「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:2002.4
- 出版社: NTT出版
- サイズ:20cm/285p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7571-0067-1
- 国内送料無料
紙の本
情報都市論
著者 西垣 通 (編),NTTデータシステム科学研究所 (編),古谷 誠章 (ほか著)
21世紀はどのような居住空間に暮らすことになるのか。各界の第一線の研究者たちが論じるメトロポリス「大東京」のこれから。「ネットワーキング・デザイン・フォーラム」での討論を...
情報都市論
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
21世紀はどのような居住空間に暮らすことになるのか。各界の第一線の研究者たちが論じるメトロポリス「大東京」のこれから。「ネットワーキング・デザイン・フォーラム」での討論を踏まえて新たに書き下ろし、編集した論考。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
ハイパー・コンプレックス・シティに向けて | 古谷誠章 著 | 3-46 |
---|---|---|
ウェブシティーを目指して | 松葉一清 著 | 47-84 |
都市は拡張するのか、それともコンパクト化に向かうのか | 山田雅夫 著 | 85-114 |
著者紹介
西垣 通
- 略歴
- 〈西垣〉1948年東京生まれ。東京大学大学院情報学環教授。著書に「ペシミスティック・サイボーグ」「デジタル・ナルシス」「思考機械」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
都市はメディアである!
2002/06/12 21:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岡野義高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「現代のドイツを代表とする思想家・メディア論者のフリードリッヒ・キットラーは、『都市はメディアである』と題された論考の中で、今日の社会においては、アウトバーンのインターチェンジやコンピュータ・ネットワークの中にエネルギーと情報の流れが集中するような新しい『集結点』を構築すれば、そこに『首都』が『建設』されるのだと指摘している」
都市研究の論客八人による都市論集。
「はじめに」、にあるように、都市は、人と人が出会い、交わる場だ。
とうぜん、情報が大きな役割を果たす。
そして、情報化が進めば、都市の姿も変わっていく……。
おもしろかったのは、リアルスペースとサイバースペースの接合、についてだ。
ケータイによる位置情報。
パソコンを通して見ることができる、立体的な地図。
そして、すっかりポピュラーなものとなった、カーナビ。
地図情報システムは、発展途上とはいえ、かなり実用的になってきている。
これからは、基本的な地図情報に、どれだけ、どのように、付加価値的な情報を盛りこめるか、でおもしろいコンテンツが誕生するかもしれない。
ユニークだったのは、江戸時代は、役人の数は少なかった、という指摘。
「お上」の力が強かったイメージがあるけれど、奉行所につめている役人の数は少なく、岡っぴきのような民間の力にたよる部分が多かった。
火事のときに活躍する火消しなども、ボランタリーな組織だった。
現代は、役人の数を減らし、民間でできることは民間でやるようにして、できるだけボランティアやNPOを活用していこう、という考えかたが主流だ。
江戸時代の都市システムは、意外とよくできていたのかもしれない。
だからこそ、江戸時代は、あれほど長く続いたんだろうか?
そんなことを考えた。
都市や東京(江戸も含む)に興味ある人にはオススメだ。