一級建築士受験合格者たちの勉強法

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5年前の本だか有益な情報多数。

以下参考になった点を抜粋※※※

P16 自分自身をコントロールする力
　自分の学習スペースを把握することで正確な学習スケジュールを立てられるようになります。こまめに記録し、記録した内容を必ず見返し、その上で学習スケジュールを随時、微調整していきましょう。

P21 圧倒的な勝ち方を求めるな！首の皮一枚で勝て！
　試験の目的はただ一つ、合格することです。したがって、首の皮一枚の僅差で合格しようが、圧倒的な点数で合格しようが結果は一緒です。

P22 勉強可能時間は限られているわけですから、苦手な部分から勉強していくことが大切です。

P22 段階的解決ではなく、複数同時解決型で進める
　学科試験の本来の目的は、気持ち良く問題を解いたり、理解することではなく、1問でも多く得点を稼ぐことです。勉強上手な人（同時解決型）は効率的に1点でも多く得点することを目的としているのです。

P24 何よりも復習が大事
　勉強が下手な人は、完璧さを必要以上に求める傾向があります。ただ完璧に理解しようとする割に、復習を嫌がる為、結局は、やりっぱなし学習を繰り返します。復習を怠れば、せっかく覚えた知識は記憶に残らず、当然成績も伸びません。
　知識をインストール中に疑問を感じても我慢して、すべてを飲み込んでください（一旦、インストールを完了させてください）。その際、教えている側は精一杯、わかりやすく教えようとしてくれているのだと考え、教える側が伝えようとしているものを積極的にくみとるように意識してほしいのです。
　試験に効率的に合格するためには、何より復習が大切です。やりっぱなし学習は避けましょう。貴重な時間を無駄にしてしまうだけです。

P 25 やる気スイッチ
　勉強や掃除、面倒な作業など、やりたくない物事に対して、人間をやる気にさせる方法をご存知でしょうか。ひとたび、重い腰を上げて作業を始めると、不思議と作業に集中し、時間が立つのを忘れるほどのめり込んでしまった経験はありませんか？これは作業興奮という人間の心理作用です。
　「たった5分間の試験勉強でも、この試験に合格できる！」と自分自身をしんじこませましょう。その上で、毎日たった5分でも机に向かうことからはじめましょう。それを習慣化してほしいのです。すると先に紹介した作業興奮という心理作用により、5分の勉強時間が10分になり、やがて、1時間になっていきます。

P28 勉強時間は分散させろ
　1日の勉強時間は分散させましょう。この手法は、多くの合格者たちが実践しています。例えば、朝の通勤時間やトイレ休憩など、休憩時間、入浴時間などを利用し、前日にどんなことを勉強したのかを思い出してみる。それだけでも十分な復習効果があります。
　また理解したての知識があれば、第三者にわかりやすく解説できるような説明文を考え、実際に声に出して発表してみる。解説文を考える際には、できるだけ頭の中に画像や映像を浮かべながら考えましょう。複雑な知識を1つの画像や映像にまとめていくのです。
　また、このような作業を多くの合格者は、���を動かしながら行なっていたこともわかりました。合格者たちは、家事や散歩をしながら行なっていたのです。中には、体を動かしながら行った方が、断然効率が良かったと回答した人もいました。
　いずれにせよ、その場限りのやりっぱなし学習を繰り返していては、勉強時間をムダに消費するだけです。勉強時間を分散させることで、継続的に学習内容を思い返し、復習する癖をつければ、当然、記憶に定着されやすくなりますし、理解も一層深まっていきます。
　また、勉強を終了させる時に、キリの良いところまで勉強してやめようとする人がいますが、その必要はありません。やめたい時にやめましょう。そのほうが学習ストレスをためずに済みます。

P40 過去問
　学科試験においては、1年分でも多くの過去問を解いていたほうが、本番で断然有利に戦えます。なぜなら学科試験の大半は、過去問、もしくはその類似問題だからです。平成15年度より毎年の学科試験問題の出題内容を詳細に分析した結果、平成3年度以降の過去問をマスターしておけば、毎年、確実に合格点を取得できていることが判明しました。

P40 一問一答式
　過去問を勉強する際には、一問一答式で解くことをお勧めします。出題頻度の高い知識やキーワードなどを把握しやすいからです。特に法規科目は、一問一答式で解答が×となっている問題がそのままの内容で出題されるケースが多く、本番（4肢択一式）でそれを見抜ければ、ほかの選択肢を解かずとも得点できていまいます。法規科目は特に時間との戦いになるため、この勉強法は非常に効果的です。
　過去20年分以上の過去問を解いておけば、合格に必要な知識武装は万全です。平成3年度以降の過去問さえ解いておけば、毎年、合格点を取得できていることも判明しています。ただし、過去問の中には、難問（解説を読んでも理解できないような問題）も少なくないので、すべての過去問を解けなくても構いません。各選択肢を一問一答式にした状態で7割程度の過去問に◯ ×で正答できれば十分です。一年でも多くの過去問を知ることで、これまでの出題内容や傾向を押さえることにあると考えてください。

P46 絶対に忘れるな！過半の受験生が解ける問題さえ得点できれば合格
　集計結果を分析し続けてきた結果、過半の受験生が解けた問題（受験生の50％以上が得点できた問題）さえ得点できれば、合格できているという事実にたどり着きました。つまり学科試験は、多くの受験生が解けないような難問を得点することで合格できる試験ではなく、過半の受験生が解けた問題をミスってしまうことで不合格となってしまう試験だということが判明したのです。

P62 アウトプット図でスラスラ解ける
　たとえばSRC造を解いていて、一番苦労する問題が累化するかしないかの問題です。図2、3のようなアウトプット図として頭にインプットしておけば、本番でスラスラ解けるようになります。このように本番でアウトプットしやすい状態に整理した形でアウトプット図を頭の中にインプットしていくことでアウトプットが必然的に高まります。これをアウトプット勉強法と呼びます。

P89 細かい数値に囚われるな
　学科試験だけでなく、製図試験も含めて、一級建築士の試験勉強に確実さや完璧さを求めすぎてはだめです。難易度の高い問題や、不要な知識（今、暗記しても忘れてしまうだろう知識）は、サクサク切り捨てながら、過去問を勉強していきましょう。一通りの勉強を完了（一巡）させることを最優先してください。全体を把握したあとのほうが、細かい知識も覚えやすくなります。その上で、数値を覚えるのであれば、やみくもに片っ端から暗記しようとせず、出題頻度の高い数値から優先的に覚えていくようにしましょう。

P91 法規科目の1問あたりにかけられる所要時間は3分30秒です。