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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2003.10
- 出版社: 日本経済新聞社
- サイズ:19cm/323,12p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-532-16448-6
紙の本
平成鍋物大全
著者 全日本鍋物研究会 (編)
鍋物を愛することにかけては誰にも負けない文筆家、料理研究家らが10年にわたって、古今東西の鍋を食らい、調べ尽した「鍋物大全」。幻の鍋から定番の鍋まで、集めた話は600! ...
平成鍋物大全
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商品説明
鍋物を愛することにかけては誰にも負けない文筆家、料理研究家らが10年にわたって、古今東西の鍋を食らい、調べ尽した「鍋物大全」。幻の鍋から定番の鍋まで、集めた話は600! 珍しい調理法も伝授。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
「鍋物」に関することは、ほとんど載っている。「ほとんど」とはいったが、私の知識の中では、「全部」といっても過言ではない
2003/12/26 18:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:7ひきのこぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る
「鍋物」の確固とした定義はない。なぜなら比較的に新しい言葉なのである。『広辞苑』(岩波書店)を調べると最新版(第5版)では見ることができる。だが、「初版」(1955年発行)には、「鍋料理」があるだけで、単語そのものは載っていない。つまり、鍋物という“くくり”ができたのが、最大限に見積もっても、50年弱なのだから、大衆のコンセンサスを得ている定義などないのだ。
というわけで、編著者グループ・全日本鍋物研究会が独自で定義した。「1.火が見える(食事の場で煮る) 2.複数の人が一緒に食べる 3.各自が自分で鍋の中から具を取り出す 4.鍋の中に汁がある」−これを基本として本書は編まれている。
ただし、基本に外れていても本書で除外されているわけではない。「大全」とは、その物事に関係したものを漏れなく編集した書物である。だから、本書の場合は、「1.一般的によく知られた鍋物 2.事典に載せるべき価値があると思われる鍋物(過去に存在した鍋物、鍋物に類似した料理も含む) 3.鍋物と鍋に関する熟語 4.調理法、主要な食材、調味料、用具 5.鍋物にゆかりを持つ人物、鍋物イベントなど」が同等の立場で「見出し」になっている。項目の数、ざっと600、かなり読み応えがある。
すき焼きが鍋物かどうかということについては、かなり意見が分かれたという。冒頭の定義に「4.鍋の中に汁がある」がある。それだと、関東風すき焼きは条件を備えているが、関西風では割り下を使わないので欠格かもしれない。料理の分類からすると、焼き物の色が濃いのだ。だが、食べているうちに野菜や豆腐から汁気が出て、煮る状態とも見ることもできる。だから「関西風すき焼きは途中から鍋物になる」というのが全日本鍋物研究会の見解−これ一つとっても、こういうこだわりがうれしい。
私は頭から読み始めた。事典として利用するなら、必要な事項を調べるだけでもいいだろう。実際、本書には事典に必須用件の索引も付いている。だが、それだけではもったいない。目的なしに事典(辞典)を読んでいるうちに、案外と知識を吸収できることもある。そして本書で私が真っ先に得た知識は−。
鍋といったら「なべ奉行」は有名だが、鍋物に関して“階級”がもう一つ存在するのは知らなかった。灰汁(アク)は取る必要がある。しかし、それも程度による。灰汁を取りすぎると「アク代官」と呼ばれるそうである。
もちろん、この後「鍋物」の知識もたんと蓄えました。あくまでも「真っ先に−」なので、念のため。
紙の本
出版社コメント
2003/11/05 21:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鍋物を愛することにかけては誰にも負けない文筆家、料理研究家らが10年にわたって、古今東西の鍋を食らい、調べ尽くした「鍋物大全」が本書だ。幻の鍋から定番の鍋まで、集めた話は600!珍しい調理法も伝授。
■編者紹介
全日本鍋物研究会
1990年発足。鍋物を愛好し、その種類、作り方、歴史などを研究する人々の団体。会員はジャーナリストを中心に約30人。会長は作家の水木楊。毎年1月に、「鍋物コンテスト」を開催している。
■目次
はじめに
鍋物事典
この本の利用法
凡例
参考文献
索引
【コラム】
鍋物2つの3原則
落語国の鍋物考
鍋と箸との深い関係
鍋物歴史考
何と言っても鶏の水炊き
北京の「鍋通り」
伝統の中国鍋—火鍋、沙鍋、汽鍋
ちゃんこの王様は「アラのチリ鍋」
韓国の鍋物「チゲ」と「チョンゴル」
鍋の中のキノコにみる「日本の美」
鍋は男の料理だった—日本文学に見るあけぼの時代