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- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/10/12
- 出版社: 日本経済新聞出版社
- サイズ:20cm/507p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-532-17144-5
読割 50
紙の本
森へ行きましょう
著者 川上 弘美 (著)
1966年の同じ日に生まれた、パラレルワールドに生きる留津とルツ。それぞれの人生には無数の岐路があり選択がなされる。そのとき、選んだ道のすぐそばを歩いているのは、誰なのか...
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商品説明
1966年の同じ日に生まれた、パラレルワールドに生きる留津とルツ。それぞれの人生には無数の岐路があり選択がなされる。そのとき、選んだ道のすぐそばを歩いているのは、誰なのか−。『日本経済新聞』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
川上弘美さんの最新刊は、長らく待ち望まれていた恋愛と結婚を描いた長編小説。500ページ超えも一気読み必至の傑作です。
主人公は1966年ひのえうまの同じ日に生まれた留津とルツ。このパラレルワールドに生きるふたりの女性は、いたかもしれないもうひとりの「自分」。それは読者のあなたのもうひとりの「自分」かもしれませんし、留津とルツの恋人や夫も読者のあなたのもうひとりの「自分」かもしれません。
主人公の2人のように「いつかは通る道」を見失った世代の女性たちのゆくてには無数の岐路があり、選択がなされます。選ぶ。判断する。突き進む。後悔する。また選ぶ。進学、就職、仕事か結婚か、子供を生むか……そのとき、選んだ道のすぐそばを歩いているのは、誰なのか。少女から50歳を迎えるまでの恋愛と結婚が、留津とルツの人生にもたらしたものとは、はたして――
道は何本にも分かれて、つながっていて、いつの間にか迷って、帰れなくなって……だからこそ「人生という森は深く、愉悦に満ちている」。
装画と挿画はファッションブランド「ミナ ペルホネン」の皆川明さんが手がけています。
たくらみに満ちた造本にもご注目ください。【商品解説】
目次
- 一九六六年
- ~
- 二〇二七年
著者紹介
川上 弘美
- 略歴
- 〈川上弘美〉1958年東京生まれ。「蛇を踏む」で芥川賞、「センセイの鞄」で谷崎潤一郎賞、「水声」で読売文学賞を受賞。
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紙の本
新聞小説だから成立する作品。
2018/11/06 00:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生の森へ迷いこむという実験小説です。
「るつ」という女性の生まれてから年老いるまでを書いています。
いくつも転機があり、いくつもの出会いと別れがあって、
るつの生きざまに足跡を残していく、そんな物語です。
おそらくこれは、川上弘美さんだから新聞で連載できたの
だろうと思います。これまで何冊か読んだ限りですが、
自分の中での評価は高くありません。
一定のレベルがあるので読めなくはないのですが、
何かが心に響くというよりもただ流れていったという作品でした。
どちらかと言えば好きな作家さんですし、積読もしています。
自分の趣味に合わなかっただけなので、以下に理由を
書きがてらネタバレします。何かの参考になればと思います。
>
>
--------------<以下、ネタバレです>-------------
>
あの日、あの時、あのことがなかったら。
パラレルワールドの空想で、複数のストーリーを仕立てています。
物語は同時進行で進んでいきます。
留津。両親に守られ、女子高・女子大と進み、何よりも控えめを
第一にするよう育てられた人です。
ルツ。自由な環境に育ち、女性だからという縛りはなく、
仕事に邁進していくタイプの人です。
様々な事柄が、二人というフィルターを通すとどのように
転がっていくのかを書いています。
二人は別人です。パラレルワールドなので混じりあうこともありません。
でも完全に別人とは言えないような、底流に流れるものを感じます。
自分に影響のある人は何かの形で関わってくるのです。
関わりの深い浅いは置かれた状況によって変わります。
言うなれば、運命の人はなるべくして運命の人になったのであり、
その人だからというだけでなく、全てのピースが組み合わさって
初めて現れる人なのです。誰だかは分かりません。
現世では運命の人だったのに、違う世界では物別れになることも
あるのです。
もっとも重要なのは自らの人間性です。
どんな出会いでも自らの接し方で結果が変わってくるのです。
そんなことを書きたかったような気もしますが、淡々と結果を
書き連ねた作品なので、徹頭徹尾読者にゆだねるスタイルです。
新聞で読んだ人は、今週はどの「るつ」なのかなと翻弄された
ことでしょう。
こうして一冊の形になってしまうと、逆にばらばら感を味わって
しまうので単行本という形式が合っていないようにも思いました。
そんなところを見て、実験的なものを感じた次第です。
>
>
--------------<ひょっとしてこれなのですか?>----------------
>
別の本を読んでいて気がつきました。
ダンテの神曲の冒頭です。
> 我らの人生を半ばまで歩んだ時
> 目が覚めると暗い森の中をさまよっている自分に気づいた。
> まっすぐに続く道はどこにも見えなくなっていた。
人生、森というキーワードが符合します。
もしかして、この出だしに誘発された作品とか? なんてね。
紙の本
結局は・・・(ネタばれあります)
2018/05/30 22:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:★ほし★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
留津とルツのパラレルワールド。
誰でも、「あの時こうしていたら・・・」と思ったことはあると思いますが、自分と全く同じ人間が別世界で生きているという話です。
交互に留津とルツの話が出てきてだんだん成長していきますが、他の同じ登場人物が微妙にずれて出てくるので、なんだかこんがらがってきます。非常に読みにくいです。さらに最後の方ではもう二人のルツが出てきたりして、余計にわけがわからなくなります。それに結局は最後、留津もルツも同じ人と結婚するし。違う人生を歩んでいたはずなのに、最後は結局同じなのかと思うと、全てが空しくなります。
ものすごく分厚い小説だし、生まれた時から60歳くらいまでをただ淡々と日記のように書かれてて、全然登場人物に感情移入できないです。
川上弘美さんが好きで全部読んでいますが、昔の方が良かった。
もっと普通の話が読みたい。
結局、この物語は何が言いたかったのか・・・。単にパラレルワールドを書きたかっただけのような気がします。物語を煮詰めれてない。面白くないからおすすめできません。
紙の本
これから読みます
2018/11/17 13:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リョウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞で毎日読んでいましたが、登場人物がややこしくて頭がごっちゃになりそうだったので、本という形で再度一気に読み上げようと思っています。