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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2011.11
- 出版社: 技術評論社
- サイズ:21cm/135p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7741-4840-3
紙の本
みえないもののうらがわは? 暮らしの道しるべ覚書 (COMODO LIFE BOOK)
著者 広田 千悦子 (著)
身近な現象や生態の移り変わりを読みとくと、いつもよりちょっとだけ世界が変わってみえてきます。目先のことにとらわれがちな現代を、軽やかに、粋に生き抜くための視点をイラストで...
みえないもののうらがわは? 暮らしの道しるべ覚書 (COMODO LIFE BOOK)
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商品説明
身近な現象や生態の移り変わりを読みとくと、いつもよりちょっとだけ世界が変わってみえてきます。目先のことにとらわれがちな現代を、軽やかに、粋に生き抜くための視点をイラストで紹介します。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
広田 千悦子
- 略歴
- 〈広田千悦子〉日本の歳時記、四季や暮らしなどをテーマに新聞や雑誌でイラスト、コラムを連載。うつわ、水彩、ことば、書などの展覧会を各地で開く。著書に「おうちで楽しむにほんの行事」など。
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紙の本
うらがわを意識すると、いつもと違う視界が広がる。
2011/11/29 15:23
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:蜜香 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、みえないもののうらがわについて、あまり考えたことがないこともあり、タイトルが気になり、本書を手に取った。子どものころ勉強したけれど忘れてしまったことや、気になってはいたけれど、調べたり聞くほどのものではなくて、うやむやのまま、まあ、いいか・・・、と放置していた問題が満載で、うらがわの世界を堪能できた。自分たちの身近にあるものを中心に構成されているので、興味を絶やすことなく最後まで楽しめた。
本書の表紙は、大学ノートのようにシンプル。しかし、中身は、素敵なイラストや、文字のフォント使いが多彩で、レイアウトに凝っている。まるで、学生の新聞のような雰囲気があり、ページをめくるたびに新鮮な気持ちになれる。
● 層のひみつ【地球にはいろいろな層がある】、【足もとのもっと下は?】、【何枚着てますか?】、【調味料の順番のなぞ】、【100年で変わりました】、【缶詰の詰まり具合は?】、【昔のゴミ箱から見える暮らし】、《層の手がかり》
● 道とはなあに【漂流物のふしぎ】、【麦はスゴイ】、【水に恵まれた国】、【みえないもののうらがわは?】、【服はどこからきているの?】、【生きものの一生】、【暦をたどる】、【祭りができるまで】、【みちくさしようよ】、《「道」の手がかり》
● 形の見方【だれの家?】、【なんでも断面を見てみよう】、【どうしたらおいしそうなのお弁当】、【切り方で料理は変わる】、【よく見ると柄がおもしろい】、【空からなにが降り注ぐ?】、【まるいには意味がある】、【同じ影でもこんなにちがう】、【思いを形で伝えたら】、《「道」の手がかり》、《道しるべ覚書2011》
著者は、本書について、「地球上から「月のうらがわ」をみることができない―。現象としては常識ですが、人に言われてはじめて、ハッと気がつく、というたぐいの話です」と解説する。「いわれてみればそうだけれど、あらためて耳にすると新鮮」、「見慣れたはずの世界を別の観点からながめていく」、「いつもと違った視点でモノゴトを見てみる」など、普段、忙しない毎日を送っていると、大事なことを見逃しがちな私である。改めて、表しか見ていない自分が面白みのない人間だなあ、と気がつき、ガックリした。子どものころ、知らないことばかりで、新しい発見の連続であった。いま思うと、とても素晴らしい子ども時代を過ごしていたなあ、と、振り返ることができた。「目先のことばかりにとらわれがちな現代のなかで豊かに生き抜くためのコツ」を学ぶときが来たのかな、と本書を、本能で手繰り寄せたのかもしれない。
物事には全て表と裏がある。だが、表の情報だけで自分の引き出しがいっぱいになるから、裏の情報を取り入れようとはあまり思わない。なんてもったいないことをしたのだろう、と悔やむほど、うらがわの世界は面白いものであった。