃない?
とか、2002年に発行された本だからこそ、若干ITの分野としては昔の臭いがする部分もあるけれども、どれだけ情報社会になろうとも、この本に書いてあるように、人と人とのコミュニケーションで、buzzが発生し、話題が出来上がって行く。
それは、おばちゃんたちの井戸端会議であれ、facebookのコミュの中であれ、twitterのRTであれ、同じことなのではないかと思う。
自分の商売にしても、いざどのように広めていくか
を考えたとき、根本に戻って考えることが必要になったときに、もう一度取り出して読みたい本である。
投稿元:
レビューを見る
自分が携わっている商品やサービスについてどのように広めていくかへの解決になりませんでしたが、特定の企業や製品に対するコメントの合計であるBuzzについての事例に、図説を交えて説明しているのはわかりやすかったです。
※定量的分析もあればなおよいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
クチコミは現在でも有力な情報源であり、早期の情報を得る方法だ。人は感動するような体験をした時は、他人に話したくなる。また同じような人が集まっておりクチコミは広がってゆく。