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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2010.1
- 出版社: 日本経済新聞出版社
- サイズ:20cm/312p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-532-35402-2
紙の本
なにがケインズを復活させたのか? ポスト市場原理主義の経済学
市場への過信が招いた深刻な不況を、ケインズならどう救うか。ケインズの理論と生涯、そして今日的意義を分かりやすく解説しながら、今回の危機を生み出した制度的、理論的、道徳的失...
なにがケインズを復活させたのか? ポスト市場原理主義の経済学
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商品説明
市場への過信が招いた深刻な不況を、ケインズならどう救うか。ケインズの理論と生涯、そして今日的意義を分かりやすく解説しながら、今回の危機を生み出した制度的、理論的、道徳的失敗を論じる。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ロバート・スキデルスキー
- 略歴
- 〈ロバート・スキデルスキー〉1939年満洲生まれ。オックスフォード大学で歴史学を専攻し博士号を取得。ウォリック大学政治経済学名誉教授。ケインズ研究の第一人者。著書に「ケインズ」「共産主義後の世界」など。
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ケインズは2度死ぬ
2016/01/30 23:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ホンの無視 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の題名通り、本書が出版された時はケインズ経済学の復権が予兆されるような雰囲気があった。
それはきっと、金融危機の処方箋として、不確実性を乗り切るための最後の砦として世界から求められていただろう。
しかし、ひとたびブームが去ると、
ケインズの経済学は再び死んだと言わざるを得ない。
それはケインズブームが去ったというだけではなく、
金融危機後の中ではもろ手を挙げて迎えられていたケインズの知見が
金融危機が過ぎた後ではまったく活かされていない事からも容易に分かる。
ケインズの本領は第1次世界大戦後の戦後処理の問題点から危機の到来を予知し、
第2次世界大戦後により安定した世界の金融制度を構築しようと奮闘したところにこそある。
しかし、金融危機後のギリシャの債務問題に端を発するEUの混乱ぶりからするに、
本当の意味でのケインズの知見は生かされていないと思われる。
為政者の人気取り政策のために都合のいい様に自身の経済理論を解釈され、ケインズ卿もあの世で不本意に感じている事だろう。