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紙の本
サルは大西洋を渡った 奇跡的な航海が生んだ進化史
著者 アラン・デケイロス (著),柴田 裕之 (訳),林 美佐子 (訳)
「ありそうもない、稀有な」ルーツこそが本物だった−。植物や翅のない昆虫、塩水に弱い両生類やサルなど“海越えができない”はずの生きものたちが、大海原を渡って分布を広げた歴史...
サルは大西洋を渡った 奇跡的な航海が生んだ進化史
サルは大西洋を渡った――奇跡的な航海が生んだ進化史
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商品説明
「ありそうもない、稀有な」ルーツこそが本物だった−。植物や翅のない昆虫、塩水に弱い両生類やサルなど“海越えができない”はずの生きものたちが、大海原を渡って分布を広げた歴史を、事例を挙げて解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
「ありそうもない、稀有な、不可思議な、奇跡的な」ルーツこそが本物だった。植物や、翅のない昆虫、塩水に弱い両生類やサルなど、“海越えができない”はずの生きものたちが、大海原を渡って分布を広げた歴史が明らかになりつつある。
地理的な障壁によって生物の分布域が分断されてきたとする「分断分布」偏重のパラダイムに、変革が起き始めていると著者は指摘する。新たに浮上してきたのは、動植物があちらの陸塊からこちらの陸塊へと奇跡の航海を遂げた、躍動感とサプライズに満ちた自然史である。
歴史生物地理学の世界を覗き込めば、多彩な生きものたちの姿はもちろん、プレートテクトニクスや気候変動、化石記録に分子時計といった幅広い知見がひしめき合っている。個性豊かな研究者たちが、生物の来歴をめぐって激しく論争した経緯も、本書は臨場感たっぷりに映しとっている。
第III部では、読み進むにつれてますます「ありそうもない度合い」の高い海越えの事例が登場するので、その頂点までどうかお見逃しなく。それらはいずれも、著者が最後に語る「私たちの世界は、なぜ今このような姿をしているのか?」という大きな描像の大切なピースなのだ。【商品解説】
目次
- 序──ガータースネークとゴンドワナ大陸
- コラム 生物地理学の用語と概念あれこれ
- I 地球と生命
- 第1章 ノアの方舟からニューヨークまで──物語の起源
- 第2章 分断された世界
- 第3章 無理が通れば道理が引っ込む
- 第4章 ニュージーランドをめぐる動揺
- II 進化樹と時間
著者紹介
アラン・デケイロス
- 略歴
- 〈アラン・デケイロス〉ネヴァダ大学生物学部門非常勤研究員。専門は進化生物学。サイエンス・ライター。
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