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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/03/22
- 出版社: 日本経済新聞出版社
- サイズ:20cm/286p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-532-32261-8
読割 50
紙の本
ROEを超える企業価値創造
なぜ日本企業は不当に低く評価されているのか。企業財務、市場分析の第一人者が、短期的なROE偏重主義を排し、財務・非財務の両軸から徹底分析。ROEとESGを融合した高付加価...
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商品説明
なぜ日本企業は不当に低く評価されているのか。企業財務、市場分析の第一人者が、短期的なROE偏重主義を排し、財務・非財務の両軸から徹底分析。ROEとESGを融合した高付加価値経営を提言する。著者らの鼎談も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
なぜ日本企業は不当に低く評価されているのか?
「見えない資産」を活かせ!
上場企業(金融除く)のバランスシートには依然として200兆円近い広義の現金(現金+有価証券)が積み上がり、上場企業の1割以上で広義の現金の方が時価総額より大きい。アベノミクス前後で株価もROEもほぼ倍増したが、企業価値の創造は十分ではない。一方、ESG(環境、社会、統治)ブームの中、ROEを忌み嫌う一部の経営者も非財務情報のアピールには熱心であるが、日本企業のPBR(株価純資産倍率)はほぼ1倍で推移しており、非財務資本の価値が付加価値として市場から認識されていない。
その背景には、日本市場の長期的低迷、「資本の価値」の低評価、企業と投資家の認識ギャップ、低いROEとコーポレートガバナンスの問題等があり、歴史的文化的要因も含めてきわめて根が深い。近年アベノミクスのガバナンス改革、「伊藤レポート」などでROEは向上してきたが、いまだ道半ばであり、その質が問われている。皮相的なROE経営ではなく長期的持続的な価値創造に貢献することが重要である。
わが国企業には資本コストやROEが十分に理解されていないのではないだろうか。あるいは当局のリードに盲目的に追従して皮相的なROE経営や横並びの配当政策に陥っていないだろうか。一部の投資家のショートターミズムも悪影響を及ぼしてはいないだろうか。
そして究極的には、企業価値は非財務資本から財務資本に転換されて生成されると考えられるが、いかにしてそれを具現化して資本市場の理解を得ていくのか。潜在的には非財務資本の価値がきわめて高いはずの日本企業が過小評価される事態に陥っている現状を打破し、コーポレートガバナンスや財務リテラシー、ESGとそのIR(説明責任の履行)を改善することで、大きな企業価値の向上が図れるのではないか。ESGが救世主になる可能性があるのではないだろうか。
こうした思いでわれわれ3人はそれぞれ啓蒙活動をしてきたが、本書は3人の長年の日本企業の企業価値向上への思いを伝える集大成と言って良い。
――「はじめに」より抜粋【商品解説】
目次
- 第1章 日本の資本市場の現状と課題 広木 隆
- 1 低評価に甘んじている日本企業の「資本の価値」
- 2 なぜ日本企業のROEは低いのか
- 3 日本企業のガバナンスの問題
- 4 確実に変わり始めている株式市場
- 第2章 世界の投資家の日本企業に対する認識――グローバル投資家サーベイ 柳 良平
- 1 日本企業のコーポレートガバナンスに対する満足度
- 2 日本企業のROEに対する満足度
- 3 日本企業の保有する現金・有価証券の水準の妥当性
著者紹介
柳良平
- 略歴
- 〈柳良平〉エーザイ株式会社常務執行役CFO(最高財務責任者)、早稲田大学大学院会計研究科客員教授。
〈広木隆〉マネックス証券株式会社執行役員。チーフ・ストラテジスト。
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