「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
ミュージシャンたちや作家たちのこと、ジャズとともに駆け抜けた無名時代の回想、珍談奇談が乱れとぶ旅日記、横浜ベイスターズ熱血応援記…。世界を股にかけるジャズ・ピアニストのエッセイ集。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
山下 洋輔
- 略歴
- 〈山下洋輔〉1942年東京都生まれ。国立音楽大学卒業。69年に山下洋輔トリオを結成。ジャズピアニストとして世界的に高く評価されている。エッセイにも腕をふるい「風雲ジャズ帖の逆襲」など著書多数。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
じっと抑えた調子を持つ追悼の文章は、こちらの胸を打つ
2001/02/07 16:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大谷能生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本が世界に誇ることの出来る男性ジャズ・ピアニストは? という質問を受けたならば、殆どのジャズ・ファンは、菊地雅章、佐藤允彦、山下洋輔という、キャリアも実
ろうと思う。『ピアニストを笑うな!』は、ピアノだけでなく文筆においても卓越した実力を持つ山下洋輔氏の最新エッセイ集である。
九十年代に書かれたものをまとめたこの本の中には、ベイスターズの応援記から同輩ミュージシャンの追悼文まで、長短・硬軟とりまぜたさまざまな文章が収められている。山下氏の言葉のリズムはいつも軽快で、そのリズムに乗って跳躍する旅の思い出話などは実にスリリングだ。また、それだけに、じっと抑えた調子を持つ追悼の文章は、こちらの胸を打つ。
本書の白眉は、自身の疑問や体験などを踏まえて書かれたアントニオ・カルロス・ジョビンの伝記の解説だと思うのだが、この長文における氏のボサノヴァ考察は実に繊細で、充実したものだ。全三巻のエッセイ・コレクションも発売されているので、興味を持たれた方は是非そちらも手にとって見て欲しい。