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商品説明
相場が発する「ここで買うべき」「今売るべき」というシグナルをどのようにつかみ、利用するのか。シグナルからリターンを生み出す方法として、「東京ニューヨーク・ローソク足チャート」というツールとその使い方を伝授する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
松田 哲
- 略歴
- 〈松田哲〉早稲田大学法学部卒業。亜細亜大学非常勤講師。法人・個人向けの外国為替に関するコンサルティング業務を行う。著書に「外貨崩落」「FXの教科書」「投資で浮かぶ人、沈む人」など。
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紙の本
はたして「円高」は何時まで続くのか?
2009/02/09 21:09
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:CAM - この投稿者のレビュー一覧を見る
松田哲氏による、2009年2月の最新刊である。昨年秋の外貨崩落で大きな痛手を負った身にとっては、読んでいて傷口に塩をすり込まれるような気にさせられる。
著者は、「まえがき」において、2007年夏に『外貨崩落』を書いたのは、外貨の下落とともに、通貨「円」の「評価・認識」に他ならないと述べる。
しかしながら、2011年度におけるプライマリー・バランス回復という目標など完全に達成不能となった国の通貨についてのAppreciationが、はたしていつまでも続くものであろうか。
本日(2009年2月9日)の日経ニュースは「円、消去法の買いにブレーキ 視線は国内景気の悪化に?」という表題で、
>国内景気の急激な悪化を背景に「円買いにブレーキがかかっている」との声も出始めている。
円の独歩高が揺らぎ始めている――。ある銀行のディーラーはこう表現した。・・・・・・・こうした円売り・ドル買い要因に加え、東京市場でささやかれ始めているのが日本の景気悪化が本格的な円売りの材料になるとの見方だ。
これまで欧米の金融不安や世界経済の先行き懸念から、円は相対的に安全とみなされ消去法的に買いを集めてきた。・・・・・・だが最近の円は上値の重さが目立っている。日本経済は足元で著しく悪化しており、金融危機の傷が浅いとされていた国内の金融機関や事業会社も軒並み大幅減益や赤字転落を余儀なくされている。国内景気に視線を向けるなら「円は買いにくくなっている」というわけだ。
・・・・・為替市場はこれまで日本発の材料に反応が鈍かったが、「海外勢が日本のGDPの悪さを材料に円を売ってくるかどうか注目」との声も増え始めている。
日米欧とも当面、景気悪化局面が続く見通しで、日本だけが低迷しているわけではない。ただ米国の景気対策法案が成立すれば、市場の関心は実体経済の回復テンポに移る。米景気対策への期待を起因とする円の買いにくさが、国内景気の落ち込みによる円の売りやすさに転じるというシナリオは描けそうだ。
と報じている。
本書は、主としてファンダメンタルズではなくテクニカルな手法による分析であるが、はたして、「円高」(外貨安)がいつまで続くのか、どのような展開となるかを考えるために、本書が有益な材料となることは間違いがないと思う。