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商品説明
アフリカからユーラシア、東アジアを経て、太平洋の島々へ渡った人間の祖先をホモ・モビリタス(移動する人々)と捉え、その足跡を追う。「歩く人類学者」「スニーカー学者」の探検エッセイ。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
片山 一道
- 略歴
- 〈片山一道〉1945年広島県生まれ。京都大学大学院修士課程修了。現在、京都大学霊長類研究所教授。著書に「ポリネシア海と空のはざまで」「ポリネシア人」「古人骨は語る」ほかがある。
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紙の本
人間とは何かという問いを,人類学者の著者ならではの視点と,柔軟でユニークな考察を絡めて描いた1冊
2000/07/22 06:16
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投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間とは何か。人類学者である著者が,この難問を,「生物としての人間を自然人類学の視点」から考えた。本書は,アフリカからユーラシア,東アジアを経て,太平洋の島々に渡った人間の祖先を,ホモ・モビリタス(移動するヒト)としてとらえ,その足跡を追ったものである。時に日本の歴史教育に疑問を投げかけ,時に男のヌード写真から,ユニークな仮説をたてるなど,著者の,ある一部を深く追求するのではなく,広範囲にわたった人間に対する好奇心がうかがえる1冊だ。
そして,著者の思幕の対象・ポリネシア人が住む南太平洋については,気質や文化の詳細が,現地での体験をふんだんに交えながら記されている。人類学というと,よくわからない感もあるが,それを,歩く人類学者,スニーカー学者といわれている,著者ならではの観点で書かれているから面白い。文章だけではなく,写真や図が多用されているので,さらにイメージを膨らませて読める本だ。
(C) ブックレビュー社 2000